2018年7月30日月曜日

7/15~25コスタリカ訪問記、ペレス編


さて、次はペレセレドン(以下:ペレス)という町にやって参りました。
首都サンホセから霧のかかった山道をただひたすら、バスで3.4時間。
ここはコスタリカの自立生活センターmorphoのある町です。

ペレスでも、まずはセミナー。


事務所で開催

先生、TVインタビューー中

コスタリカは今がチャンス!
変わるなら今!
自立法ができた後が大事だよって話。

内容はサンホセでのセミナーとほぼ同じ。

セミナーが終われば、次の日から2日間はセミナーの振り返りと今後のmorphoの話。
より具体的な話になります。


コーディネーターたちも一緒に。




今まで何度か来させてもらった時は、介助者の遅刻問題などの話が出ていたりしたのですが、
今回はそういった話はなく、JICAの支援が終わったあと4年後の自立運営に向けての話。

morphoの行っている事業がいくつかありますが、どの事業にどれだけ収入があるか、
本当に自立運営できるのか、ホワイトボードを使ってシュミレーション。

いろんな事業を行っていますが、主なものをあげると、研修を行って得られる講師代、車椅子修理事業、マラソン大会などのイベント、クッション販売、デルバジェ輸出事業、あとは介助派遣での政府からの収入。うまくいけば相談業務も。

介助派遣や、みんなにもおなじみのデルバジェ輸出事業はなんとなく想像がつくかと思いますが、
最近やりだしたことをいくつか紹介。

まずはクッション販売。

クッション販売も項目に入っています。

あの、CMでよく見るエアウィーブ?みたいな素材。
座ってみたら結構らくちんで、買って帰ろうか悩んだ。。
 

車イス修理事業。

車椅子修理事業は、マタとリオスがおもにやっているんだって。

ダニエルの電動が調子悪かったけど、2人でパパッと修理。
教えてほしいぐらい。

会議の結果、これらのすべての事業がうまくいけば、自立運営はできる!という結論。
大なり小なり問題はあるので、解決したらの話ですが・・・
コスタリカメンバーが収入になると言っていた講師代も、今更ほんまに入るの?もっと広報活動しないといけないんじゃないの?とか、プロジェクトマネージャーのたけしも、今まで見てきて思ったことをズバッと言っていました。
結構シビアな話が続きました。
でも、今後のmorpho、またmorphoのみんなだけじゃなく、コスタリカの障害者、社会全体がどうなっていくのかという運命をわける大事なこと。

ホワイトボードに書いて、パッとみてわかるようになると、結構焦ってくるんじゃないか、今やることが見えやすくなったんじゃないかと思いました。
コスタリカの障害者の運命を背負っていると言っても過言でない、morphoの活動。
もっともっと、がんばってほしいですね!
今やるしかない!



文責:ふるかわ
 







 

2018年7月29日日曜日

7/15~25コスタリカ訪問記、サンホセ編

 
 
 
こんにちは。
今回の海外支援は中南米コスタリカ、7月15~25日の10日間で行ってきました。
メンバーは、廉田・沖田・中尾・山崎・脇英・楠・古川、
さらに今回は、あの玉木大先生が同行して下さいました。
 
 
前列狭すぎ問題&暑そうやなぁ。
玉木さんとけいじさんは、同じ日の別便。
 
さて、なんで玉木先生?といいますと、
今回、相談支援の専門家として、出向かれたのです。
井上さんが書いているコスタリカブログにもありますように、
玉木さんは約1年前からスケジュールをおさえての、初コスタリカとなったようです。
1年前からって・・・さすが大先生はちゃうなぁー。
でも、玉木先生、出発の朝にやらかしまして、飛行機搭乗ギリッギリ。
さすが大先生はちゃうなぁー。
 
 
今回のブログ初登場、玉木さん。
コスタリカに着いて、ホッと一息。
元メインストリームスタッフなんですよ。
 
さて、今回のコスタリカ訪問の目玉はいくつかありますが、大きなことでいうと、コスタリカの当事者&政府関係者に向けて首都サンホセと、ペレス(自立生活センターmorphoがある街)でのセミナー開催です。
 
まずはサンホセでのセミナーから。空港の近くのホテルの会場。
morphoから各関係機関、役所の担当者に声をかけたということでしたが、たけし曰く、今回は思ったより来なかったなぁということでした。
行くよって言っていたのに来なかった人もいるみたいで、残念。
政府関係者は少なく感じましたが、当事者はまぁ、来ているなぁと感じました。
日本大使館の方やJICA所長も来てくださっていました。
 
 
コスタリカの障害者に関わるCONAPDISという機関のペレス支部のパウラさんの話がありました。
障害者に声を上げてほしいということや、
当事者、政府、いろんな団体が協力して、同じ方向を向いてやっていこうという話。
理想は大事やな。 
 
 

空港の近くのホテルの会場。
 
 
コスタリカでは2年前に自立法が成立して、介助派遣制度が始まろうとしていています。
日本の障害者施策と同じような道をたどってきている部分もある中で、
今回は次のステップである相談支援について、日本での成り立ち、相談支援の何が大事なのかという話を玉木さんから。
 
通訳は、おなじみ五十嵐さん。

西宮の例もいれながら、ところどころ難しい話もありましたが、
一番は、ただ地域で暮らしていきたいという気持ちを大事にすること。
障害があろうともなかろうとも、どんな人でも自分らしい生き方ができるよう手助けすること。
そんな仕事・活動が、相談支援っていう名前になっているだけなんですね。
相談してきた人達に対して、たらい回しにならないシステムができることを願います。

最後は、かどっさんの講演。
これからのコスタリカとCILが運営していくためには介助派遣と相談支援が必要という話。


玉木さんのレクチャーの後、
コスタリカの当事者へメッセージ。
『やるしかないよ!』と背中を押すというか、喝をいれるかどっさん。
 
余談。
 
話終わったあと、玉木さんに並ぶ人も。

サボってるんじゃないんです。。
しゃべりすぎて、セミナーのあと倒れこんでしまった、先生
もう声もでないくらいでした。。
 
 

さて、次は場所を移動しまして、ペレス編です。