2010年11月24日水曜日

ホンジュラス本格始動!!

昨日は時差ボケでお恥ずかしい写真が載ってしまったうさみです。あの後、9時から朝6時まで寝たので今日はバッチリ回復です。

元気にホンジュラス2日目にいきたいと思います。さ、今日のスケジュール一つ目は、ホンジュラスのJICA事務所で行われた安全ブリーフィングです。

JICA事務所でごあいさつ

最近ホンジュラスでは犯罪が増加していて、短期の視察でも必ず安全ブリーフィングをしないといけなくなってしまっているみたいです。

伝えられたことは、「治安が悪いから勝手に外に出るな!!」ということでした。治安が悪いと一言で言われてもピンとこないでしょうからちょこっと説明しますね。まず、ホンジュラスの犯罪発生率は2004年と2009年を比べて144%も増加していて、その犯罪の種類は、殺人、強盗、誘拐、スリ、置き引き等々、まるで犯罪のデパートみたいな国です。
殺人は10万に対して66.8人で、毎日16人殺されている計算になるそうです。(ちなみに10万人に対して世界平均が9.9人、日本平均が1.1人)
そして、私たちがいる首都テグシガルパは、世界のJICA事務所がある国の中で4番目に危ない地域だそうです。そのテグシガルパは、『コマヤグエラ』と『テグシガルパ』の二つの地域に別れていて、その『コマヤグエラ』はイラクのバクダットより危ないらしいです。「バクダットは戦争があったから危険だけどコマヤグエラは戦争がないのに危ない地域」と言っていました。そして地図を渡されたのですが、行ってはいけない地域が多いこと!!ほとんどが危険区域に指定されていました。



ちなみに、25日には去年の研修生のエンジャの家に行くのですが、そこがなんと危険区域の中にあって、当日は警察の先導で行くみたいです。どうなることやら。
よく起こる犯罪は強盗で、それに抵抗した結果、銃でやナイフで殺されるみたいです。なので、もし襲われた時は慌てず騒がず所持品を出すことが一番みたいです。
騒いでしまうと「パン!パン!」とやられてしまうとか。なんとも恐ろしい国に来てしまったものですね。





こんな感じでビビらされた後は、二つ目のスケジュールの『PREPACE』訪問。この、『PREPACE』はカローラやエンジャが育った、障害児のための教育やリハビリのための通所施設です。
施設長さんと話をする廉田さん


障害を持った子供を持つ親が1988年に始めた民間の施設で、スタッフはそこに子どもを通わせている親がほとんどで、少しセラピストがいるような感じでした。



施設長の案内で施設見学が行われた後、16人の障害者と一緒に意見交換をしました。まず、PREPACEの役割の説明やホンジュラスの障害者の現状などをカローラやケンシー、施設長さんが説明してくれて、その後、質疑応答がありました。

何人かの人が「障害の予防が大事」と言ってました。このへんが私たちと考え方の違うところですね。明日のセミナーで廉田さんがこの点話すと思います。

PREPACEは障害を持った子を持つ親が始めたところなので、とても親がパワフルで障害当事者よりも親の力が強いといな~という印象を受けました。


ちなみに、ここに週2回来ているお医者さんはカローラのお姉さんで、アンジェラアキのような美人でした。あんまり似てなかったけど、カローラはお父さん似でお姉さんはお母さん似らしいです。

(左)アンジェラアキ似のお姉さん(中)カローラ
(中)明日のセミナーのためにやってきたケンシー (右)ここで育ったエンジャ


午前中はここで終わって、PREPACEでご飯をいただきました。ホンジュラスの平均的なご飯みたいで、中身は、そばめし・ステーキ・フリホーレス(小豆をペースト状にしたもの)・チーズ・焼きバナナ。
(中米は甘くないバナナを焼いたりゆでたりして食事と一緒に出てくるようでとてもポピュラーなものみたいです。)
手前の茶色いのが焼きバナナ

私、今まで結構いろんな国に行っていて、どこに行ってもご飯は平気というのが
自慢だったのだけど、ホンジュラスは…本当に食べられない。今まではカンボジアが一番ダメだったけど食べられないってことはなかったのに、今回ばかりはどうにもこうにも受け付けない。
特に臭いだけで口に入れることも出来なかったのが、『焼きバナナ』。今まで台湾の臭豆腐、ネパールのダールと平気で食べていたのに、焼きバナナだけはどうしても口に入れることが出来なかった。
この先、ご飯どうしよう…。







さて、気を取り直して、本日最後のスケジュール『CIARH』での、政府関係者を交えた意見交換会。この『CIARH』は障害者団体の連合体で、リハビリ関係の団体が41団体集まって構成されています。

そしてこの団体の代表者がカローラのお母さんとのことで、会えるのを楽しみにしていました。でも代表として挨拶したのが、先ほどの『PREPACE』の施設長の方。あれ??カローラのお母さんが『CIARH』の代表って言ってたってことは、この人がカローラのお母さん??そう言えばさっき『PREPACE』で佐藤さんが「あなたも障害を持った子どもがいるのですか?」と聞いたら。「はい」と答えていたけど…。そういうことだったったのね。




ホンジュラスは貧困が社会問題になっていて、人口800万人うち60%が1日2ドル以下の生活をしていて、その内40%が1日1ドル以下の生活を送っているそうです。そして、140万人~150万人いる障害者のうち80%が1日2ドル以下の家庭で生活しているそうです。

ただ、この障害者の数も、調査によって出てくる数字がバラバラでした。
(午前中は70万人と説明を受けていました)そのため、今後は国連人権条約に基づいて調査をする必要があると言っていました。

国連がらみで一つ。ホンジュラスは2年前に国連障害者差別禁止条約に批准していて、2005年には障害者の差別禁止法が制定されていました。

こんな感じで1日が終わり、こうしてブログを書いていました。

私の身分では泊まることの出来ない高級ホテル

明日はいよいよセミナー。目の前では佐藤君が明日のネタを考えています。
ブログは久しぶりにふるさとに帰ってきてノリノリのタケシが書きますよ~。

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