11/23(水)
草の根第2フェーズミーティング
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いよいよミーテング開始。
ボリビア、コロンビアも参加。
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さて、仕切り直しのもう5年。
自立生活センターとして本当に立派に活動してきて、もう教えることはないかな、とさえ感じる第1フェーズの5年ですが、やはり課題は自立運営できる金銭面のこと。
引き続きプロジェクトマネージャーとして関わるたけしから第2フェーズの概要説明、雑用係の僕から5年間の予算案の説明をしました。
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続ける安堵と最後の5年という緊張の会議。 |
そして、かどちゃんから第2フェーズの5年が終わったら次は絶対ないよという話や次の5年長いけど本当に5年やり続ける覚悟はあるのか、メンバーはどうするのか、日本の研修に誰を誰を行かせるのか、などの部分をMORPHOメンバーに確認しようとしました。
しかし、ルイスから「それは僕たちがじっくりちゃんと話し合って結果が出たらお知らせします」という言葉がありました。
この話は長引くんちゃうかなー、とか重たい話になるんちゃうかなー、と覚悟をしていた一同は「あ、そうなんや、じゃあまた話し合いして結果を報告してください」と自分達で責任持ってできるようになって嬉しいやら、やや拍子抜け気味の気分やら。でもとても頼もしく思いつつ会議を終了したのでありました。
昼からは、今年度の活動報告。
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いろいろな活動の発表! |
自立法やTRYの話はすでに聞いているので、それ以外の部分を中心に聞きました。
・CONAPDIS総裁にイサベルさんが就任し、関係が良くなった→2週間前にMORPHOを訪問。介助サービスをMORPHOでパイロットプロジェクト的にやってみる案や自立法の実施にCILがどのように関わるかなどいい方向での話し合いができた様子。
・海外ボランティア受入→メキシコ、ニカラグア、トルコ。今後もラテンアメリカ中心に受入を検討。
・障害をテーマとした政府系の団体の理事会に当事者2名が参加。
・ペレスセレドン市の市長といい関係が築けた→土地を寄贈されることになった。
・チャコン副大統領がMORPHOに訪問してくれた。
・インターンとしてコロンビアの当事者を1週間受入。
・研修で他地域で活動しているジセニアとフランシーニをそれぞれ1ヶ月ずつ受入。
・保健省と合同でバリアフリーチェックを実施。
・運営資金を稼ぐため、マラソン大会や昼の弁当販売を実施。
・コロンビアの自立生活セミナーにルイスがスカイプで参加。
・後の期間で、全国集会とキャンプを実施予定。
と様々な活動を実施していました。
地元に根付いた活動、全国的な活動に加えて、今回も含めて海外支援的な部分も増えてきて、本当にいい活動をしているなー、と改めて思った次第です。
そして、最後にアメリカのCILメンバーを迎えてどう思ったか、ゆーこの修行研修を受け入れてどうだったかを聞いてみました。
アメリカの受け入れは直接顔を見て話をする機会ができてよかった、大きな国際セミナーを経験して寿命が縮まった気がしたけどいい経験ができた、アメリカの活動なども研修してほしい、などいい刺激になった模様です。
ゆーこの修行研修受け入れは、ゆーことMORPHOの両方にいい経験になってとてもよかったと皆言っていました。ゆーこは「本人の前で悪いこと言えないっしょ」と言ってましたが(笑)
でも僕から見ても何か介助者たちともめっちゃ馴染んでるし、MORPHOのメンバーと一緒になって活動してるし、スペイン語上達してるし、セミナーもええ話してたって聞いたし、何というか純粋にいい研修やったんやろうなー、って感じました。
こうして、この日はごく平和に終了しました。
11/24(金)
この日はボリビアのメンバーとミーティングの続き。前回質問があった部分をかどちゃんが答える形です。
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ボリビアとメインストリーム |
メンバーのこと、運営資金のこと、今後のCILの活動の方向性などを確認しました。
いい話だけではなく、残念な話、難しい話、嫌な話、色々ありましたが、改めてキャラバンの話を聞いて、本当に命をかけた活動をしているんだな、と改めて思いました。
今後は今活動している4つの自立生活センター(スクレ、ポトシ、タリハ、ラパス)をそれぞれの代表が運営しつつ、フェリサが首都で全国的な活動をしつつ、各センターをフォローし、9つの県それぞれに自立生活センターをつくることを目指して活動していくそうです。
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マルセロ&フェリサ
ボリビアの偉大なリーダー達
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ちなみにキャラバンの概要をかいつまんで説明すると、
・もともとコチャバンバという地区のダビッドという頸損の当事者が、行政側が年金を長く滞納していたので、支払うように求めたが、やはり支払われず、ちゃんと支払うよう政府側動きを監視する小屋を作たのがきっかけ。
・このことについてデモを行おうと各県の代表を集めて会議をしたら、全国的に同じようなことが起こっていることがわかり、各県で同様の抗議活動を行った。
・それでも政府側が受け入れなかったので、コチャバンバから首都ラパスまで880kmを抗議キャラバンすることに決めた。
・本当に色々な問題があって、最終的に大統領に要望書を提出しようとしたが、実現しなかった。
ということでした。
あと、ボリビアは健常者の協力者があまり多く見られないのも気になるという話もありました。
それは自分たちが意図的に避けているのかもしれない、これからは協力してやっていこうと思う、という話でした。
ここで、最初にも書いたように国家緊急事態宣言もあったので、話し合いは終了しました。
そして夜、雨も降らなさそうなのでMORPHOで送別会(主役はゆーこ)を開いてもらいました。
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50日間お疲れ様! |
サプライズでMORPHOメンバーがゆーこの50日間の滞在をまとめたビデオを作ってくれていました。
何かジーンとくる光景だったなー。
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ギリギリまで作成してました! |
そして送別会は終了するも、ゆーこはさらに飲みに誘われ、
それを尻目にかどちゃんと僕はホテルに帰ってゆくのでありました
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じゃ、新井さん先に帰るわな。 |
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ま、今日はいっとこか! |
11/25(金)
最後のお別れにMORPHOへ。
いつ雨が降るかわからないからと昨日の昼からお別れの挨拶してるので、もう3回目くらいのお別れ(笑)
この日が滞在中一番の晴天でした…
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最後にこれかい! |
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これぐらいやったら気持ちいいのになぁ |
最後まで慕われてる感出しまくりのゆーこでしたとさ。
さて、これにて今回の訪問も終わったのですが、MORPHOメンバーの成長を感じる、というのも失礼に思うくらい、立派なセンターになってるな、と感じました。
プロジェクトマネージャーたけしは言いました。
「こいつら、今回のセミナーでまた一歩上の段階に入ったんよ。成長したなー、ってすごい実感するし、あいつらの自信がさらについたっていうのがひしひしと感じられるんよねー。」と。
本当にどんどん成長し続けるMORPHOを頼もしく感じ、また自分はどうかなと振り返り今後のCILでの活動の糧にしていきたいなー、といつもいうようですが、逆にこの活動の良さを教えてもらいました。
さらに、プロジェクトマネージャーたけしはこうも言いました。
「このコスタリカと南米の自立生活のネットワークをつなぐのが、次の僕の仕事だと思ってやってきたけど、今回でわかったよ。もう僕の手を離れたかなって。
あいつらすごいわ!こんなに早く実現させるとはね。さぁ、
次は僕はどこへ行ここうかな?」と。
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たけし大感激!
夜まで及んだ中南米ミーティング。
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確かに彼らはすでに自分達で中南米地域に自立生活を伝える活動を
はじめており、日本側との話し合いが終わったあと、
ボリビアとコロンビアにMORPHOの経験の話をずっと伝えてい
ました。日本を挟むより、よりスムーズで、より親近感があり、
より身になる研修だな、と感じました。
何か少し寂しくもあるけど、とても嬉しい動きだと思いました。
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中南米に自立生活の雪崩が起こるよ!byたけし |
でもプロジェクトマネージャーたけしー、あと5年プロジェクトも続くんでコスタリカのことも引き続きよろしくねー。
最後にこの研修で僕が思っていたことをひとつ。
実は海外支援って、実は自分達が元気をもらったり、もっと頑張らなあかんなー、って思わされるのももちろんなんですが、メインストリームの良さを再確認できることが多々あるな〜、って思うんです。
こういう組織がいいんじゃないかとか、メンバー全員が同じ方向を向いて活動しないといけないこと、海外支援のこと、健常者としてこの活動を続けること、そんなことを話する時はやっぱりメインストリームのことを例に出して話するし、そういう組織がいいと自信を持って言っているなー、と考えるとやっぱり色々あってもこの活動が好きでメインストリームのことも好きなんだな、って改めて思えるんですよね。
やることないからか、おじいちゃん化なのか、すっかり早寝になって寝てしまったかどちゃんの横でそんなことを考える私こたでした。
ということで、今回のコスタリカ訪問記はこれにて終了!
番外編はまた後ほど。