2011年3月10日木曜日

カザフスタン紀行⑦ 帰国!&お世話になった方々&総まとめ

こんにちは、小谷です。
無事、日本に到着しました!
が、なんと到着したのは僕らだけ…
旅行中お供してきた大ちゃんと僕の荷物がいくら待っても流れてこない…
嫌な予感がしてきたところに、「KC○○○○、とKC○○○○の荷札番号をお持ちのお客様は係員まで」という看板が流れていているではないか…
僕の荷札を見てみると、まさにその番号!
そうです、アルマティで預けた荷物は中継地の北京に置き去りとのこと…
とりあえず、最後まで波乱含みのカザフスタン紀行でした。
東京の奥平さんと中谷さん大丈夫かな~?

さて、じゃあ振り返ってみましょう。
昨日は夕方16:00の便で、まずアルマティから北京へ。
手がニャンニャンの大ちゃんが、知らないうちに僕の寝姿を激写!
カザフ最後の一服を満喫中。
お二人も準備OK!
ジゲルのみんながお見送りに来てくれました。
車が出発するまで、見送ってくれました。

北京着が23:00。なので北京に1泊して、今日8:40の便で関西空港に到着した、という訳なんです。
伝わりにくいけど、ホテル。豪華。半年前にできたばっかり。
昨日はホテルに着いたのが24:00過ぎ、今日の朝も5:30起き、ってことでちょっとブログサボっちゃいました。ごめんないさい…


さて、それでは今回お世話になった方々のご紹介。

まずは、このカザフスタンセミナーを企画したカシェットさん。
中央がカシェットさん。右の方はずっとボランティアとして手伝ってくれました。
カシェさんといってましたが、カッシェットさんの方が正しいようです。
「アルジャーン」という基金団体に所属し、JICA中央アジアリーダー養成研修から帰国後、バリアフリー調査を何度も繰り返し、さらにカザフスタンの障害者のリーダー育成のため、このセミナーを企画し訪問が実現しました。
今後もバリアフリー調査を続け、今週末には障害者の為に映画館を1週間開放して、その際に参加した障害者にインタビューをして今後に活かしていくそうです。


続いて、この期間中に通訳として活躍していただいた2人をご紹介します。

まず、シンポジウムからセミナーまで通訳してくれたケンさんです。
左端がケンさん。おっとこまえ~。
通訳経験が豊富で、デキる男の雰囲気だしてまくりで、しかもアツいハートの持ち主と見受けます。
「なんていうんですか~?」という口癖を連発していましたが、その割には僕らも使わないような難しい言葉をポンポンだしていたのには、驚かされました。
二児の父で、かっわいいでしょ~、といいながら写真を見せてくれる親バカな一面もまたグッと心をつかんでしまうことでしょう。
ただし、年齢は不詳…

もう一人はアリアさんです。彼女はカシェットさんの団体で半年前から手伝ってるみたいなんですが、今回は通訳として活躍してくれました。
右端がアリアさん。めっちゃ日本人顔ですが、カザフ人ですよ~。
本格的な通訳は初めて、とのことで最初はやはり戸惑いがあったようですが、腕前はめきめきと上達。本当に僕たちがカザフスタンにいる間、最初から最後までずーっとお世話になりました。
なんとアリアさん、今年の4月から名古屋大学の大学院に留学するとのこと。
日本に来たら、是非「世界のハタ」に会いにメインストリーム協会に来たいとのこと。
彼女は「A DAY OF HATA」のビデオを何と5回以上見て、内容を覚えただけでなく、大ちゃんの説明まですっかり覚えてて、自分でも説明できるようになってました。
じゃあ、大阪で待ってるよ~、近鉄だと安く来れるからね♪

あと、彼はオジェックくん。
日本語猛勉強中。合気道も習ってるんだって!
 彼は僕たちの宿泊したホテルサナトリウムのコックさん。
なんですが、セミナーだけでなくや部屋のことや食事のことまで僕たちのことをいっぱい手伝ってくれました。
日本語はまだちょっとしか使えませんが、ホントに助かりましたよ♪

あと、ちゃんと紹介するのを忘れてましたが、今回沖田君とともに専門家としてカザフスタンを訪れた、財団法人日本障害者リハビリテーション協会の奥平さんと同協会JICA研修担当の中谷さんです。
帰りの飛行機で、お疲れさんの「カンパーイ」
 9日間本当にお世話になりました。いろいろありがとうございました。
また一緒にワイン飲みましょうね~。


さて、それでは最後に今回のカザフスタン紀行でぼくが感じたことをちょっと書きますね。

カザフスタンは経済的にはホントに急激に発展してるなー、と思いました。
5年前に来たときと全然違う、と中谷さんがおっしゃってました。
多分地下資源もあるし、今後さらに発展していくでしょう。

そういう状況の中、障害者への年金制度や視覚障害者への介助制度はわずかではありますが、あるようです。
また若い障害者もダスキンやJICAの研修で来日して、自立生活の考え方やいろんなことを自分の国の障害者達に伝えているようで、特にセミナーに来ていた方々の意識は高かったと思います。

あとは、この国を変えてやるという覚悟と本気で活動してくれる仲間を見つけること、そして一歩を踏み出す勇気を持って考えていることを実践していけば、カザフスタンの障害者施策はいい方向に向いていくと思います。

今回は僕もいい勉強させてもらいました。
カザフスタンは経済的にも障害者施策が進んでいくと思いますが、ただひょっとすると障害者にとってよくない方向に進んでいく可能性があるような気もします。
ですから、本当に障害当事者が声を上げて、自分たちの考えを反映した障害者施策が進むようにしてほしいな、と思います。

やっぱり訪問すると、思い入れも出てきます。
是非、カザフスタンが誰でも住みやすい国になってほしいなと思うとともに、日本で僕もそうなるように頑張っていこう、って改めて思いました。

カザフスタンシリーズのブログを読んでいただいた方、このような悪文にお付き合いいただきありがとうございます。

僕もまだまだ修行中の身。
いろんな経験をして成長していきたいと思いますので、よろしくお願いします。

9日間ありがとうございます。コタでした。







2011年3月8日火曜日

カザフスタン紀行⑥ ジゲル訪問&観光

こんばんは、小谷です。
メインストリームでは、今日からゲルレが来てるんですね。
パーティー、いやパーティー後のうだうだはまだ続いてるかな?
セミナーは昨日で終了したので、今日は「ジゲル」訪問→観光→主催者のカシェさんと食事、という流れです。

さてさて、それでは今日は写真を中心に1日の行動をご案内。
でも実は、自分のカメラのバッテリーを部屋に忘れちゃって、中谷さんにカメラを借りての撮影でした。
ホームページ作成委員として誠に不覚…

ところで、明日38日って何の日か知っていますか?
僕は全く知りませんでしたが「女性の日」らしく、どうやら世界的に女性に感謝してプレゼントを渡したりするらしいっすよ。

ということで、今日の「ジゲル」は「女性の日記念パーティー」を開催するそうで、それに僕たちも飛び入り参加します。

タクシーに揺られること30分。

こんなサングラスマーが、ということは

見にくいけどこんな看板や

















「ジゲル」に到着。
正面入口

 ところが、スロープは雪まみれなので階段をあがるとのことなんですが、これがまた、階段は御覧の通り凍ってトゥルッツゥルな上に手伝ってくれるのは僕以外視覚障害。
スロープ意味なし!

「慣れてるから大丈夫」というパルハットの話を信じて、何とか入口に到着!
左に曲がると
事務所到着!

事務所は、ここ点字図書館の1階の部屋を借りているのだそうですが、人がいっぱいでぎゅうぎゅう詰め。今日はたくさんのメンバーが集まっているようです。
うおっ、めっちゃ人多い

で、パーティーは2階の部屋で行うそうですが、今度はエレベーターがない…
大ちゃんは前回も来てたので、勝手知ったる様子。
ここも視覚障害コンビ、パル&ケンジェに手伝ってもらって2階に到着。
こんな感じの部屋でパーティー

いよいよ、パーティー開始。

パーティーは僕たちの紹介や歌、ゲーム、女性にプレゼント等で進んでたのですが、なんというか「ジゲル」のメンバーはめちゃめちゃ元気&ノリが若い。
オッサンの僕は結構タジタジ…
パーティーの様子は以下の写真をご覧ください。

パルハットの司会で

歌あり

ゲームあり

僕らも参加しての













女の子にプレゼントありと盛りだくさん


さて、パーティーが終わった後は、カシェさんにバトンタッチしてアルマティ観光。
ここアルマティでは、つい先月にアジア冬季競技大会が開かれており、そのスケートリンクを見に行きました。標高1700m(だったかな?)まで登ったのですがさすがに寒い!
ロープウェイで山頂まで行けるそうです

これが、スピードスケート会場

寒さに負けず、沖田君登場

なぜか鷹

その後は車の中から、名所見学。
その様子は以下の写真で。
通訳のアリアさんの出身、カザフスタン外国語大学。
ちなみに今日観光案内してくれたのは大学教授がボランティアで引き受けてくれたんだって。
上から、国立博物館、オペラ座、独立記念モニュメント、市役所、教会、モスク。
教会は100年前の大地震で市全体が壊滅したが、倒壊しなかったんだって。

そして最後に、カシェさんとカシェさんのお姉さんとボランティアさんと通訳のアリアさんと人生初のグルジア料理を食べに行きました。
きれいなお店で、なんと金の便器!
これは、グルジアの伝統的なワイングラス。
注がれて乾杯したら一気飲みだって。
じゃあ、お疲れさまでしたの乾杯!
グルジア名物、シシュルク(?・発音微妙)
シュラスコみたいで、めちゃウマ。今シリーズ最高かも。
グルジア人のコック長と記念撮影!

ホンマにめっちゃうまかったです。
さて、長いようで短かったカザフスタンも明日でついに離れます。
でも明日は北京泊でまだ日本には帰れませんが…
ではでは、また明日会いましょう。

なお、昨日、予告していたお世話になった人紹介と総まとめは、奥平さんとの最後の晩餐のため、明日に延長させていただきます。
誠に申し訳ございません。

2011年3月7日月曜日

カザフスタン紀行⑤ セミナー最終日!

こんばんは、すっかりブロガーの小谷です。

今日はついにセミナー最終日!

すっかり暖かくなってきて(といっても0度くらいですが…)、春は近いようです。
3月末には雪も溶けて、カザフスタンも春を迎えるそうです。
もう1か月遅かったら、過ごしやすい気候だったみたいですね。

さて、最終日の今日も13名の方が参加されています。

今日もこんな感じでスタート

まずは、最初に4~5人のグループに分かれてのディスカッション。

撮影許可でました。こんな感じ。


各グループの様子


 テーマはずばり「自立」。
ディスカッションの発表等を聞いていると、多くの人が「自立」の考え方についてよく知っていて、こちらが話しようとしていることを先に全部行ってしまうくらいだそうです。
「ジゲル」のメンバーもよく自立の理念をわかっているそうで、パルハットやケンジェもしっかりと日本で学んだことを伝えているようですよ。



続いては、世界に広がりつつある「A DAY OF HATA(畑の1日)」の上映です。

一同絶賛!

いつもながらの大ウケ。すべらんなー、畑(前)専門家。
見た人に感想を聞いてみると、
「最高です」
「家にこもっている障害者にぜひ見せたい」
「かザフスタン中央TVで放送して、障害者だけでなく健常者にもみんな見てほしい」
「今度障害者の人の為の映画を作るのですが、その記者会見にこれを流したい」
と、絶賛のアラシ。
畑くんのカザフスタンメディアデビューも近いようで、すっかり「世界のハタ」ですね。

午前中のプログラムはこれで終了して、昼休憩。
だが、専門家に休みはなく、昼休みの間に地元大手新聞社「アルマティイブニングニュース(現地名アルマティの夜)」と「アルグメンティ イ ファクティ」の2社からの取材を受けていました。

中央通訳アリアさんを挟んで右専門家、左取材者
どうやら奥平、沖田両専門家が畑(前)専門家より一足先にメディアデビューしそうです。


それからすぐに午後のプログラム開始。
昼からはまず、奥平さんの日本の障害者運動の歴史と現在を話されました。
奥平さんもすべらんなー。

シンポジウムでの発表の内容を少し縮めた形での話でしたが、日本も以前は制度も整っていなかった、という話を聞いてカザフスタンの状況と似ていて、興味を持ったようです。

そして畑くんのビデオと奥平さんの話を聞いて、どう感じたかを再び4~5人のグループに分かれてディスカッションしました。

その報告では、バリアフリーや自立生活運動の伝達、統合教育、障害者雇用の促進などをカザフスタンで進めていきたいという話がありました。


それを踏まえて、いよいよ総まとめとして奥平さんと大ちゃんが今回のセミナーに参加してくれている人は大変意識が高い、けど本当に大事なことは、本気で一緒に運動する仲間を集めて、それを実践することが重要である、という話をしてました。
確かにこれを少しずつでも実践していければ、カザフスタンも少しずつ変わっていけると思うので、本当にカザフスタンの障害者がネットワークをつくって社会をかえていってほしいですね。

率直な感想は、今回のセミナーに参加したカザフスタンの障害者達は、こうしたい、という理想はあるけど、できるかどうかは半信半疑という感じがします。

大ちゃんが言ってたのですが、アジアのほかの国々でも本当にハングリーで本気で交渉やデモをしていって、どれでようやく少しずつ変わっていっている、のでカザフスタンの障害者も本気で変えようと取り組んでほしい、と。


そうして3日間にわたるセミナーは終了しました。

JICAのセミナー終了証をひとりひとり手渡して、その後恒例の記念撮影。


修了証書を書く専門家

で、証書の授与と最後の挨拶



恒例 最後の記念撮影


プチ団体撮影あれば
個人もあり
















奥平・沖田両専門家に参加者からお礼の言葉や別れの挨拶があり、別れていきました。
両氏とも、じっくり話もできたしいい流れで出来たのではないか、ということを言っておられました。


さて、明日は実質的には最終日。

予定ではパルハットとケンジェが所属し、今回のセミナにも多数参加してくれた「ジゲル」を視察し、その後今回の主催者カシェさんが観光をしてくれるそうです。

明日はその報告およびお世話になった方の紹介・総まとめをお届けしたいと思います。

それでは今日はこの辺で…
残りわずかですが、明日もよろしくです。
コタでした。