2011年5月31日火曜日

北へドライブ 2泊3日の旅

ウランバートルから北に、ダルハン、エルデネト、の町にTRYの視察に行ってきました。

2つの町はウランバートルから、200km以上離れているので、泊りがけで行くことになりました。

電車が出ていますが、もっと時間がかかるので、車での旅です。

左:アベラ号
右:ズラス号
 
朝の7時から出発し、2時間ほど走ったところで休憩。
みんなが持ち寄ったご飯を食べることに。

右の写真はズラスが作ってきました。
よく事務所でも食べさせてもらう、肉とご飯のまぜたやつ。このご飯おいしいのですが、今日にかぎってスプーンを忘れてきたズラス。
それにしても、何の金具かわからないのをスプーン代わりに。

食べにくい!けど、おいしい!

休憩も終わり、出発。

北の方は、草原もありますが、山ばかりです。 
日本の山と違うのは、木がない山。丘みたいな感じです。

その山の間には、小さな村がいくつかありました。


ウランバートルから車で約4時間。
ダルハンに到着!

町の前には鉄で作られた、大きな作業員?

 ダルハンは、ウランバートルに次ぐモンゴルの第2都市。
そんなダルハンの市役所。
TRYの話しをするため、役所の人にアポを取りに!

係員「今はお昼休憩!」

ガーン!14時30分から話すことに。着いたのは11時30分!

ヒマだ。
私は役所の周りを散歩することにした。


建物の裏にすぐ上れそうな丘があったので、
時間もあるし登ることに。

「・ ・ ・」


なかなか、しんどい。

もうひとつ高いところがあったが、もう十分。
登るのは断念。
しかし、ここから十分ダルハンを一望できた。

天気も良く、いい眺め!
ダルハン暑い!
丘を下りて、喉が渇いたので売店探し。
店の前にいた子供達とおしゃべり。

が、言葉の問題でおしゃべりできず。

記念に1枚。「イネゲレ(笑って!)」
ん~、いい笑顔!

ゆったりとした時間が過ぎ、約束の時間。

急いで戻ることに!


 今日は1番偉い人が、会議の為ウランバートルに行っていた。
TRYの話しを説明。ダルハンの障害者の協会の代表、バッツグさんも参加。(ソファー奥)
TRYに今日的で、偉い人が帰ってきたら、イベントのことなど話してくれるそうだ。

ウランバートルから、離れたところの障害者の協会は、運動はしていない。
みんなで集まり、歌手を呼んで歌を聴いたりする、集会をするだけのようだ。
今まで見てきた障害者の協会に、重度障害者を見たことがない。


話しが終わり、記念撮影


右:ポギー

遅めの昼食。

ポギーはダルハンに8年間

住んでいて、とても詳しい。

ここはダルハンで段差の少ない店のようだ。

ダルハンでは、1つもスロープを

見かけませんでした。 

学校にTRYの話し

休憩がてらに、ダルハンを観光。
ダルハンの中心あたりの、丘の上にある大きな大仏を発見!
車で無理やり丘を登り、なだらかな階段を越えて到着。

ダルハンの歩道は砂道が多かったです。砂浜のような道。
車イスの人は、外に出るのは大変な町です。

記念撮影。この5人と私で来ました。

休憩も終わり、ダルハンの町を探索。
そんな中、ダルハンで第1障害者発見!!



彼の障害は脳性マヒ。
何と去年行われたセミナーに来ていた人。

ダルハンの1日は終わり、
この日はホテルでお泊りです。どのホテルも階段で、
1番階段がましだった、(でも2階)ホテルは雑誌では「ダルハンで1番のホテル」
と書いていましたが、ベッドは硬い!布団が薄いので、木です!
私は寝袋で地べたで寝て、
2人部屋を3人で寝ました。

次の日も朝早くから移動です。
ダルハンから西へ、エルデネトに向かいます。

途中に大きな川がありました。

その近くの建物には川魚らしき物が干してあります。
アベラさん2匹購入。

お腹をこわしそうで、これは食べられない!
しかし、私の為に買ってくれたようだ。
食べない訳にはいかない。

おそるおそる食べてみると、これまたおいしい!
スモークされた魚でした。
お腹もこわしませんでした。



車で約3時間、エルデネトに到着!  


エルデネトの市役所。
エルデネトは、きれいな町です。
入り口には、スロープが!久しぶりにスロープとの出会い。

しかし、またお昼休み。
着いたのは11時!
話し合いは14時からです。

ヒマだ。
私は、近くを散歩することにした。
町を散歩しながら、エルデネトの説明をしたいと思います。

エルデネトの町は、銅鉱山が発見され、工場が建ち、町がつくられたそうです。
銅鉱山は世界的にも有名らしく、銀や、レアメタルなども産出し、モンゴル国内でも唯一、自活している町のようです。

ロシア人も多く住んでいます。
ウランバートルからは、360キロ離れています。遠いねー!

散歩から帰ると、エルデネトの障害団体の代表が来ました。
TRYの話しで盛り上がります。そして、自分の話しをしてくれました。

彼女の子供が障害者で、15歳まで外に出さなかったようです。あるとき、そんなことをしている自分が駄目だと、考えるようになり団体を立ち上げたようだ。
しかし、何をやったらいいのかわからないので、ゲルを作りみんなで集まったり、部屋を借り、みんなで色々な物を作り、売ったりしていたようだ。
簡単にいうと、障害者が集まれる場所を作っていました。

時間もあるので、みんなでその事務所に行くことになりました。
事務所に着くと、みんなが外で迎えてくれていました。
基本的にメンバーは知的障害者で、2人聴覚障害者、手伝っているスタッフが5人ほど、計20人ぐらいが集まっている団体です。バヤールはモンゴルで初めて知的障害者の団体を見たようだ。

障害者団体の代表は、2週間前に決まったばかり。TRYの話しを聞き、「運動、社会を変える」ことに興味をもち、TRYをみんなで手伝ってくれることになりました。

事務所は地下にあります。

みんなでご飯を食べ、約束の時間。
市役所に移動です。



市役所の中に入り、段差を乗り越え、広場にある特別なゲルでの話し合いです。

TRYの話しを説明。
エルデネトは、ものすごい協力的で場所やイベントの計画も手伝ってくれるようだ。





みんなでどんなイベントにするか打ち合わせ。

どこで話しを聞いたか、テレビ局の人が来て
インタビューに撮影。

イベントは1日かけて、障害者との交流。
町に自立の説明など、盛りだくさん!

エルデネトも楽しくなりそうです。
時間は20時。明るい!
21時30分ごろ暗くなりました。
 夜の20時。エルデネトはさらに日が落ちるのが遅いです。

障害者団体の紹介で、
エルデネトの障害をもつ子供達が通う、学校に行くことになりました。
TRYの時に泊まらせてもらえることになり、調査です。

その人は親切で、今日会ったばかりなのに、この日も、ここで泊まらせてもらうことになりました。

すごい綺麗!


今までTRYの活動を手伝ってきましたが、
モンゴルの広い国で、TRYを通じ
障害者の自立運動が広まってきています。

今はまだ、ごく小さなものかもしれませんが、熱いものが伝わってきます。

今までモンゴルで知られていなかった、どれだけ重い障害があっても、地域で当たり前に生活するための自立運動が、海を渡り、広い草原を越え、伝わってきています。

TRYは歩きだしています。



おまけ




 急にしまらなくなった、車の窓を直すポギー。


そのほかにも、タイヤ交換、ぶつかった車との言い合い、パンクした車イスのタイヤを直すなど、移動中色々ありましたが、ポギーが全部解決!


すごいよ!ポギー!

移動中の休憩。車の移動は長いです。
ちなみにトイレはそこらへんです。

道路の周りは草原。
ヤギに、羊に、牛に、馬。いっぱい横ぎります。


モンゴルに来て初めて見ました!
テメー(ラクダ)!思ったよりでかい!

高級な場所で記念撮影


ヒマな時間のお昼ね。
おかげで真っ黒になりました。

今回の旅は、介助者は私1人だったので、階段が多いモンゴルでの
介助で、手にはいっぱいの豆ができました。日本ではしないような、
おもしろい介助もいっぱい!
ここにはかけません。日本に帰ったら話しますね。
いい思い出です。楽しかった~!

明日から、メインストリーム協会の同じスタッフの青木が来ます。
交代の時が近づいて来ました。
もう2ヶ月。6月11日で私のモンゴル修行研修が終わりになります。
やっぱり、あっという間でした。
私のブログは、あと数回で終わりになりますが、呼んでくれてる方
もうちょい、お付き合いください。
そのあとは、青木のモンゴル活動日記が始まります。

Coming soon!

青木、待ってる!

そんな楽しいモンゴルからでした。

まもる



2011年5月25日水曜日

東へドライブ



今日はみんなで、ナライハ、バクノールへTRYの視察。
ウランバートルから、東の方に行った町です。

まずは車で1時間ぐらい。ナライハに到着。




小さな町のナライハ






ウランバートル行きのバスを待っている人達。

町は小さく、車も少ないので、静かです。

そこらは段差だらけで、車イスの移動は

町の人にも手伝ってもらいました。



 ナライハの障害者の協会。

にもかかわらず、入り口に階段!

中に入っても階段!!

みんな、入るの大変!!


障害者の協会にTRYの話し。


右:トヤさん

ナライハでのTRYの話しを終え、
時間は12時30分。
昼ごはんをみんなで食べに行きます。

店に行くまでに、さらなる段差に
凸凹道。

トヤさんは言う。

「これがモンゴルTRYです!」

トヤさん、なぜか笑顔。TRYでモンゴルが変わることを、想像してるな!




おっ!この店はスロープがついてる!

でも、スロープに行くまでには段差!

おしい!少し改良したら入りやすいのに。

あー、お腹が減った!

みんなで入ることにしました。



店の中は広くて使いやすい!

ナライハに住んでいる障害者の人達と交流。

TRYの話しで盛り上がり、

盛り上がりすぎて、昼真っからワインを飲ん

じゃいました。

なんと、ここの店長は障害者。TRYの

話しを聞いて感動した店長が、タダにしてく

れました!

「ごちそうさまでした。」

ナライハの町のゆるやかな坂を、段差や凸凹道を上ったところにあります。

ナライハに寄ったときは、ぜひみなさん行ってみてください。ご飯もおいしいですよ。



エリッツスープ

にんじん、ジャガイモ、牛肉が豪快に入ったスープ。
塩味で、スープもおいしい!


 お腹もいっぱいになり、

次の町「バクノール」へ出発!




その途中に、でかい
チンギス・ハーン像!!

すさまじく大きかったです。
中に入ると、顔の所まで上れるみたいです。
時間がなかったので、近くで写真を1枚。

ここは、パワースポットですね。
パワーをもらいました!!
道中は草原!馬や牛がいっぱい!
周りは人がいないので、野生なのかな?

ナライハから、車で2時間。バクノールに到着。
バクノールは石炭で有名で、大きな面積で工場があり、
石炭を運ぶトラックも、いっぱいありました。


バクノールの町は、大きいです。

石炭の工場で働く人の為に

できた町 だそうです。

ナライハの町と比べると、高い建物が

いっぱいあります。

町の人達もたくさんみかけました。

 バクノールは、障害者関係の団体がありませ

ん。町の役所をまわり、TRYの話し、説明

をします。

障害者が活動をあまりしていない町なので、話

しは今まで以上に長くしていましたが、あまり

協力的ではなかったようです。
町にある色々な団体にTRYの話しをしました。

ウッチーさんの家
 途方にくれ、休憩をしている時に町の障害者

と出会いました。松葉杖で歩行しています。

話しをすると、次から次えと連絡してもらい、

4人乗りの車に計6人と子供で、ゲル地区に

移動しました。ゲルの中に招待され、ご飯を

食べながらTRY、自立生活などの話し。



左:ビャンバーさん
右:バギーさん


彼らは、自分達で大きな工具をつくり、車の
修理の仕事をしているようだ。
しかし、そんなに仕事もないようで、子供もいるので生活はすごい大変なようだ。
生活のこと、色んな悩みを話していた。

彼らは、私達を温かく受け入れてくれ、もてなしてくれ、真剣に話しを聞いてくれた。
私達のことを「仲間」という。

TRYで、バクノールの町も変わり、障害者運動がきっと始まるはずだ!

彼らの子供達。外でかけっこ!


19時30分。日も沈みかかるころ、みんなと

お別れ。連絡先も交換したので、TRYでい

いイベントができればと思う。

自立運動、障害者の権利、知らない町はたく

さんある。TRYでモンゴルに広く伝わること

だろう。ウォルクシャー!!(行くぞー!)
20時30分ごろの夕日。モンゴルは日が沈むのが遅いです。
それにしても、すごい綺麗でした!
事務所に着いたのは24時。朝から運転していたアベラさん
ご苦労さまでした。そんなアベラさん揺れる車で覚えた日本語、

「デコ、ボコ、ミチ~♪」

車が揺れそうなときは、これで教えてくれます。
ぜひ、アベラさんと、「デコ、ボコ、ミチ~♪」へ

まもる