2015年4月22日水曜日

おれたち70%ボリビアーノ・ポトシ編


た)えー、こんばんはー。現在4月21日23時19分スークレのホテルにいます。
さ)今から初日に帰る感じ?
や)とりあえず誰も腹こわしてないよな。
さ)こわしてない
か)じゃあ初日から振り返っていきましょう。
さ)電波がなかったことって書くの?

あ)初日ってラパスから?
さ)何時間かかったん?29時間?
か)めっちゃ遠い
あ)遠かった
か)じゃ次写真?
た)何の写真?
か)え?JICA行ったことちゃうん?
あ)めちゃ書いてる、終わりくるんこれ?



た)15日の朝にラパスに着いてその午後にJICAボリビア事務所に行ったんよね
か)何したか簡単に言って、もう眠たいから
や)とりあえずモニカさんのやる気はひしひしと伝わって来たね
た)モニカさんはボリビア事務所の現地職員の人。昔からフェリーサといっしょに仕事をしてきててとても信頼してる。現状と今回の訪問の目的を説明した。
ま)マテ茶飲んだ。うまかった。
か)で、次移動?
ま)移動、翌日はポトシ
あ)スークレ一瞬やった。
















ま)ラパスからスークレに飛行機で行って着いたらそのままタクシーに乗せられたポトシまで行ったとさ、やなせ煙草吸う間もなかったとさ。ちなみに喫煙者ひとりだけなので、孤立感、半端なかったとさ

か)で、歓迎会、歓迎会行こう
あ)歓迎会、酸素薄かった〜あの部屋


さ)あ、この子おったんやー、歓迎会いたの気づかんかった〜。
ま)りんごの子?
さ)えー子やったな黄色い帽子、名前わからん
か)イエローハットでええんちゃうん
か)はい。誰か歓迎会の感想言って
や)とりあえず、シェフの話が長かった
さ)歌歌ってくれた「ようこそポトシへ万歳メインストリーム」みたいな
か)まあ気持ちは伝わったよね



あ)もうセミナー行こう
か)さていよいよ全国集会スタート、デモ行進からスタートやったっけ?


か)じゃ新井さんのコメント入れて。「この写真のじゃ、酸素の薄さと坂のきつさが伝わらないね」
ま)しんどかったとさ
た)マスコミ来てたね。全国ニュースに出たらしいよ。
あ)お昼のニュースに出たみたい。
ま)新聞も載ったとさ
か)つぎほんで名誉市民賞でいいんちゃうん、なかなかないで名誉市民賞もらうのって




た)で?セミナー会場に移動した?
あ)一番に着いたから心細かった。

















た)1日目は、アルミンダとガリがスークレとポトシの活動報告をやった。


た)新井さんトイレ行ったけど進めとくか。舞子ちゃんもう寝てるね。
や)電池切れたね。
か)明日はいよいよ。ぼくたちの出番。


た)まずぼくがコスタリカの話をした。
か)あのビデオがよかった。
さ)ルイスのね。
た)おれの話は?
か)自分の話だけ終わったらほっとしてた。
あ)めちゃ口数増えてた
ま)ギターの人みたいだった〜
あ)あの弾き語りみたいなの?
た)話と関係ないやん。

た)はい次
や)鍛冶いこ鍛冶


た)しまりのない顔の写真ばっかりやな〜
か)まあ話の内容よかったからいいんちゃうん。
あ・た・や)はい自画自賛!
た)まあよかったんちゃうかな
さ)よかったです。鍛冶せんせい。
か)会場の人ともやり取りできたからよかった。
た)運動の歴史みたいな話したんだよね。日本でもこんな時代があったってびっくりしてた。
か)川崎バス闘争の話とか、やっぱりインパクト大やったね。当事者だから訴えれることがあるってことを話した。
や)基本的にビデオ見て、子供殺した話して、バスの話して、新田さんの話して、歴史を追ってただけでしょ
ま)セックス?
た)新田さんの介助者が介助とセックスは同じって言ってた?
た)まいいか。次新井さん?



た)新井さんどうやった。
あ)自分史
た)よかったよね
ま)すごくよかった。
た)すごくよかったのどこがよかった?
ま)始めて聞いたインパクトがありました。
た)心に届いている感があったよね。
か)中途障害ならではの話がよかったんちゃうん


た)踊ったね〜。交流会。
か)歌も歌ったし
ま)上を向いて歩こう
あ)詩の朗読とかあったやん。鍛冶もててた
か)もててへんし
あ)取り合いやったやん。岡前ちゃんと〜、タリハと〜、クラウディア
ま)次の日ミゲル死んでました。


た)ちょっとインテリ風の写真あったから載せとくわ。この日は交渉の話から。これ佐藤さんがやってたコマやんか。えらくなったな〜鍛冶。
あ)どんな話でもやれるな〜って感心した。
か)新井さんやっぱりあの式典のときに挨拶するとか華があるな〜
た)その高め合いいる?


た)新井さんの自立生活プログラムの話し。
か)ええな〜。写真写りよくて
や)写真写り?
あ)褒めてへんやん
た)よかったんちゃうかな。介助たくさん使ってる人が話してるリアリティがあった。食いつきよかったよね。みんななんだかんだで介助使ってるから。
や)全体の流れもよかったよね。

か)全体的にどうよかったか言って
や)理念的なことから内容が具体的になっててよかった。

か)これっていいことしか書いたらあかんの?
た)いいや、別になんでもいいよ。
か)健常者の巻き込みとかあったらもっとよかったかな。



翌日午前中予定されていたCobopdiとの会議はキャンセル。空いた時間にガリたちにポトシの郷土料理を食べに連れて行ってもらいました。



ホテルに帰ってフェリーサ、ガリ、ヘラルド、アルミンダと会議。これでポトシのすべての予定を終了しました。(ただいま午前2時です〜。明日も早いです〜)


2015年4月17日金曜日

コロンビアからHOLA! ③メデジン編 その2

HOLA! らち姉です。 早いもので、コロンビアに来て3週間以上が経ちました。
コロンビアでの生活を知れば知るほど日本との違いが分かってきました。
今日はこの10日間の中で知ったコロンビアのことをお伝えします(^^)

4月6日は奥平さんたちの職場になる事務所に初出勤。
これから毎日通う事務所はこんな感じ↓

 白と黄緑で統一されて、おしゃれな感じですよね~。
しかもここは個室ではなく、紛争被害者の相談機関などと同じスペースになります。
カウンターパートになる人たちがすぐ隣にいると、コミュニケーションもとれるしいいですね~。

自己紹介タイム。奥平さんもスペイン語で自己紹介してました。
 ここで働く人数が結構いるので、名前を覚えるのが大変です。。。
メインストリームに来る研修生も、みんなの名前を覚えるの大変だろうな。

そのあとは県庁訪問に行きました。
コロンビア第2の都市だけあって、県庁のビルも大きいです


ここでは県の人権局の担当者、プロジェクトメンバー、JICAコロンビアの職員、カウンターパートなどと今後の予定を確認しました。

奥平さんの左後ろにいるのは通訳のホルヘさん。
奥平さん曰く「コロンビアに来て一番のイケメン」
 挨拶まわりも済ませて、徐々に仕事が始まっていきます。
出勤して何日か目に、お誕生日のスタッフがいました~。
朝出勤したら、彼女のパソコンの前に風船とポップが飾られていました。
こんな感じでお祝いするんですね~。
お誕生日おめでとう!!!

~ Feliz cumpleaños!! ~

 ここではのお昼ご飯は、自分で持ってくる(お弁当持参)か注文して持ってきてもらう(
配達)か、になります。
外に食べに行く人はほぼいないです。
初めて頼んでみたお昼ご飯がこれ↓

これ全部食べたら、かなりのボリューム
ごはん
ペチューガ(鶏むね肉を焼いたもの)、
サラダ
アレパ(とうもろこしの粉から作った平パン)、
マデューロ(甘いバナナを焼いたもの)
ソパ (今回は魚のスープ)
レモネード

これで9500ペソ(500円弱)。
メインストリームはお昼前になると「今日のお昼、何にする~?」ってなるけど
ここでは、お昼を頼むお店が決まっているみたいで、
お肉は鶏・豚・牛から選ぶ。
ソパ(スープ)は魚のコンソメ・豆の煮込み・野菜の中から選んで
組み合わせるみたいです。


そうそう、奥平さんはここでは簡易電動車いすと電動車いすの2台を使って生活しています。
前のブログでも書きましたが、職場のあるセントロは治安があまり良くないので、
うろうろ歩いたりはできません。
基本的にはホテルからタクシーで事務所のあるビルの近くまで行って、
降りたらすぐにビルに入ります。
いつも使っている福祉タクシー(?)がこちら↓

 うしろにスロープがついているのは日本と同じですね。
前と後ろを固定して、シートベルトもきっちりします。

この福祉タクシーはメデジンに7台しかなく、そのうち2台は修理中で、いま使えるのは5台だそうです。
メデジンとその周辺の人口は約330万人に対して、福祉タクシー5台です。
皆さんの住む町と比べてみてどうでしょう??

通常のタクシーは初乗り4700ペソ(約200円)
に対し、福祉タクシーの初乗りは1.5倍以上です。



まぁ、こんな風に徐々に奥平さんの生活が出来上がっています。

仕事と同時に家さがしもやっています。
JICAでは専門家の住む家の基準が決まっています。
例えば、
①マンションの3階以上で最上階はダメ
②玄関のカギは2つ以上で入居の際には新しいものに変えてもらう。
 そのマスターキーは自分で持つ(大家さんや不動産屋さんには渡さない)
③玄関扉にドアスコープをつける
④寝室の扉に鍵をつける
等の細かい基準が決まっています。 
職務を全うするには、生活が安全でなければいけないってことですね。
奥平さんの場合は、さらに一人(車いす)で外出できることや室内の使い勝手も重要になります。
土曜日に見た家(物件4件目)が車いすでも生活できそう!ってことで借りたい意向を伝え
火曜日に再度不動産屋さんと大家さんと会って、最終確認することに。


がっ、しかし!!
火曜日当日、現れた大家さんから衝撃的な一言!
「不動産屋さんが、ここの部屋を他の人に1か月貸すことにしたんだよね。
5月10日くらいからでもよかったら貸すよ」 と。
しかも不動産屋さんは来ず・・・・・・。



・・・・・・・・・・・えぇ~!!!!
マジ????? (・ ・;)

借りたいって連絡したし、その時はオッケーって言ってたのに。
この2日間の間に何が起こったの??

ショックを隠せない奥平さん↓
あ~、もう なんで~?!泣きたいよ・・・
こんなこと、あるんだ・・・・、とビックリしていると、
JICA職員の倉岡さんが
「まぁ、コロンビアだからねぇ~」

プロジェクトメンバーの山ちゃんが
「初めは貸すつもりでいいよって言ってたけど、鍵の付け替えのこととかめんどくさくなったのかもしれないしね」

そうなの??
そういうもんなの???
恐るべしコロンビア!口約束はあてにしちゃダメってことね。

奥平さん、めげずにまた家さがし続けましょう!!

家が決まると思ってたけど、まだまだかかりそうなので、
介助者の研修も途中で止まったまま。今回は研修のことは書けそうにないな~。

いろんなことが思ったようには進まないけれど、日本では体験できないことだったり、
すぐには見えなかったコロンビアのことが少しずつ分かってきたかんじ。
毎日新しい発見があります。


 
11日(土)にはメデジンのEAFIT(エアフィット)大学で日本語を教えている
かおりさんが定期的(毎月2回)主催している『日本語クラブ』に参加させてもらいました。

かおりさんは、日本人や日本語が話せるバックパッカーの人に自宅を開放していて、
いろんな人が泊まりに来ます。
泊まる条件は、日本語クラブに参加してみんなと交流することと、
家の生活用品や食事は泊まる人が買ったり、作ったりする、ということだそうです。
「メデジン」で検索すると、すぐに『日本語クラブ』のことが出てきますよ~。

『日本語クラブ』は日本の文化や言葉に興味のある人ならだれでも参加できる集まりで、
メデジン市内にあるベレン図書館で開催しています。

ベレン図書館は東京大学景観研究室が中心となって設計されました。
静かな場所で、地域の人の憩いの場になっていました。
今回のテーマは①着物、②春のコンサートの2つでした。

日本が大好きなコロンビアの女性2人から着物についての発表がありました。
白無垢や振袖のことが中心で、やっぱりきれいな着物は着てみたいものなんですね~

日本語クラブに来ていた女の子 
後半はかおりさんの家に泊まっている日本人から、お花見についての説明がありました。
場所取り方法や飲み会のコールなどについても話していました。
日本語を勉強しているメンバーが日本語→スペイン語に通訳していました。
日本語がペラペラの通訳ピカチュウ
通訳をしていたピカチュウ(※本名ではありません)は、最近漢字の勉強もしているそうで、
毎日5個の漢字を覚えているそうです。えらいなぁ~。

コンサートの様子
最後はギターを持って世界を旅している日本人(すんません、名前忘れてた)が
歌を披露してくれました。
私たちが行った日は参加者が30人くらいいて、とても盛り上がっていました。

私たちも自己紹介の時間をもらって、奥平さんがプロジェクトの説明をしたときに、みんな興味を持って聞いてくれていました。
これからプロジェクトで何かやるときに関わってもらえると面白くなりそうですね~。
奥平さん、がんばって~!!


                      ☆今週のおまけ☆

これ、なんだと思います??



この果物は、チョンタドゥーロ(chontaduro)という果物です。
見た目は、柿が小さくなったような感じですよね。
皮をむいて、種を取り、塩を振ってたべます。

味は、栗やカボチャ、さつまいもに似ていて、繊維がたっぷりです。
コロンビアで便秘になったら、コレ!
 

2015年4月6日月曜日

コロンビアからHOLA! ②メデジン編 その1

HOLA!らち姉です。コロンビアに来て、約2週間が経ちました。
この前のブログでは、ボゴタのことを書きましたが、3月28日にボゴタからメデジンに移動したので、今回はメデジンのことを紹介したいと思います。


メデジンの空港に来ていた大型タクシーだけでは、みんなの荷物が乗せられないことが判明し
急遽別のタクシーも使って、ホテルに到着。
(専門家の皆さんは2年間の生活用品を持ってきているので移動は結構大変です。)

移動日が土曜日で、当直したのが夕方だったため、この日はゆっくり夕食。
移動には、JICAコロンビア事務所スタッフのダビッドさんも同行してくれました。

赤ワイン&イケメン(ダビッドさん)に大満足の奥平さん
ダビッドさんは北海道に住んだ経験があるそうです。
冬が寒くて、部屋の洗濯物が凍っていたと言ってました。


次の日は2年間住むことになるメデジンの町の様子を車で見て回り、
気になるところがあればバリアフリーチェック!
メトロも乗ることがあるかもしれない、ということでメトロへのアクセスもチェック。
※メデジンのメトロの駅は、ほとんどが高架になっています。

まずはホテルにいちばん近いIndustriales駅のエレベーターをチェック!
日本のエレベーターと構造が違います。
 ドアについているボタンを押し続けると、エレベーターがゆっくり降りてきます。
やまちゃん「ドアは手動で開閉だよ~」
 乗り込んで、ドアを閉めたらボタンを押すのですが、押し続けなければいけません。
指を離すと、そこでストップしてしまいます。しかも、ドアがある面は内壁が無いので、
壁に触れるとセンサーが反応して、エレベーターがストップしてしまいます。
何かわかんないけど、息するのも慎重になってしまいました。
指が痛くなりそうなくらいギュッと押さないと反応してくれません
ちなみに、エレベーターがついている駅は数か所です。
エレベーターの付いていない他の駅には、昇降機がついています。
駅員さんは来てくれないので、自分でコントローラーで操作します。

使い方を覚える奥平さん


スピードはめちゃゆっくり。これもボタンを押し続けなければいけません
 
 やっと駅に到着。すると駅には、駅員さん以外にPOLICIAと入った服を着ている人が。
この人は、駅に来た人をサポートしてくれます。
正式な警察官ではなく、徴兵期間中の人が配置されているそうです。
なのでピストルはもってなかったです。

※コロンビアには徴兵があります。18歳になると、全員ではないですがランダムに選出されます。
金銭的に余裕のある家庭は、選ばれた場合にお金を払えば徴兵免除になりますが、
そうではない家庭の男子は徴兵に行くことになります。期間は12か月~24か月。



今日は日曜日のためほとんどのお店が閉まっています。日本では考えられないね~。
閉まっているお店の前には屋台のお土産物屋さんやアクセサリーのお店が出てます
 お昼ご飯を食べようかとうろうろしていると、車いすにのっている女性を発見!
上條さんと山ちゃんが早速話しかけます。
※お二人はスペイン語がペラペラです。

この女性、生まれつき脊椎の神経に障害があるということでした。
今回は、メデジンで陸上競技の全国大会に参加するために来たそうです。
付き添いは、お父さんでした。

彼女の住んでいる地域は、プロジェクトで訪問する地域であることがわかり、連絡先を交換していました。今後もつながりが持てるといいなぁ~。



昼食後は、プロジェクトの事務所に行ってみることに。
ただし今日はビルが閉まっているので、外から確認するだけ。
事務所はセントロと呼ばれるエリアにあります。

事務所があるビル

入り口には人がたむろしている・・・・
ここで私、注意を受けました。
「スマホとかここで出さないで。あぶないから」と。


えっ!?スマホ出したらあかんくらい危ないの???
とその時は思っていたのですが、徐々にわかってきました。

コロンビアには政府が決めたエストラートという階級があります。
これは個人を対象にした階級(カースト制など)とは違い、居住地域を対象にした階級制度です。
階級は1から6まであり、数字が大きくなるほど高所得者が住むエリアになります。

エストラート5や6のエリアは、道もきれいで車いすでも外出できます。
女性一人が夜に歩いていても危険はほとんどない、と言われました。

逆にエストラート1や2は危険が多く、私のような外国人女性はエストラート1には決して入ってはいけないと言われました。
エストラート5や6で育った人は、エストラート1や2に行ったことのないまま大人になる人もいるそうです。もしどうしても行かなければいけない状況の時は、タクシーなどを使い、そのエリアの道は歩かないそうです。(襲われるリスクを少しでも減らすため)

また、エストラートは治安の問題だけではなく、生活費にも大きく影響しています。
エストラート5や6に住む人からは水光熱費の費用や税金を高く徴収します。(金持ちだから少々高くても払えます)
エストラート1や2に住む人は水光熱費などや低くなっていて、そこの不足分は高所得者から得た分でまかなう、という形になっています。


ちなみに、私が注意を受けたプロジェクトの事務所があるセントロはエストラート2でした。
事務所から徒歩2分のところにあるメトロの駅までみんなで行ってみましたが、
ホームレスが多く、その中には麻薬中毒者もいるということでした。
私はスペイン語が聞き取れないのでわからなかったですが、あとから上條さんに
「すごい汚い言葉のヤジが飛んでいた」と聞きました。

「ここなら写真撮っても大丈夫だよ」と言われたのが、
事務所近くにあるアンテオキア美術館の建物。この建物の中からなら大丈夫ということでした。

セントロには面白いものがいっぱいあったのですが、写真は撮れず。


セントロ周辺の町の様子

エストラート2のエリア
 



 また別の日には、山ちゃんにメトロに乗ってみましょうと誘ってもらい、奥平さんとメトロに乗りました。エレベーターと昇降機を使って駅まで行き、駅構内も昇降機でおります。
かなり時間がかかります(・・;)
かなりきれいです。メデジンにきたらメトロに乗ることが観光になっているらしい
ホームと列車の隙間があり、前輪が落ちないように注意が必要です。
Acevedo駅で降りて、駅から直結でロープウェーに乗ることができます。
もともとは山の上のほうに住んでいる人の通勤用に作られたそうですが、観光の1つにもなっています。

住宅地の間を縫うようにロープウェーが走っていて、かなり上まで続いています
私たちは、ロープウェーに乗ったままUターンして駅に戻ったのですが、
窓から見る町の様子はホテル周辺の様子とは全く異なり、急な坂道に家がみっちり建っています。
災害が起きた場合、エストラート6や5の復旧が早く、エストラート1や2や最後になると山ちゃんが教えてくれました。

そんな話を聞きながら、このエリアにあるコートで楽しそうにサッカーをしている少年たちが印象的でした。


                        
来週からは奥平さんの仕事が本格的に始まります。
また介助者の目処もたったので、次回はそんなことを中心に報告しますね。
                       




                         ☆今回のおまけ☆

コロンビアでは、爪切りは自分でしないそうです。
つめの手入れをする人がいるから、美容院でやってもらうか家に呼んできてもらうか、らしいです。
介助者に爪切りはお願いするつもりだったけれど、そういう文化ならやってみよう!ということで、出かけ先で美容院を発見し、飛び込みでつめの手入れをしてもらいました。

ネイリストよりも真剣な顔の奥平さん
 出来上がって、つめを見ながら嬉しそうにしている奥平さんが一言
「わたし、ネイルしてもらったの初めてなの」

え~っ!?そうだったの??
結構いろいろ経験している奥平さんの初体験。だからあんなに顔が真剣だったのか。。。



                        ☆さらにおまけ☆

 スーパーに売っているカップケーキ。色があり得ないくらいカラフル。1個90円なり。 



 

2015年4月1日水曜日

コロンビアからHola! ①ボゴタ編


Hola! らち姉です。実は私、3月24日からコロンビアに来ています。
自宅を出てからコロンビアの首都ボゴタのホテルまで約37時間かかりました。疲れた・・・・。
今までメインストリームに研修に来ていた中南米の研修生はもっと時間がかかってましたよね。
そう思うと、みんな大変な思いをして日本に来ていたんだな、と実感しました。

さて、みなさんはコロンビアっていうとどんなイメージですか?
実際の町の様子などは、なかなかイメージできない人が多いのではないでしょうか。
私も行くまで全然わからんかったし。
そんな人のために、首都ボゴタの様子を写真で紹介しますね。
標高が2600mあるので、今の時期の朝晩は肌寒いです。
遠くに見える山はアンデス山脈。南米を縦断している巨大な山脈です

空港からホテルに向かう際に大きなスロープ状の陸橋を発見。

道路の両側から分離帯の部分にかけてかかっているスロープ状の陸橋
 これは何かというと、ボゴタ市内を走っている2連結バスの乗り場です。
ホームが高くなっているので、段差がなくバリアフリーになってます。

乗り降りする部分以外はガラス張りになっていて、転落防止も考えられています
こんなバス乗り場は初めて見ました。 なかなかやるな~、コロンビア。


と思っていたら、その晩にホテル周辺を歩いてみると・・・・

なぜこんなところに段差が・・・
 歩道は広いものの、陥没や段差がいたる所にあったり、
歩道から車道にかけてスロープになっているものの、結局段差3~5センチくらいあったり、
一見使いやすいように見えて、実際は使いにくいという印象です。



なんとなくボゴタの町の様子を見てもらいましたが、
「そもそも、らち姉はなんでコロンビアにいるん?」と思ってます??

ですよね~。

そこは今から説明しますね。
メインストリームの直接の仕事というわけではないのですが、
JICAの「障害のある紛争被害者のソーシャルインクルージョンプロジェクト」という
プロジェクトがあります。
JICA HP
http://gwweb.jica.go.jp/km/ProjectView.nsf/VW02040106/82656782E2C090A749257D620079E8AF?OpenDocument

このプロジェクトのために、日本から3人の専門家がコロンビアに来ました。
その方々がこちら↓


みなさんがよくご存知のあの人も写っていますね~。では紹介します。

左:奥平真砂子さん
なんと今回のプロジェクトのチーフアドバイザー(リーダー)です。障害当事者の人がチーフアドバイザーとして選ばれるのはJICA初なんだそうです。コロンビアに2年滞在します。
コロンビアに来てからの口癖①「ねぇねぇ、やまちゃん」②「早く家 決まらないかな」

中央:上條貴子さん
業務調整担当です。主に財政管理やプロジェクトがスムーズに行えるように必要なものを手配したりする縁の下の力持ち的な仕事です。メインでいうとヤナピー+コーディネーターってかんじ?
ボリビアでも働いていた経験があり、フェリサを研修生として押してくれたのは上條さんなんだそうです。こんなところで繋がるとは、縁とは不思議なものです。

右:山田卓也さん
出発前に奥平さんと一緒にメインストリームにきてくれた通称”山ちゃん”
2011年から2013年にかけて協力隊員としてコロンビアでの活動経験があり、30歳にして専門家!
PTとしての経験も活かして活動されることでしょう。すでに奥平さんからは頼りにされています。

で、私は奥平さんの介助者としてコロンビアに来た訳なんです。


この3人の専門家はコロンビア到着翌日から、仕事三昧です。
JICA事務所で説明を受けたり、大使館にあいさつに行ったり、カウンターパートとの会議等
とにかくいろいろ忙しそうです。

特に27日のカウンターパートとの会議に向けて、
26日の夜はホテルの部屋で3人で話し合いながらパワーポイントを完成させていました。
 
 
 
 
 
27日の会議では、関係者の紹介や現段階のコロンビア政府の紛争被害者への補償についての説明がありました。

コロンビアでは紛争が50年以上続いています。
紛争は、政府軍・警察部隊対反政府ゲリラ、反政府ゲリラ対右翼準軍事組織、
という二通りの対決図式のほかに、80 年代後半から90 年代前半にかけては
政府軍・警察部隊対麻薬組織という紛争も起こっていて、内戦という単純な図式では理解しにくい構造になっています。

この会議の時に紛争の被害者は720万人という説明がありました。
50年以上続く紛争によって、自分の生活や家族を失った人が720万人もいるというのが
説明を聞いていても実感がもてないくらい大きな数字です。
そのうち障害者は16万人とのことでした。
でもこれは政府が把握している人数なので、もっと多いこともあり得るということです。

コロンビアには紛争被害者に対する法律が存在しています。
政府には35の機関がああり、紛争被害者に対して行っていることは
①住まい、食糧、医療、教育の提供
②身分証明書の発行
③兵役免除(コロンビアでは18歳から兵役があるが紛争被害者と認められれば免除になる)
④子供の親探し(紛争によって離れた家族さがし)
⑤職業訓練
⑥葬儀費用の負担
などです。これ以外にも
グループカウンセリングなどの心理的ケアやリハビリテーションなど
様々なことが政府により行われているのだと知りました。
また課題はあるものの、その人ごとに社会復帰の段階や状況に応じて
必要なサービスについての情報提供ができるようなシステムも存在しています。


奥平さんからはプロジェクトと活動内容の説明がありました。
まず初めの活動として、地域グループ(教会など)と協力して当事者を探し、
その人たちをエンパワメントすることにより、障害を受容し、当事者自身が力をつけ、
それが他地域へ共有される、というものでした。
エンパワーするには、ピアであることや障害者どうしのつながりやリハビリテーションが大切になること、当事者を探す際にも人数などの数値的なことだけではなく、質を問う調査(幸せを感じる時など)も併せてやっていきたいと熱弁していました。

みんな、奥平さんの話に聞き入っています

私はコロンビアの紛争のことはここに来るまでほとんど知りませんでした。
(勉強不足ですんません)
紛争は終わったわけではなく、今も続いているそうです。
日本とは全然違う状況の中で、このプロジェクトがどのように進んでいくのか
すごく興味深く思えてきました。

今後もまた状況を伝えていきますね~。


では、ちょっとブレイク。 中南米といえばコレ!


会場の外には、コーヒーと甘いお菓子が置いてありました。
でもコロンビアの人は、太っている人はほとんどいません。
なんでやろ??



番外編
ホテルの朝食時に「イケメンがおるな~」と思っていたら、なんと芸能人でした。
食後にお願いして一緒に写真を撮ってもらいました。


 あとから調べてもらったら PISO21 というバンドのメンバーでした。

 
JICAのコロンビア人の職員に聞いてみたら「知らん」との返事が。。。。
そんな有名じゃないのね。