2012年1月31日火曜日

コスタリカ活動計画づくり2日目


こんばんはー。いのうえです。

今日も9時にコンセホ(国家リハビリ特殊教育審議会)に集合して、4月から始まるJICA草の根技術協力プロジェクトの活動計画づくりのつづきです。昨日は遅くまでやったのにもかかわらず、思わぬところで突っ込んだ話になったり、脱線したりで思ったように進まなかったので、ちゃんと今日と明日の二日間でちゃんと予定どおり計画が作ることができるのかやや心配しながら作業に取り掛かりました。

この作業は、この事業をJICAに提案したときにつくった書類に付けたPDMと呼ばれる、計画の概要を記した表に則して進めています。まずプロジェクトの目標を立て、そのために必要な5つの成果をあげ、その成果を得るための活動を記してあります。ここで記されている活動はごく大ざっぱなものなので、それを来年度から始まる現地での実際の活動に則して、もっと細かく具体的に考えていかなくてなりません。たんに「イベントを行う」とあるものをどんなイベントを誰を対象にいつ行うのかを、具体的に決めていき、さらにそれにどれだけの予算が必要なのかを見積もっていきます。

今朝は始める前に、コンセホの2人の職員の方の挨拶がありました。



まずはマルコス・コンセホ、ペレスセレドン支部長、この地域のコンセホの責任者です。ぼくらは2008年に事前調査に来たときからお世話になっています。JICA兵庫の青木さんがこれまでのKaloieプロジェクトとこれから始まる草の根事業の違いを説明し、これまでどおりの支援をお願いすると、これまで以上に協力したいと言ってくれました。












そして、Kaloieプロジェクトのコンセホ側の責任者パウラさんです。パウラさんは自立生活メンバーのまるで一員のようになって、これまで彼らを支えてくれました。「これまではコンセホが全面に立ってやって来たけれど、これからはグループも自立して行ってほしい。このグループにはほんとうに可能性があるのでそのうちコンセホが助けてもらうこともあるかも知れない」とエールを送ってくれました。

今日のミーティングでは、重要ないくつかのことが話し合われました。その中に、去年の研修生スサーナが今月もう自立をする予定だったのですが、それに必要な予算が降りてきていなく、立ち往生していることがあります。コンセホのアドバイザー、マウリシオがそれをなんとか降りるように頑張ってくれていて、ミーティングの途中でどんな戦略を練っているかを説明してくれました。

ジゼルの冷やかされてちょっと照れてる

さて、今日の山場は、いまだに地元リオクラーロにとどまっているルイス・エルナンの問題でした。ルイスにはぼくたちも、グループの仲間も何度もペレセで一緒にやろうと誘っているのですが、なかなかこちらに出てくる決心がつかず、ずるずるそのままの状態になっています。草の根が始まるこのタイミングを最後と思ってみんなで説得しました。来月18日に結婚も決まっているので(おめでとう!)、自分ひとりで決断できないと、来月終わりまでに結論を出すことにしました。彼がいると自立生活センターの活動ははずみもつくし、スムーズに行く場面がかなり多くなるのでぜひ一緒にやりたいです。

to be or not to be this is the question






Kaloieプロジェクトのリーダー佐々木さん




早めに終わったと思ってもやはり帰りは日が暮れてます。お疲れさまでしたみなさん。
ぜんぶ活動がきっちり決まるか心配でしたが、何とか終了しました。明日はそれをスケジュールに落としながら来年度の事業計画を立てて行きます。



2012年1月30日月曜日

Hola!初コスタリカ。今日はいざ事務所へ。

どーも、こたです。

ついに来ちゃいました、初コスタリカ!

これまで縁のなかったコスタリカの地に上陸できたのは、昨日のいのうえさんのブログにあるように去年採択されたJICA草の根支援のおかげなんです!

というか、コスタリカに来たこともないのに書いてたのか?!と今となってはちょっと驚きですが、TV会議を重ねたコスタリカメンバーとの日本での研修以来の再開も楽しみにしつつ、コスタリカに到着したのでありました。


今日は3日目。
昨日自立生活メンバーの拠点、ペレセレドンの」ホテルDel Surに到着し、今日から3日間の「草の根支援計画ミーティング」が彼らの事務所で行われます。

ホテルの中庭。
南国の雰囲気満載ですな。

ホテルでの朝食を終え、いざ出発!

色わかりにくいっすけど、
Takeshiはコスタリカ仕様のピンクパンツ着用。
血が騒いできました!
リフトタクシー。
ここペレセレドンには多数あるんですって。

そして、車に揺られること数分、あっさりと事務所到着。意外と近かったんですね…

正面入り口。

入って左に曲がり、

右に見えるのが、
C・N・R・E・E

コンセホ!(国家リハビリ特殊教育審議会)
ここの事務所の一室を自立生活センターの
事務所として間借りしているんですね。
その看板の向かいが…

今日から会議が行われる場所。
今日は日曜なので僕ら以外は静か。

会議の場所にはすでにペレセレドン自立生活センターのメンバーがお待ちかね。

と、全員集合したところで、会議開始!の前に、日本からのお土産の贈呈式!

さとちんの事務所日記の通り、えべっさんのやつ。
しかし、なんと右のえべっさんの顔が割れてしまってるやん!!
縁起悪いなー、と思ってたらルイス・アルベルトが、「メンバーがばらばらにならずに一丸になるように、ということですね」と。
ナイス!さすがだねー。
そして、事前に聞いていたお土産もまとめて渡しちゃいました。
お菓子等々。日本の食べ物は人気ですね。

ということで、贈呈式も終わったところで会議開始。
このミーティングでは、草の根支援の5年の期間の打ちあわせです。
コスタリカで介助制度を作ったり、自立生活センターをしっかり運営し根付かせるための活動を綿密に計画し、コスタリカ側と日本側で共有しよう、という今後の活動に向けた重要な会議です。

活動を詰めていきます。
ここでは、メインストリームで何となく流行っているような気のする、
スペイン語ですが…
付箋をつかって、意見をまとめていきました。
ペレセレドン自立生活メンバーは、本気で自立生活をコスタリカで根付かせたい、という思いがひしひしと伝わってきます。ということで、コスタリカ側と日本側で熱い話し合いが繰り広げられ、
昼食をはさんで
まだまだ続きます。
これは、大⇔小の図。
左からルイスA、ジゼル、スサーナ、マイノル、ウェンディ、ルイスHの順。
ルイス・エルナンは本日地元ゴルフィードから到着。
あたりは真っ暗。
気がつけば、もう夜7時。
本気なだけあって質問や議論が続き、予定時間を2時間オーバー。
とりあえず、今日は終了して明日に持ち越し、となりました。

そして、会議終了後は急遽ウェンディが自宅にご招待したい、ということで、リフトタクシー3台という大所帯でウェンディ宅へ。さらにウェンディのお隣さんは、というとルイスアルベルト!ということなので、一気に2人の自宅を訪問しました。
右がウェンディ宅、左がルイスアルベルト宅。
ついでに真中が昨日ギターを弾いてたアレックス。
何でもウェンディはクリスマスの装飾を片付ける儀式を行うとのこと。みんなにも参加してほしいので呼んだんだって。ついでにでもありませんが夕食もご馳走になりました。シチュー風スープとご飯とパスタサラダ。僕は結構いけました。
そして、ルイスアルベルト宅では、
ルイスの家。あと2部屋あります。
きれい&広いやん!
ウェンディ宅も間取りは一緒だよ。
玄関にはスロープあるよ。
みんなで集まってスカイプ中。

って、世界のハタかよ…
メインの事務所とスカイプ。近況報告やメインのメンバーと旧交を温めていました。

というわけで、今日も盛りだくさんの一日が終了!
明日もがんばろー、っと。
ではでは、日本はお昼時かと思いますが、こちらはすっかり夜も更けましたので皆様おやすみなさい。

2012年1月29日日曜日

始まりましたコスタリカ編



こんばんは。いのうえです。コスタリカは今、夜の10時40分、マイノルとジゼルの家での歓迎会から帰って第一日目の日程を終了、ホテルでほっと一息ついているところです。写真は、昨夜空港に迎えに来てくれたバスに乗り込んだ廉田代表の満面の笑みです。24時間の長旅にもかかわらずこの笑顔。こらから約2週間のコスタリカでも仕事の成功を予言しているかのようです。

さて、事務局日記でもお知らせしたとおり、昨夜遅くサンホセに到着し、今日昼過ぎJICAのKaloieプロジェクトのサイトがあるペレスセレドン入りしました。ざっと到着から今日一日のぼくたちの行程をふり返ってみようと思いますが、その前に今回のコスタリカ支援の目的をおさらいしておきましょう。

ぼくたちのコスタリカ訪問は、2010年の12月以来です。このときにコスタリカのグループが自立生活センターを作ることが決定しぼくたちも支援することになりました。その支援のやり方として、JICAの草の根技術協力という制度を利用することを考え応募して昨年9月に採択されたこともすでにお伝えしました。

来年度からその草の根プロジェクトは始まるのですが、今回ぼくたち先発組としてコスタリカ入りした、廉田、小谷、井上、そしてJICA兵庫の青木さんは、そのための事前調査をするために来ています。

さらに来週にはさらにメインストリーム協会からメンバーが加わって、ペレスセレドン自立生活センターメンバーが企画した「コスタリカ障害者全国集会」の応援、昨年秋に行った「JICA地域研修中南米障害者自立生活」に参加した帰国研修生たちを招いてのフォローアップ、この2月で5年間のプロジェクトを終了するKaloieプロジェクトの終了セレモニーに出席したりとほんとに盛りだくさんのメニューが詰まったコスタリカ滞在を過ごすことになります。


さて、無事に何事もなく時間どおりサンホセ入りしたわれわれは、町の中心にある定宿ホテルバルモラルに宿泊しました。深夜の到着で寝るだけの1泊でした。




一夜明けるとサンホセはこのように快晴。



ぼくは今回で4回目のコスタリカなのですが、今回のように乾期に訪れたのは初めて、いつも毎日必ず雨が降るような天気ばかりだったので、景色がきらきらしてまるで別な国に来たようです。


バスの運転手さんの案内でコルドバにある協会に行きました。













サンホセからペレスセレドンへ行く道は、標高3千メートルもある山を越えて行くのですが、いつも雨が降りつづくためよく通行止めになって通れないこともあります。しかし今日は道中終始快適でした。

なんという青空


事務局日記で紹介しましたが、ペレスセレドンのホテルに着いて休む間もなく昼食をとりながらのミーティング。その後夕方から自立生活センターメンバーで昨年結婚したマイノルとジゼルの家で歓迎会をしてもらいました。


代表として挨拶するマイノルです



ジゼル、マイノル、ウェンディ、ルイス・アルベルト、スサーナ、そして最近関わりだしてすでに毎日事務所に来て働いている筋ジストロフィーで呼吸器も使っているハナ、センターのメンバーみんなの歓迎を受けてほんとに懐かしく、楽しい時間を過ごしました。


新メンバーハナちゃん、25歳です。



外ではルイスの介助者アレックスがギターで盛り上げてます。

ジゼルの手作りの肉と野菜の煮込みをいただいた後みんなでおしゃべりをしていると、マイノルがみんなに、自立をして何が苦労したか、何がよかったかなどを訊ねてぼくらに聞かせてくれました。ウェンディ、スサーナどれも素晴らしい話しばかしでした。JICA兵庫の青木さんも聞いてくれていたので、ぼくたちいい研修やってるなーってちょっと誇らしげな気分にもなり、途中でうるっと来る瞬間もありで、コスタリカ支援に関わっている幸せをあらためて認識できた一夜でした。


エベリンです。

覚えてるかな〜。前回来たときのウェンディーの介助者です。相変わらずのスーパー笑顔。


宴はつづく。なんか楽しい。