2013年2月10日日曜日

ペレスは今日も熱い!!

Hola! やまです。

実は僕、ブログを書くのが今回初なんです!!デビュー戦ということで Mucho gusto!(はじめまして~)

それでは、さっそくペレス最終日の様子をお伝えしていきたいと思います。

ペレスはこの日も天気が良く朝からすごく暑い・・・








ペレス最終日の今日は朝からモルフォの事務所でサンホセの今後についてとモルフォの来年度の事業計画について話し合いました。





サンホセの今後についての話し合いでは、モルフォのメンバーもサンホセにセンターを作ることには賛成していて、2014に選挙があるため首都であるサンホセにセンターを作って活動することはとても重要だということが確認されました。
コミュミケーション不足を指摘されていましたが、それは改善されているように感じました。

さて、次のモルフォの来年度の事業計画では、第1成果から第5成果までの来年度の計画について話し合いました。

スサーナ




第1成果 運営について

・日本で自立生活センターの運営をもっと詳しく研修したい。

・地域グループとの情報共有
 地域グループの5人がモルフォと地域グループとのパイプ役になってほしいという計画がありました。その内容は、 スタッフではない、地域グループ5人に定期的にきてもらい、掛け橋となって地域グループと関わる。担当。マイノル。ルイスエルナン。


第2成果 介助者養成
・自立生活の哲学にそったフォローアップ研修。
・利用者の記録表を作って、それぞれの利用記録をまとめていく。



今回のセミナーを知るまでは23月にフォローアップ研修をやりたいと考えていた。担当ウェンディとルイスエルナン

今まで介助のシステムでいろいろなもめごとがおきたので、それぞれの利用者が問題があったとか、ハプニングがあったか記録していく。
1年間通して、行政と交渉するためのツールをつくりたい。
実際に介助者を使ったときに何に介助が必要だったかと記録を残して、行政に提出したい。だから介助は必要なんだと

第3成果 ピアサポート (ILP・ピアカン)

・グループILPの実施
・ピアカンセミナーの実施

第4成果 障害者のエンパワーメント

・サンホセでの全国集会 11月か12月 参加人数は未定

・行政へのはたらきかけ、政治活動、交渉。障害者社会全体のエンパワメント。

IMAS以外の他の行政機関との連携

第5成果 自立生活運動の全国展開

ブログの頭に書きましたが、サンホセでの活動・センター立ち上げ


の様なことについて話し合われました。今後に期待が持てるような内容でした。

セミナーの後だということもあってみんな疲れている様子だったので話し合いは早く終わりました。

早く終わって時間があったので、沖田さん、ぼく新井さん、エルナン、スサーナ、カルロスのグループ、健常者+畑さん、アレックスに分かれて話し合いをしました。


沖田さん、新井さんの頸損グループは、相談に来たときにどう対応しているのか?ILPについての話をしていました。

健常者グループでは、アレックスの活動と悩みを聞きました。


盛り上がり気が付けば日が落ちていました!!

アレックスから出た悩みは、介助者であり健常者スタッフであり、カルロスの同居人なので線引きが難しいものでした。
でも、「この仕事が好きなので、2日間の休みが1か月に2回あれば俺は全然やっていけると言ってました。」
「アツシ~~」

さすがアレックス!!




話し合いが終わると、エルナンが家に招待してくれました。




思ってた以上に広い
キッチン広くてオシャレ
 エルナンがこう言ってました。

『日本に研修に行った時、僕が自立したら家に招待して食事をごちそうしたいとアテンダントのSEGUROに言いました。それは、僕の夢でした。この前、SEGUROがコスタリカに来た時その夢が実現しました。しかも、こんなにも早く実現できるなんて思ってもみなかった。』


うれしそうなエルナン

エルナンの話を真剣に聞いています。



これも、自立の理念を知って、それに本気で取り組んだから夢が実現出来たんだと思います。


今回、僕たちを家に招いてくれた時のエルナンは本当に嬉しそうな表情でした。



そして、今回、紹介したい人がいます。


この人・・・



ジョバンニ
パナマとの国境付近に住んでいてエルナンと同じ時期に事故にあってリハビリセンターでエルナンと知り合ったエルナンの友人ジョバンニ

彼はエルナンに誘われ去年の全国集会に参加したそうです。今回のセミナーに参加しました。エルナンからセミナーに来るときに家に遊びに来てと誘われたそうです。エルナン家にホームステイしてました。
はじめはめんどくさいと思っていたけど、セミナーに参加して自立の理念を知り、実際にエルナンの自立しているところを見たり、ホームステイしてみると、居心地が良いみたいで、今は帰りたくないと言ってました。



仲の良い2人

エルナンとジョバンニ


数年前まで自立とはほど遠い生活をしていた彼らが今では、自立生活運動のリーダーとしてやっている姿、活動によって多くの人の心を動かしたりしている姿を見ると彼らならコスタリカという国を本気で変えられはず。これからも目が離せません!!

彼らに負けないように日本での活動を頑張らないと・・・
















2013年2月8日金曜日

サンホセ三昧!


水分取らなきゃヤバい!
ペレセの気候は朝、夜はちょい寒く、昼間は底なしに暑い!
ペレセは熱いぜ~!
気候も、も!!
熱さに弱い、まもるがペレセ8日目をお届けします。
今日はセミナーに来ていた、サンホセのメンバーとの一日。サンホセってどこかって?
サンホセは、カリブ海に面したコスタリカの首都であり、人口は約430万人(2004年のデータ)。ペレセからはバスで山を越えて3、4時間ってとこかな。


車イス カルロス
介助者 アレックス
自立生活センターモルフォはペレセにあるのですが、今後の

活動をしていくには首都である、サンホセでの活動が必要!

ってことで、モルフォのスタッフ、カルロスと、アレックスがサ

ンホセに行き、サンホセで一緒動活動してくれる仲間を探し

ていたわけです。

この活動のおかげで、サンホセから今回のセミナーに7人の

障がい者と、2人のボランティアが参加しました。

みんなすごい陽気で、今回のセミナーをすごい楽しんでいました。

今日も朝から研修だったのですが、昨日の晩は事務所でコスタリ

カ代表のサッカーを楽しみ、お酒を飲みながら遅くまで語りました。













コスタリカ VS パナマ
結果は引き分け

今日の午前は、セミナーの感想、今後の活動をどうしていくかなどを話しました。

セミナーに参加した感想はみんな衝撃を受けたようで、よかったの一言でした。

感想の中で、「戸惑いを感じる」という人がいました。
養護学校の先生をしている人で、「自分の事は自分でする!」と自分も昔から教わったことを生徒達のことを思い伝えていたのですが、セミナーで学んだ介助制度、他人介助を使い自己決定をし「できないことは介助者にしてもらう」ということに衝撃を受けたようです。

中には公共のバスを利用したのが初めてっだった人や、ペレセのリフトバスに乗る際、スタッフの丁寧な対応の違いにビックリした人、他人の介助を初めて使った人、すべてに感動したようです。
サンホセのバスに乗るときは、運転手とよく喧嘩になったり、他の乗客が「はやくしろ!」と怒り運転
手を殴るなど、様々な問題があるようです。

ペレセでは、モルフォの活動で社会が変わってきていることを実際に体験できたようで、サンホセから参加したメンバーは、これからどうやってやっていくか?など、気持ちがどんどん話を盛り上がっていました。

話しのあとは介助者を使い、1人暮らしをしているスタッフの家に3つに分かれ、実際にどのような生活をしているか見に行きました。私が参加したのは、スサーナとウェンディーの家です。

左 ウェンディ― 右 スサーナ
右後 デレちゃん

思った以上におしゃれ!

 2人とも介助を使った自分の生活について語っ
ていました。みんなも色々な質問してましたよ。

「ご飯作ってるの?上手にできた?」

変な質問だと思われやすいのですが、これも家族と住んでいる人には大変な事。
テーブルにつけば親がいつも料理を出してくれる。考えなくてもいいわけです。一人暮らしをすれば自分で考えなくてはいけません。

スサーナ
「始めは大変だったけど、今は好きだよ。だって親の料理はおいしいけど、身体のことを心配してくれているんだろうけど薄味。私、濃い味が好きなの」

これぞ自己決定の醍醐味!!いいぞ!スサーナ!

外国の家はなんかおしゃれ。
おれもこんな家に住みたいな。
「ウィスキー!」
写真を撮るときの掛け声


見学が終わり、次はバスに乗ってモールにご飯を食べに行きました。プチILP!
介助者を使って、公共のバスを使い外出し、自立生活の体験。


リフトバスに乗り

モールでご飯!
 3日間おつかれさまでした。今日はいろいろな体験ができた1日でした。
みんなサンホセに帰りますが、今後のサンホセでの活動で
みんなの思いが社会を変えていきます。
1人じゃできないこともみんなが集まれば社会はきっと変わります!
色んなことがあると思いますが、みんなでがんばって、楽しんでいきましょう!

熱いぜ!
チャオ!
サンホセメンバーを見送った後、すぐに会議が始まります。
サンホセでの活動をどうやっていくか。






・活動資金

・みんなの思い

・問題

・今後の活動






などテーマは様々。それぞれのみんなの思いが話し合われました。

ここでの話はここまで。簡単に説明すると、志をもったものが覚悟を決めて活動してるという事。

自立生活運動をする者は、自分の人生、生活にまでどっぷりと入る。
サンホセにたった2人で行った彼らは不安はあるが楽しんでるっていうこと。
実際セミナーに参加した彼らの心を動かしたんだから。

コスタリカの社会は、また少しずつ変わり始めています。



おまけ

彼は扇風機くん。気温30度を超すクーラーのない会議室に
風を送ってくれる。なくてはならない存在。

日差し対策で買ったという、おそろいの帽子。
田舎町のペレセで目立ちすぎてる!
毎日事務所に来る15歳の、ジョアオ。
介助の仕事がしたいようで、モルフォの活動を何でも手伝ってる。
すごい良いヤツです。
レモン、ジンジャーエールで味付けし、玉ねぎ、セロリ、
パクチーの薬味を入れ、
魚介類を漬け込んだ「セビッチェ」
めちゃくちゃうまい!大好きです!

自分撮り特集!

ホテル近くのBar

サンホセにて、通訳の五十嵐さんとパートナー

ではみなさん、チャオ♪

2013年2月7日木曜日

コスタリカ ペレセレドンセミナー 二日目


コスタリカについてもう7日目。

コスタリカ
暑いとは聞いていたけどここまでクーラーがないとは聞いていなくて、
日中どんだけ暑くなるねん!
て感じです。
このままでは夏バテ・・・
と思いきや、毎日朝昼晩モリモリご飯を食べて日本にいるときより健康的な生活を送っている、
あおいが今日はお送りします。

さて。
今日はペレセレドンセミナー2日目です。

会場が広いのでちょっと閑散とした感じ・・・
まずマイノルの「昨日の振り返り」

ざっと昨日のプログラムを振り返り、会場にいるみんなに昨日の話で何が印象に残っているかインタビューしてました。

「ハタが彼女にひどい目にあわされたこと。彼女はたくさん作ってもいいけど気をつけな」
とアドバイス。

「日本だからできる、コスタリカだからできない、じゃないことがわかった。日本も昔は何もないとこから始めたんだということが勉強になった」
おー、エルナンの話が浸透してます。

「親はどうしても過保護になってしまう。家族を説得することが一番難しい。それができたら無敵」
コスタリカも家族を大事にするのでここで進まない人が結構いるらしい。

等々、みんな積極的に昨日の感想を述べて大幅に予定時間をオーバー。




コーヒーブレイクを挟んで、国会議員のマリオさんによる「自立生活を促進するための法律制度及び自立法」
ほんとはエリカさんがする予定だったのですが体調不良の為急きょマリオさんがすることになったそうです。
障害者国際条約について。
コスタリカの7600法について。
コナリスについて。
自立法について。
この4点についていろいろと説明してくれたようなのですが、法律の専門用語が多いため、同時通訳ではちょっと難しかったです。
とにかく、
障害者が声をあげないと変わらない。
知識だけあっても行動しなければ始まらない。
そして法律があっても使わないと意味がない。
そのようなことを熱く何度も語っておられました。



そして「コスタリカにおける自立生活の展望」
運営についてマイノル。
介助制度についてウェンディ。
ピアサポートについてスサーナ。
権利擁護についてエルナン。
サンホセの活動についてカルロス。
みんなどうどうと、自分の役割についてどんな成果をあげているか話していました。


そして昼食を挟んで「グループワーク」
あらかじめ名札の色で6グループに色分けされていたのですが、日本人メンバーは通訳さんが2人しかいないので、「自立生活」と「自己決定」の2グループに分かれて参加。


「差別」マイノルチーム

「自立生活」ルイスエルナンチーム

「家族」カルロスチーム

「ジェンダー」ウェンディチーム

「バリアフリー」ジゼルチーム

「自己決定」スサーナチーム
模造紙や色画用紙などを用意して、いくつかのテーマにそって話をしていました。
例えば「自立生活」チーム。
○自立という概念を意識したのはどんなとき?それはいつ?
○自立するときに不安なことは?
○どのようなサポートがあれば自立できる?
といった感じです。

「ほんとに自立を意識したのは介助者を使い始めたとき。それまでは家族介護だった。家族は自分の意見を尊重してくれていたので自己決定できないとは思っていなかった。でも家族の都合ですぐにできないことはあった。それが介助者を使い始めて、やりたいときにやりたいことができるようになった。そこでほんとの自立を知った」

「仕事に行くときにタクシーしか使ったことがなかった。バスに乗るなんて、怖くてできなかった。でもモルフォのメンバーにバスに乗れることを教えてもらって、同じ障害者がバスに乗っているということを聞いて今月からはバスに乗って仕事に通っている。事例を聞くことでエンパワメントできるんだ」

みんなそれぞれ意見を出していましたが、やっぱりダントツ重度で自立生活を送っているハタくんへの質問が集中。そんな中、このグループには視覚障害の人がいたので
「ハタのこと、触ってみる?」
と実際触って重度具合を確かめてもらうことに。

「ハタの話は何度も聞いていた。でもここまで重度だとは想像ができなかった。これだけ重度な人が自立生活できているんだ。ハタができて自分ができないわけがない。ハタを見るだけでモチベーションがあがる」
ハタ先生、さすが。見るだけでモチベーションがあがるなんて言われる人そういないですよ。

和気あいあいとグループワーク終了。

その後6チームそれぞれどんな話し合いをしたかを全体で発表しました。

「差別」チーム
差別がなくなることで自信がつく。
いろんな人をこの運動に巻き込んでいくことが大事
マイノルのまとめ、沖田さんのあいさつでペレセレドンセミナーは無事終了しました。

今回コスタリカに来て感じたのは、とにかく「今後が楽しみ」てことです。
なにより、日本で研修を受けたメンバーが自分の国でリーダーシップをとってセミナーを開いていること。
みんな自立生活センターのことをしっかり理解し、その考えが日本に来ていないコスタリカメンバーにも着実に浸透していっていること。
行政を巻き込んで、介助制度も徐々に作れそうなこと。
7600法があるおかげで、町のバリアフリーがどんどん進んでいること。
あげたらきりがないぐらい、コスタリカでの今後の可能性がたくさん広がっています。
新しいことを作り上げていくんだから、問題なんてたくさん起こってありまえだし、迷ったり間違えたり、衝突したりいろんなことがあるだろうけど、目的さえ見失わなければ、着実に一歩一歩前に進んでいくんだと思います。
みんなの力でよりよいモルフォになって、たくさんの人を巻き込んで、どんどんコスタリカを変えていってほしいです。


参加証書授与。

日本人メンバーからも参加者1人ずつに手渡し

日本人ももらいました!
みんなで集合写真

おまけ。

2月のお誕生日の人!と急にイベントが始まりバースデーケーキが!
デレ、まもるちゃん以外にも何人かいました。