2014年2月28日金曜日

MORPHO来年度事業計画

オラ!
コモエスタス?
メジャモ オキタ。ムーチョグスト!

ペレスは非常に暑く、頚髄損傷には最高気温32℃の日中に外出をしてはいけない土地。
そんな中、くそ暑いMORPHOの事務所で3日かけて来年度の事業計画をたてました。
その様子をゴーストライターコタニがお伝えいたします。

さて、先日の佐藤さんのブログにもあったようにMORPHOのメンバーだけで、来年度の事業計画、予算案をつくることになっていましたね。

火曜日は1日中MORPHOメンバーが事業計画の会議をしていました。
 
暑い!扇風機3台使っても暑い!
 
あのジゼルもうろうろすることなく、真剣な表情で会議に参加しています。
日本人は、昼ごろに進捗状況を確認し、その後はペレスセレドンの街をぶらぶらお散歩したり、お茶をしたり。なんだか優雅な日中を過ごしていました。
そうして、夕方再度事務所を訪問すると、まだみんな真剣な表情で会議しています。

みんな真剣

日本人は邪魔しないように外で待ってます。
そうして、18時過ぎにようやくMORPHO案が完成した様子。
みんな疲れながらも満足げな表情。
そうか、みんな自分で考える楽しさと難しさを肌で感じたんでしょうね。
タケシの視点では、「いやー、成長したねー!」「コスタリカ、いいよー!」
つい数日前までは「ボリビア、いいよー!」「ここだったら住めるよなー!」などと言ってたんですけどね…

そんなこんなで、翌日、日本側とのすり合わせをして事業計画と予算案の完成です。
ということで、すり合わせを行った2014年度MORPHO事業計画をまとめました。

①自立法制定の為の活動

・新しい政権へのアプローチ
先日大統領選挙が行われたのですが、大統領に選出されるための必要得票率(40%)に誰も届かなかったため、46日に上位2名で決選投票が行われることになり、その結果を受けて51日か8日から新体制で国政が開始されることになりました。
その結果次第では政権与党が変わることもあり得、そうなれば大臣や各省庁の主要ポストがほぼ入れ替わることになりそうです。いずれにせよ、政権発足の5月頭までに政策に障害者施策を盛り込むことができるよう、ロビーイング活動を積極的に行うことが必要、という結論に達し、特に政権発足前後は中は集中してサンホセに足を運び、自立法制定に結びつくように活動する。

・協力者を探す
自立法制定を出来るだけ大きな渦にするために、国会周辺での協力者を探します。

・自立法制定のためのワークショップ
さらに多くの人に自立法の理解を深めてもらうために行う

以上の活動を行い、全国の仲間にはメール等で現在の状況等を報告し、必要に応じて声掛けを行っていくとのことです。
介助制度を作る時に資金の出どころになるのがFODESAF(社会開発及び家族支援基金:社会福祉の予算を管理するところ)を説得するため、現在ある法律7600号(障害者基本法のようなもの)に加えて自立法が制定されれば、さらに説得しやすくなるので、自立法制定は非常に重要なことなんです。

②介助制度を作るための活動

・今まで補助金等を出してもらっていたIMASやコンセホへの引き続きの交渉していくことに加えて、労働省や職業訓練校など新しいところにも介助という新たな仕事という認識を持ってもらい、介助制度制定のバックアップをしてもらうように交渉していく。
・コンセホの理事長が変わり、あまり協力的でなかった前理事長に代わって、障害当事者が理事長になったそうです。その人は以前から協力すると言ってくれていたので、協力してもらうように、さらにアプローチをかける。

というような活動を行います。
何にしろ、介助制度制定を抜きにして、このプロジェクトの成功はあり得ません。
今年は正念を入れて活動するとのことでした。

こんな感じ

③自立生活センターを運営するための活動

ここからはプロジェクト目標達成のための継続的な活動です。
円滑に自立生活センターを運営するために、活動コストの削減、人材育成の研修、法人格の見直し(活動の妨げになる部分があるので)、グループ全体の活動の区分け、円滑な報告体制、コーディネーター育成研修等を行っていきます。

④介助派遣システムを構築するための活動

介助派遣は円滑に行われています。介助者育成研修は利用者がまだ少なく介助者の需要がさほどないので、回数を当初予定より減らし、代わりに介助派遣に伴う介助者同士の情報共有や介助者の声を聞く機会として、フォロー研修を多く実施しようと考えています。

このパソコン、コーヒーこぼしてお陀仏

⑤障害者の自立生活の支援体制を整えるための活動

何よりも毎年2名以上自立障害者を増やすための活動を行う。ILP以外にも自立支援を行う。また、ピアカンや相談窓口の機能を充実させていきたい、とのことです。

⑥障害者のエンパワメントのための活動

自立法や介助制度制定の後押しとしてコスタリカ全土の障害者のエンパワメントを行っていくそうです。また啓発活動のKaloie Feriaやアバリアフリーチェックを今年も継続して行い、一般市民向けの講座も出来れば、と考えています。また自立支援や障害者エンパワメントの部分でコインディスという団体から予算が出るかもしれないので、交渉する。

⑦経験を他地域に普及する活動

今年の全国集会の参加者のフォローと彼らが地元でグループを作る際のアドバイスや必要に応じてセミナー等行います。来年度の全国集会は、今年の参加者のコインディス代表の方がお金を出してくれると言っていたので、それが出れば行いたいとのことです。

⑧資金集めのための活動

IMASやコンセホの補助金の状況によっては、活動資金や運営資金が不足する事態も考えられ、また将来的な自立運営も見据えて、資金的な協力者(全国集会でつながりの出来た人やそれ以外の人も)への継続的な援助のアプローチや会員集めを行っていきたい。また、大蔵省へ免税の手続きをしに行く。

 
次にそれぞれの活動に予算をつけていき、固定的な費用(介助費補助、家賃等)も合わせて、2014年度の予算案を編成しました。

会議中アツい発言もあったようで、「予算がないからサンホセに出張しても、泊まるお金がないなら公園で一泊してでも活動をしていく」や「予算削減するために、俺は介助いらねぇ」などこの活動を何が何でもやっていく意志を感じるようなくさいセリフが飛び交ったようです。
 
会議長すぎてケツいてーよ
 

ちょっとニュースですが、サンホセの事務所を閉め、カルロスがペレスで自立の予定。
 
ぼく、カルロス
ちょっと日本語喋れるんだ
 
さらにエリエセルも合わせて自立。
 
ぼく、エリエセル
昔はビルダー目指してたんだ
 
仲良く一緒の家に住むことになりました。
エルナンの家の隣で、男同士で夢を語り合いながら、自立生活運動を進めていく予定です。3月には引っ越しを済まして、新生活が始まるようです。

サンホセのドクトーラ(博士)カルラはカルロスがペレスに行ったことで、リーダー不在となったサンホセの仲間たちをまとめ、活動していく決意を固めていました。
 
わたし、博士号もってるのよ
賢いでしょ
 
彼女の意志は固く、気合い十分の発言で力尽きたのか、翌日低血糖で救急車で運ばれちゃいました。
彼女にはペレスと協力しながらいい活動をしてほしいです。

残り3年、生活費を削ってまでも活動していく予算設定。コスタリカの社会はMORPHOのメンバーの手腕にかかっています。是非応援して下さい。
 
これで今回のボリビア、コスタリカ訪問での予定が終了しました。アジアだけでなく、中南米にも自立生活運動が広がって根付いていっています。
 

チャオ!

 おまけ
オレ、タケシ
こいつらボニータだろ
 

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