2010年12月5日日曜日

号外 コスタリカでお世話になったお2人をご紹介

こんにちは。佐藤です。
いま、現地時間の午前10時40分です。このあと、いよいよ出発し、帰国します。
その前に2つ、ブログをアップして、終了としたいと思います。
まずは、コスタリカでお世話になったお二人をご紹介します。


■JICA専門家 石橋陽子さん(コスタリカ駐在)

井上さんがブログで書いていましたが、メインストリームとJICAが協力して始めたこのプログラムをつくった人です。

石橋さんがコスタリカ側からこういうプログラムをやりたいとリクエストし、JICA大阪(当時)の西村さんがメインに声をかけて実現したのです。この人なしにはこのプログラムはなかったんですね。なので、ぜひ、メインストリームのメンバーに紹介したいと思います。いつも焦ることなく、メチャメチャ落ちついた人なんです。

1995年に大学卒業と同時に海外青年協力隊のバレーボール指導員としてコスタリカにやってきました。協力隊が終わった後もコスタリカに戻って大学院に入学。修士取得後JICAのプロジェクトで通訳をし、その後、JICAのコーディネーターに応募し、専門家となりました。コスタリカに派遣されて今年で9年目。JICAはリハビリの支援を目指していて、コスタリカ側はCBRとか人権に目が向いていて、この狭間で苦しかったが、踏ん張った甲斐があった。コスタリカが声を発してくれたおかげで、メインストリームと一緒にやれている、やってきて本当によかった。

ちなみに、先日、日本で開催された世界バレーにコスタリカのチームも出ていましたよね。あのメンバーのうちの4人は、石橋さんが協力隊でバレーを教えていた人なんだそうです。
好きなことは、休日にジセルの家にいってコーヒー飲んだり、一緒に買い物したり、部屋に集まってワイン飲んだり話をしたりするそうです。完全にコスタリカメンバーに溶け込んでいます。

○このプログラムをリクエストしたきっかけはなんですか?
長い間JICAが協力して、コスタリカで障害関係のKaloieプロジェクトが立ち上がりました。Kaloieプロジェクトはいろんなテーマが入った大きなものになってしまい、障害者のエンパワーメントが薄くなっていると感じていました。コンセホ(国家リハビリ特殊教育審議会)からも、コスタリカでは当事者運動が育たない、障害者関係の法律(バリアフリーなど)があるのに、当事者が訴えていかないから何も変わらないという悩みを聞いていました。ニーズ調査をして、当事者運動が弱いというのも知っていました。そこで、Kaloieプロジェクト以外で、当事者をエンパワーメントするプロジェクトが出来ないかと思い、リクエストしました。
私は、本当のところ自立生活運動はどういうものか良く知らなかったのです。障害者のエンパワーメント程度にしか理解していませんでした。最初の頃は、自立生活センターを設立するまでは考えてなかったし、介助制度をつくるというところまでも考えていなかったのです。2008年6月に初めて廉田さん、井上さん、西村さんが来てくれたときに話し合って、自立生活センターの設立を目標にしたのです。

○なぜ、当事者運動が大事だと思ったのですか?
コスタリカにはバリアフリー法みたいな障害者の法律がありますが、守られていません。ちゃんと守らせるためには当事者の運動が必要なんだと思いました。JICAも障害者支援に関わってきて、専門職が多くて、サービスの向上にばかりに気を取られて、障害者の生活まで目が届いてないと思いました。

○このプロジェクトをやってみてどうでしたか?
とってもよかったです。日本に研修に行った人たちが原動力となり、プロジェクトが進んでいきました。省庁も動き出しました。3年間で正直ここまで存在感を示せるようになるとは思わなかったです。

○今回の訪問はどうでしたか?
メインの人に会うと、コスタリカのメンバーは元気が良くなるのです。私たちは、顔を合わせてフォローしていますが、具体的なアドバイスは出来ません。運動をどうしてやってやったらいいかわからないところを、直接指導してくれるのは心強いです。10月に合宿をしたのですが、そのときにコスタリカメンバーは自立生活センターを立ち上げるというプロジェクトを持ってきました。そのときは、本当にやるのか半信半疑でした。今回、腹を割って話し合って、みんなやりたいと言ってくれました。ルイスエルナンはレオクラードに残って運動をします。他の5人はペレセレドンに引っ越してきて、センターを立ち上げることになりました。新しいビジョンが出来たのは本当に良かったと思います。
私はコスタリカ組み(メンバー)の一員と思って活動しています。コスタリカでも自立生活を理解してくれる人が少なくて難しいのに、日本で応援してくれる仲間がいると実感しています。これがとっても嬉しい。感激しています。私はメインストリーム協会がコスタリカでやっていることを、見えるように報告していかないといけないと思いました。

○石橋さんの今後の計画は?
2012年の2月まではコスタリカで、JICAのKaloieプロジェクトで働きます。その後はプロジェクトが終わるので無職になります。子どもをもう1人産みたいと思っています。一旦帰国しますが、またコスタリカに戻ってくると思います。そのときは、出来ればコスタリカの自立生活センターの理事会のメンバーに入れて欲しいなと思っています。

○メインストリーム協会のメンバーへコメントをお願いします
本当にありがとうございます。これからもオールジャパンで出来るだけのフォローをしていきたいと思っています。メインの人たちの存在が彼らの原動力になっています。マイノルが帰国してから「メインストリームのようなセンターをつくりたい、私たちもメインみたいに人が集まってくる場所を提供し、家族のように1つの目標に向かってやっていきたい」と言っていました。私たちを応援してくれる仲間が日本にいると、本当にうれしく思っています。


■通訳のフランクさん

今回の通訳はフランクさんでした。

この人、ものすごく通訳が上手です。ほとんど同時通訳みたいに話を止めずに訳していけますし、長いこと話をしても、忘れずにちゃんと全部訳してくれます。難しい日本語もスラスラ訳します。さらに、一昨日はミーティングを丸一日一人で訳し続けていましたが、夜になっても全然へばっていませんでした。井上さん曰く「中米一の日本語通訳」です。メチャメチャ親切でいい人ですよ。








スペイン語の翻訳や通訳の仕事があれば、ぜひ、下の写真に連絡してください。フランクさんの会社です。

○経歴
1977年生まれ。ペルーのリマ生まれ。10歳の時にお母さんが青年協力隊員だった今のお父さんと再婚し、北九州へ引っ越す。19歳まで日本に滞在。1996年にお父さんがJICAの職員となり、コスタリカへ配属され、そのときに一緒にコスタリカへ移住した。以来ずっとコスタリカ在住。

○この研修について思ったことは?
廉田さんの通訳は最初来たときに続いて今回が2回目。研修の通訳をしていて思ったのは、自分は怠けているな、もっとできることはあるな、自分は障害を持ってないけど、一緒に何かやりたいと思いました。障害者に対するイメージ全然変わった。これまではかわいそうだと思っていたが、いまは「すっげぇなぁ」と思っている。

○日本人で合いたい人はだれですか?
北九州の板櫃中学時代のバスケ部のメンバ-。中嶋実という親友。メインの畑君(DVDを何回もも見ているから)。

○メインのメンバーへコメントをください
語学のことでなにかあれば、ぜひ連絡ください。メインストリーム協会のホームページをスペイン語に訳そうと思っています。

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