2014年2月28日金曜日

MORPHO来年度事業計画

オラ!
コモエスタス?
メジャモ オキタ。ムーチョグスト!

ペレスは非常に暑く、頚髄損傷には最高気温32℃の日中に外出をしてはいけない土地。
そんな中、くそ暑いMORPHOの事務所で3日かけて来年度の事業計画をたてました。
その様子をゴーストライターコタニがお伝えいたします。

さて、先日の佐藤さんのブログにもあったようにMORPHOのメンバーだけで、来年度の事業計画、予算案をつくることになっていましたね。

火曜日は1日中MORPHOメンバーが事業計画の会議をしていました。
 
暑い!扇風機3台使っても暑い!
 
あのジゼルもうろうろすることなく、真剣な表情で会議に参加しています。
日本人は、昼ごろに進捗状況を確認し、その後はペレスセレドンの街をぶらぶらお散歩したり、お茶をしたり。なんだか優雅な日中を過ごしていました。
そうして、夕方再度事務所を訪問すると、まだみんな真剣な表情で会議しています。

みんな真剣

日本人は邪魔しないように外で待ってます。
そうして、18時過ぎにようやくMORPHO案が完成した様子。
みんな疲れながらも満足げな表情。
そうか、みんな自分で考える楽しさと難しさを肌で感じたんでしょうね。
タケシの視点では、「いやー、成長したねー!」「コスタリカ、いいよー!」
つい数日前までは「ボリビア、いいよー!」「ここだったら住めるよなー!」などと言ってたんですけどね…

そんなこんなで、翌日、日本側とのすり合わせをして事業計画と予算案の完成です。
ということで、すり合わせを行った2014年度MORPHO事業計画をまとめました。

①自立法制定の為の活動

・新しい政権へのアプローチ
先日大統領選挙が行われたのですが、大統領に選出されるための必要得票率(40%)に誰も届かなかったため、46日に上位2名で決選投票が行われることになり、その結果を受けて51日か8日から新体制で国政が開始されることになりました。
その結果次第では政権与党が変わることもあり得、そうなれば大臣や各省庁の主要ポストがほぼ入れ替わることになりそうです。いずれにせよ、政権発足の5月頭までに政策に障害者施策を盛り込むことができるよう、ロビーイング活動を積極的に行うことが必要、という結論に達し、特に政権発足前後は中は集中してサンホセに足を運び、自立法制定に結びつくように活動する。

・協力者を探す
自立法制定を出来るだけ大きな渦にするために、国会周辺での協力者を探します。

・自立法制定のためのワークショップ
さらに多くの人に自立法の理解を深めてもらうために行う

以上の活動を行い、全国の仲間にはメール等で現在の状況等を報告し、必要に応じて声掛けを行っていくとのことです。
介助制度を作る時に資金の出どころになるのがFODESAF(社会開発及び家族支援基金:社会福祉の予算を管理するところ)を説得するため、現在ある法律7600号(障害者基本法のようなもの)に加えて自立法が制定されれば、さらに説得しやすくなるので、自立法制定は非常に重要なことなんです。

②介助制度を作るための活動

・今まで補助金等を出してもらっていたIMASやコンセホへの引き続きの交渉していくことに加えて、労働省や職業訓練校など新しいところにも介助という新たな仕事という認識を持ってもらい、介助制度制定のバックアップをしてもらうように交渉していく。
・コンセホの理事長が変わり、あまり協力的でなかった前理事長に代わって、障害当事者が理事長になったそうです。その人は以前から協力すると言ってくれていたので、協力してもらうように、さらにアプローチをかける。

というような活動を行います。
何にしろ、介助制度制定を抜きにして、このプロジェクトの成功はあり得ません。
今年は正念を入れて活動するとのことでした。

こんな感じ

③自立生活センターを運営するための活動

ここからはプロジェクト目標達成のための継続的な活動です。
円滑に自立生活センターを運営するために、活動コストの削減、人材育成の研修、法人格の見直し(活動の妨げになる部分があるので)、グループ全体の活動の区分け、円滑な報告体制、コーディネーター育成研修等を行っていきます。

④介助派遣システムを構築するための活動

介助派遣は円滑に行われています。介助者育成研修は利用者がまだ少なく介助者の需要がさほどないので、回数を当初予定より減らし、代わりに介助派遣に伴う介助者同士の情報共有や介助者の声を聞く機会として、フォロー研修を多く実施しようと考えています。

このパソコン、コーヒーこぼしてお陀仏

⑤障害者の自立生活の支援体制を整えるための活動

何よりも毎年2名以上自立障害者を増やすための活動を行う。ILP以外にも自立支援を行う。また、ピアカンや相談窓口の機能を充実させていきたい、とのことです。

⑥障害者のエンパワメントのための活動

自立法や介助制度制定の後押しとしてコスタリカ全土の障害者のエンパワメントを行っていくそうです。また啓発活動のKaloie Feriaやアバリアフリーチェックを今年も継続して行い、一般市民向けの講座も出来れば、と考えています。また自立支援や障害者エンパワメントの部分でコインディスという団体から予算が出るかもしれないので、交渉する。

⑦経験を他地域に普及する活動

今年の全国集会の参加者のフォローと彼らが地元でグループを作る際のアドバイスや必要に応じてセミナー等行います。来年度の全国集会は、今年の参加者のコインディス代表の方がお金を出してくれると言っていたので、それが出れば行いたいとのことです。

⑧資金集めのための活動

IMASやコンセホの補助金の状況によっては、活動資金や運営資金が不足する事態も考えられ、また将来的な自立運営も見据えて、資金的な協力者(全国集会でつながりの出来た人やそれ以外の人も)への継続的な援助のアプローチや会員集めを行っていきたい。また、大蔵省へ免税の手続きをしに行く。

 
次にそれぞれの活動に予算をつけていき、固定的な費用(介助費補助、家賃等)も合わせて、2014年度の予算案を編成しました。

会議中アツい発言もあったようで、「予算がないからサンホセに出張しても、泊まるお金がないなら公園で一泊してでも活動をしていく」や「予算削減するために、俺は介助いらねぇ」などこの活動を何が何でもやっていく意志を感じるようなくさいセリフが飛び交ったようです。
 
会議長すぎてケツいてーよ
 

ちょっとニュースですが、サンホセの事務所を閉め、カルロスがペレスで自立の予定。
 
ぼく、カルロス
ちょっと日本語喋れるんだ
 
さらにエリエセルも合わせて自立。
 
ぼく、エリエセル
昔はビルダー目指してたんだ
 
仲良く一緒の家に住むことになりました。
エルナンの家の隣で、男同士で夢を語り合いながら、自立生活運動を進めていく予定です。3月には引っ越しを済まして、新生活が始まるようです。

サンホセのドクトーラ(博士)カルラはカルロスがペレスに行ったことで、リーダー不在となったサンホセの仲間たちをまとめ、活動していく決意を固めていました。
 
わたし、博士号もってるのよ
賢いでしょ
 
彼女の意志は固く、気合い十分の発言で力尽きたのか、翌日低血糖で救急車で運ばれちゃいました。
彼女にはペレスと協力しながらいい活動をしてほしいです。

残り3年、生活費を削ってまでも活動していく予算設定。コスタリカの社会はMORPHOのメンバーの手腕にかかっています。是非応援して下さい。
 
これで今回のボリビア、コスタリカ訪問での予定が終了しました。アジアだけでなく、中南米にも自立生活運動が広がって根付いていっています。
 

チャオ!

 おまけ
オレ、タケシ
こいつらボニータだろ
 

2014年2月26日水曜日

モルフォでの打ち合わせ ①全国集会反省会

みなさんこんにちは。
佐藤です。


2/20-22の日程でサンホセで開催していたコスタリカ初の全国集会も終わり、
日曜日に自立生活センターMORPHOがあるペレセレドン(サンイシドロ)にやってきました。

移動日も含めて日曜日だけ休みにして、24日の月曜日から金曜日まで日本側との打ち合わせが始まりました。
今回の打ち合わせは
 1.全国集会の反省会
 2.2014年度事業計画の作成
この2つが大きなテーマです。

特に2の来年度事業計画は3月中旬までにJICAに提出しなければならないので、
これまで2年間の活動を振り返り、現状と課題を分析し、
これからの3年間を見据えた計画とつくらなければなりません。
今回は、まずはMORPHOのメンバーで話し合って計画をつくり、
それを水曜日に日本側と調整することにしています。


★全国集会反省会★

月曜日の朝9時にMORPHOの事務所に行くと、
もうみんな勢揃いしていました。
コスタリカは朝が早く、8時から事務所は始まっています。
このへんは夜型のメインストリームとは全然違って、いつもすごいなと感心してしまいます。

さて、今日の午前中は先週の全国集会の反省会です。
一人ずつ感想と反省を聞いていったので、紹介しましょう。

〇スサーナ

凄く満足している。参加者の自立生活への理解が顔に出ていた。重度障害者で3日間参加した人もいた。新しい道が開けた気がする。準備をしっかりやったらもっと良く出来ることはあったが。最初は、こんな大きなセミナーをやれるのか不安だった。でも、やり遂げたら、グループの仲が良くなった。経験を積んで自信がついた。

〇ウエンディ
 私も満足している。昨日、Facebookを見ていたら、参加者のAが「ビール飲んで、たばこ吸って、外出している。ビールはノンアルコールだがこれは自分で決めたのだ」と書いていた。ちゃんと自立生活の理念(自己決定)を理解している。他の人も地元に帰ってIL運動やりそう。
2日目の自由行動の役割分担が出来てなかった。スタッフの誰がどこのグループに行くかその場で決めた。
 コインディスのMさんが最終日のスピーチで、
「来年はアラフォレラ(空港近くの街)で全国集会をやろう。予算は全部コインディスで出す」と言っていた。
全国集会はいま始まったばかり。参加者のフォローをして、これからの運動につなげていくことにかかっている。

〇ジセル
 日本に行ったときにメインストリームの事務所に入り、重度障害者がたくさんいることに驚いた。コスタリカでこれをやるのは無理だと思った。でも、今回の全国集会で出来た。重度の障害者がたくさん参加していた。最終日のパレードの時は感動した。涙をこらえている人がたくさんいた。満足している。
計画段階でリスト表をつくってスタッフ全員にまわしたのだが、これが良かった。
必要なものは何かをみんなが理解したので、
たとえばウエンディがサンホセに出張で行ったときに、私の担当のレストラン探しを代わりにやってくれた。お互いに協力し合うことが出来た。

〇デレ
 コーディネーターになって間がないが、大変な挑戦だった。グスタボも私も何とかうまくやり遂げた。介助者は女性は多く、男性が少なかったので調整が大変だった。でも、終わってから参加者にどうだったか聞いたら、みんな「満足だ」と言ってくれた。
やり甲斐があった。とても良い経験になった。

大会前にやったボランティア介助者の育成研修は、半日だけのプログラムだった。十分出来なかったため、ボランティア介助者は自信がつかなかったようだ。そのため大会の直前にドタキャンがいくつかあったのだが、これは自信がなくて不安でキャンセルしたように思う。今後は3日間やって自信をつけさせたい。

〇エリエセル
良かった。参加者も変わった。

〇グスタボ
凄く良かった。改善点はたくさんあるが、勉強になった。
私たちが得た経験は大きなもの。計画の段階から準備はなかなかうまくいかず、お金集まらないしプレッシャーがあった。しかし、結果はうまくいった。なんでうまくいったか説明できないが、なんとかなったという感じ。
これからもセミナーやっていきたい。もっと大きなものもやりたい。センターの運営にも役立つ。ものをおぼえた。

〇ルイスエルナン
 Facebookをみたら参加者の表情に良く出ていた。参加して良かったとみんな思ってくれた。全国集会は役に立つんだなと思った。ボランティアの介助者も、交通費いらない、協力したいという人もいて、気持ちがある人も結構いた。
参加してくれた人、手伝ってくれた人、みんなに感謝したい。

〇マイノル
全国集会をやり遂げたことが大きな成果。最終日の参加者の表情をみたらみんな満足してくれていた。多くの障害者に自立生活の理念を伝えることが出来た。

〇カルロス(サンホセ)
 一番良かったのは自立生活の理念を伝えられたこと。新しい障害者に自立生活の理念を伝え、それに惚れた障害者がかなりいた。
 良くなかったのは裏での調整。夜の交流会は僕が担当したのだが、目的がしっかり出来ていなかった。その場しのぎが多かった。
全体を通しては、参加者は満足しており、うまく行ったと思う。

〇カルラ(サンホセ)
 全国集会の目的は達成できたと思う。自立生活の理念を伝えられた。
参加者をこれからどうフォローするかが課題。
計画性は足らなかったと思う。みんなMORPHO側で決めてサンホセの私には情報がなかった。
オーガナイザーグループの一員という実感が持てなかった。

〇アレックス(サンホセ)
実施できたことが良かった。重度障害者も多かった。
自立生活の理念を伝えられたと満足している。
失敗はスタッフのコミュニケーション不足。マスコミが来なかったこと。


という感じでした。
みんな笑顔が絶えず、大満足という感じでした。
しかし、初めての全国集会だし、課題もいくつかあったので、
その辺は日本側から指摘をしました。

●廉田
良かったところ、
 ・初めて見る障害者がたくさん来ていた。重度障害者もたくさんいた。
 ・グループディスカッションは、MORPHOのメンバーの司会はみんな上手だった。自立生活の理念をよく理解しており、上手に説明して展開していた。
 ・でも、全体としては60点くらいだと思います。ギリギリ合格かな。

改善点は
 ・マスコミがほとんど来ていなかった。外に対しての広がりが持てなかったのは失敗。
 ・時間にルーズだった。だらだらしているように見えた。
 ・参加者が交流できる交流会がなかった。
 ・1つ1つの企画には意味があるのだが、それをスタッフ全員で議論できてないなと思った。事前の準備で、スタッフでの話し合いがちゃんと出来ていないと思う。
 ・コーヒーブレイクいる?(午前と午後に1時間くらいとられる)

●佐藤
 
全国集会の目的は3つ。それが達成できたか振り返って、来年度の事業につなげて欲しい。

①自立生活運動をする仲間を増やす
 これは出来ていたと思う。新しい障害者がたくさんいたし、重度障害者も多かった。さらに全国から集まっていた。
 この参加者たちをフォローして、ネットワークをつくり、介助制度づくりにつなげていって下さい。

②マスコミ
 これはほとんど来てなかったので、残念ながら目的は達成出来なかったと思う。
ウエンディがたくさんアプローチしたけどだれも来てくれなかったと言っていたが、
これまでのアプローチでダメなら、今後は違う方法をやってみることが必要だと思う。
記者は障害者のことに興味のある人もない人もいる。
普段から小さな行事でもマスコミに連絡し、興味のある記者を見つけてつかまえておくことが必要。

③政治家へのアピール
 ほとんど政治家は来ていなかったので、これも出来なかったと思う。
ちょうど選挙のあとで政権も決まっていないので、政治家が来にくい状況だったと思うが残念。
介助制度をつくる上で、政治家を巻き込んでいくことは不可欠。
4月に大統領の決選投票があり、5月1日か8日に新政権の発足と聞いているので、
いまはチャンス。
アメリカの障害者等は各党に選挙前にアプローチして障害者施策を政権公約に入れさせて成果を上げている。
5月までのいまがチャンスなので、作戦を考えてアプローチしてください。

ウエンディ:特定の政党に肩入れしていると思われるとマイナスなので静観していた。
佐藤:障害者施策はどの政権でもやるべきこと、だから全ての政党に同じように要望する、というスタンスでやればいい。何もしないと何も動かないので、働きかけが必要。いまがチャンス。これを逃すとまたしばらく動かなくなる。

というような話をしました。
課題はいろいろありますが、みんなやり遂げた達成感と、参加者が喜んでくれたことに満足し、自信をつけたようでした。
1つ1つ経験し、自信をつけて、MORPHOは力をつけて前進しているな、と感じました。



2014年度事業計画★

 午後は2014年度事業についての説明です。
今日と明日の2日間で、MORPHOのメンバーで話し合い事業計画、予算案を考えます。
どのように考えていったらいいのか、そのポイントの説明。
といっても、質問も多く、いろいろ話していたら、4時半過ぎになっていました。
みんな概要は分かったようなので、今日はこれで終わり。
明日、1日は日本人抜きで話し合いです。

この来年度事業計画は水曜日に日本側と調整して決めるので、
そこでまとめて報告しようと思います。

ペレスは今日の気温27℃とあたたかく、快晴ですよ。
雨も降らず、気持ちいいです。
しかし、ちょっと暑いか。
僕らの宿舎。Hotel Los Crestones

ペレスは田舎町で、夜になるとまったくやることないのです。
7時くらいになると人歩いてないし、。
飯食って、スーパーによって酒買って、
部屋でうだうだしゃべる、という感じです。
でも、昨夜は盛り上がって3時半までみんなでしゃべっておりました。

ということで、今日はこれでおしまい。

★おまけ


事務所で小さなチョウチョを発見。
一見、なんともない地味なチョウチョに見えるが

羽を開くとこんなに鮮やかなブルー!(ピント合ってないけど)
これは本物のモルフォではないか?
フランクとミニモルフォと名付けました。

サンホセからペレスに移動する長距離バスの中。
男前なはずの村田君のアホ顔に注目。

昼飯。事務所の裏にあるレストランBeto。
魚のお店みたいで結構旨いです。



2014年2月23日日曜日

コスタリカ全国セミナー最終日

コスタリカに来て、レストランで僕が注文した料理が、忘れられているのか、もうすでに4回も出てこないことがありました…
どうも、コスタリカでも存在感の薄さを如何なく発揮しているこたです。

さて、コスタリカセミナーも本日が最終日。
今日はサンホセ市街をアピール行動!

サンホセにある国会をスタートして、中心部にある公園がゴール。
距離はわずかだが、大通りや休日で賑わう歩行者天国をアピールしながら練り歩くそう。

このセミナーはコスタリカでMORPHOメンバーを中心として、自分達で作り上げたセミナー
ということもあり、日本人は今日はパレードを応援することに。
ホテル前で待ち構えて、パレードがここを通る時に応援しよう、という話になりました。

そんなわけで、ホテル前にてパレードを待つ日本人たち。

まぁ、まずコーヒーでも飲んで、

ここらで待ってますか。


あれー、国会からこちらに向かう道を眺めていても全然やってこないな~…

あっちが国会だよなー
プロジェクトマネージャータケシも心配そう
代表「ムラらん、寒いわ。日なた行こ。」
事務局長「ムラらん、暑いね~。日陰に入らないとなー。」
そりゃ、事務所内の気温も安定しません。
これが、中南米研修でメインストリームでもすっかりおなじみになった「ラテンタイム」(開始時間を遅れてもたいして気にしない。No Ploblema!(問題ないさ)的な考えのこと)か~、何て言っていると、あらぬ方向から何だかラテンミュージックと、どこかで聞いたような声がマイクで聞こえてくるような…

騒がしげな左手を見ると…
そっちからかよ~
何と、国会からまっすぐでなく、車通りの多い大通り経由でこちらに来た模様。
「コスタリカの障害者達の自立生活運動」って感じの横断幕。
マイクからは、盛り上げ隊長ジゼルの美声で、「自立生活最高!」的なコールをあげています。

隊長は今日も絶好調!
日本から頂いた電動車いすも絶好調!
ということで、かなり面喰いつつも、パレードしているみんなを応援。

そっちからかよ~
びっくりしたけど頑張れよ~
ちなみにこちらのパレードはさながら、カーニバルのよう。
大音量のラテンミュージックと共に、次々とマイクを回して、自立生活をアピールする参加者たち。

写真ではわからないが、ラテンミュージック全開!
この先導車の後ろににスピーカー積んでます。
運転手は木下さん。

思わず手話通訳の方も、踊りながら手話をしてしまうほど、みんなノリノリ(言い方古い?)でした。
スサーナや
カルロスもアッピール!
「自立生活するぞー」「イェーイ!」という感じ。
アピール文も紙に書いてます。
今度、首にかけると楽なの教えてあげよっと。
そうそう、救急車も同行。
備えあれば憂いなし。
うこうしているうちに、中心部にある公園に到着し、アピール行動終了。
こんな感じの公園です。
公園到着!
 
ここで、障害者の自立生活運動のアピールしてるよ!
と、わかりやすく紹介。
でも、風で飛ぶのですぐに断念。
公園でも、MORPHO自慢の音響システムで、ラテンミュージックを流しながらしばし休憩。

ちょっと見にくいけど、スピーカーセッティング済。

アイス食って休憩中。

暑かったねー。アイス食べて休憩だね。
この子も参加してたよ~。
そして、一同集合して修了式が開始。

集合!
あっという間の3日間の日程が終了。
まず最初に主催者側代表として、マイノルがあいさつ。

けがの中、頑張ってましたマイノル。
「今回参加してくれた人たちが、地元に帰って自立生活運動を広めて、コスタリカ全土で自立生活の考え方が理解されること、それが私達の願いです。」
「私たちはそれをやろうと考えて、信念を持って続ければ、必ず実現します。”Si Se Puede!”(必ず実現する!)をスローガンに頑張っていきましょう!」
と、アツい言葉をみんなに伝えていました。

その後は、参加者全員に修了証書の配布及びこのセミナーに参加しての感想を言ってもらいました。
これが終了証。
海外はどこでもこれあるなー。
あ、そういやJICAでもあったわー。
コインデスとしても、こういう活動には
どんどん協力するから、声掛けてねー。
障害者と一緒に過ごして、
いろんな障害のことを理解出来た。
3年家を出てなかったけど、
思い切って出てきてよかった。
私には夢があるの。
社会を変え、政治家を変え、障害者がバリアフリーに生きれる社会を作るの。
これから、この運動を1000人、2000人と増やしていこう。
そう、多くの人に伝えたいの。
コスタリカ最高!

いっぱい友達できましたわー。
あたし、彼氏もできちゃった。
サンホセでグループ作ります。
遊園地楽しかった!
この自立生活の輪をどんどん広げてください。
一緒に前進し続けよう!
「みなさん、これからも運動続けますか?」
「Si!」
すばらしかった。ありがとう!



参加者はみんなこのセミナー自立生活をより知ることが出来、この後も自立生活の活動を続けていきたい、と言っていました。
感極まってしまったウェンディ。
ここで今日誕生日のデレちゃんに
誕生日の歌をみんなで歌いました。
嬉しそうなデレちゃん。
最後にルイスエルナンが、「このセミナーでもらった種を持って帰ってから、自分達の場所に植えてください。その種の名は自立生活という名前です。」という言葉で大会を閉めました。
帽子が似合うね、貫禄のエルナン
そうです、自立生活という種は、「親といても自立できるし、一人暮らしなんかしない」といっていたウェンディや自信なさげにフードをかぶっていたルイスエルナンが日本の研修でコスタリカに持ち帰り、その種はいつしか芽が出て、今こうして大きく育ちました。そして、彼らは自信満々に自立生活の素晴らしさを自分達の仲間に伝え、さらに大輪の花をさかせようと、頑張っています。
今回は、日本側から資金的な援助は多少あるものの、大会運営、参加者やボランティア集め、企画等すべてをコスタリカメンバーで行い、今こうして、大会は無事終了しました。

これが成功したかはまだわかりません。
これがきっかけとなり、コスタリカのいろんなところで自立生活運動が始まり、それが大きな渦になって、さらに介助制度ができる礎になれば、それが成功だと思います。

コスタリカが、どんなに重い障害を持っていても当たり前に地域で暮らせる、障害があろうが無かろうが普通に社会参加できる、そういう国になるといいな、と思ったこの3日間でした。

さて、ちょっと話は変わりますが、僕がコスタリカに来るのはちょうど2年ぶりです。

前回は、5年間のJICAの草の根技術支援を実施することが決まり、その事前調査として
コスタリカを訪問しました。

その時はまだ事務所がなく、前プロジェクトKaloieプロジェクトの事務所として利用していたコンセホの一部屋を譲り受けようとしていたり、今MORPHOの代表をしているルイスエルナンは、当時まだ地元にいて、ペレスセレドンに来て一緒に活動することをためらっていた時期でした。

2年前の会議。懐かしー。コンセホにて。
 
ルイス決断の時!
だから、僕は今回のコスタリカ訪問はすごく楽しみでした。

スカイプ会議や話や写真等で、MORPHOのメンバーはすっかり地域に溶け込み自信をつけ、しっかりと自立生活運動を実施し広めている様子や新しい事務所のことは知っていますが、この目で見るのは、初めてなんです。
MORPHOの面々。
ほんとにいいグループになりました。
明日、ペレスセレドンに移動しますが、楽しみでなりません。

そして、明後日からはMORPHOの事務所で草の根支援の来年度事業計画や草の根技術支援が終了した後の展望などの話し合いを行います。

この2年間で、MORPHOは障害者自立生活センターとして、自立生活運動をしっかりと実行し、街でしっかりと認知され、着実に組織として成長してきてます。
しかし一方で、介助制度や障害者の生活基盤の制度などの社会制度に関しては、進捗状況は芳しくなく、ともすれば後退していたりしているのが現状です。

 このあたりも含めて、しっかりと話し合いが出来ればいいな、と考えています。

話し合いの時間や内容等の関係でブログがあげられるかどうかわかりませんが、その場合はまたメルマガ等でご紹介しますね。

ということで、こたから3日間にわたるコスタリカ全国セミナーの報告でした。

明日は、バスで山を越えてペレスセレドンに入りまーす。

おまけ①
コスタリカの…シリーズ
ご存知コスタリカの鍛冶こと
カルロスに加え今回は…
コスタリカの江富さん
コスタリカの神山さん
コスタリカのモガ改め
コスタリカの慎吾ちゃん、発見しました。
警察24時やってくれないかな~
おまけ②
暇なサトシは、エリエセルのサングラスを拝借し、

どうした、サトシ
ジゼルと戯れるのであった。

どうした、サトシ

おまけ③
何事?むららん?

あくまで、胸のマークを撮ってるんですよ byむららん
うなじ撮ってるんじゃないっすよ by むららん