昨夜はみんなでホテルのレストランで夕食を食べた後、ルイス・アルベルトの部屋に移動して買っておいたビールとワインで、ちょっとした祝宴をあげました。まだ何が始まったわけではないのですが、ひとまずここで自立生活センターを作ることが決まって、みんな盛り上がってました。
ペレスセレドン最終日の今日は、朝から雨が降っていました。ぼくがこれまでコスタリカに訪れているのは6月から12月の期間なのですが、雨の降らなかった日は記憶にないくらいです。雨期がある国というのは、ほんとに毎日雨が降るんだな〜とあらためて驚いているところです。昨年11月にもっと雨の多い首都から北側の地方に行ったとき、バケツをひっくり返したようなという表現がありますが、ほんとにそんなすごい雨が毎日降っていて、最近のエコツーリズムで有名なこの地域の熱帯雨林はこの雨が作り出しているんだとわかり、生命とか生命の多様性とかの元になっているのはこの水なんだと、その雨を眺めながら思ったものです。
さて、今日は朝からペレスセレドンのリハビリ審議会の一室で研修生たちが企画したミニセミナーがありました。リハビリ審議会とは、コスタリカの厚生省の管轄にある組織で、日本の社協に当たると説明しておけばさしあたって間違いではないでしょうか。ペレスセレドンはブルンカというもっと広い地域の一部になるのですが、このブルンカ地方を対象としたKaloieというプロジェクトをJICAがやっていて、そのコスタリカ側のパートナーになっているのが、リハビリ審議会なのです。こちらのひとは審議会のスペイン語に当たるコンセホという通称で呼んでいます。ぼくたちが2008年からやっている中米の障害者の研修は、もともとこの地域の障害者をエンパワメントする方法のひとつとして始まったのがもともとの始まりだったのですね。
8時30分開始のはずだったミニセミナーは、予定どおり?9時を回ったくらいに始まりました。
司会はルイス・アルベルト。まず、ルイス・エルナンとウェンディが「自立生活運動とは何か?」というレクチャーを、集まったこちらの障害者・健常者あわせて40人ほどの聴衆にむけて行いました。パワーポイントを使った無駄のない説明で、自立生活運動の歴史から、自立生活センターの機能と役割まで、スマートなすごく分かりやすい解説でした。面白かったのは、親と暮らしていると障害者がどんな不自由な思いをするのかを、ジゼルが会場に来てる人たちを使ってコント仕立てで実演するコーナーで、お母さん役に扮したジゼルが、お腹がすいたとかトイレに行きたいと訴える障害者役の観客を、洗濯しながら何時間も放っておく演技がコミカルで会場は爆笑になってました。
後半は佐藤さんが、トライで北海道に行ったときの話をして、運動をしているとそれが理解されないでつらい思いもするかも知れないけれど、自分のやっていることがいいことだと信じてやっていると、必ずそれを誰かが見ていてくれているものだから、がんばってほしいと。これから自立生活センターを作ろうとしているコスタリカメンバーにエールを送ってい
ました。
ました。
コンセホ内にある自立生活センター事務所予定地。小さい けどここにみんなでひっつきながらやっていきたいとジゼル。 |
コスタリカの家庭料理Olla de Carne 肉の煮込みみたいな意味です。 |
石橋陽子さん。夏にメインストリームにも来てくれましたね。 この研修の言い出しっぺです。この人がいなかったら中米研修はなかった。 |
ジゼルのお母さんが作ったトルティージャです。タコスを包む皮ですね。 とってもおいしかったです。 |
昼食をコンセホの食堂でよばれた後、コスタリカメンバーみんなといっしょにバスに乗り込んで首都のサンホセに移動。到着し、ほんとはここでご飯でも食べて、後はゆっくりするところですが、今日はここからが本番のようでした。ぼくらが着いてから約2時間ほどして、空港からニカラグア、ホンジュラス、グァテマラの研修生たちが同じバスで到着し、ホテルのロビーは車いすだらけで、あちこちで抱き合ったりしながら、懐かしがっていました。介助者も来ているので、多い人数がさらに多くなっていて、ニカラグアのジョセのお姉さんがサンホセに住んでいて、妹に会いに来たりしていたので、ロビーは一時たいへんなことになっていました。
到着直後。ホセマリアにカローラ、サンドラのおしりが見えてますね。 |
ニカラグア組とアンヘリカ。大人な二人ですね。 |
みんなで中華料理屋へ。いつもの視線のロレーナ☆ |
みんなで中華料理を食べて帰るとけっこういい時間になっていました。さらにぼくはアンヘリカにつかまっておしゃべりしてたので、もう2時になるところです。そろそろ寝ないとね。おやすみなさい。明日は中米全体でミーティングです。
おまけ。事務局長の寝顔ショット。「リベンジ?」「そうです」。by うさみ |
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