Hola!
「常春の町」メデジンに来て1か月以上が経ちました。
常春っていっても、晴れている日は30℃以上なので、すっかり日焼けしてしまいした。
↑上記の写真は、ポブラド通りの日曜日の様子です。
いつもは車が通る道路ですが、日曜日の朝から13:00ごろまではサイクリングやランニングをする人のために開放されます。犬を連れてウォーキングする人もいますよ~。
さて、JICAのプロジェクトチームのオフィスは先日紹介しましたよね。
少しずつですがプロジェクトが動き始めています。
毎週月曜日には、専門家3人で会議をするようになっています。
事務所の部屋の隣にある談話室で真剣トークの3人 |
この会議ではそれぞれの仕事の状況を伝えたり、
その週にやるべきことの確認や、出張の前なら現地でやるべきことを話し合っています。
今回は、5月の前半に①ブカラマンガ、②エル・カルメン・デ・チュクリの2か所に出張で行くので、
その打ち合わせも一緒にやっていました。
その2か所の町ではベースライン調査という調査もすることになっています。
プロジェクトで「紛争で障害者になった人も社会復帰できるようにしていきたい!」って言っても、
・紛争で障害者になった人は、どこにいるの?
・その人たちは、今どんな生活をしているの?
・社会復帰をしたいと思った時にどんな事で困っているの?
というような疑問がありますよね。
そういった事を出張先で調査して、数値化したり表にしてまとめていきます。
そして調査で得られた情報は、ユニットなどの関係機関と共有しながら、
プロジェクトとしてどういう方法で問題に取り組んでいくかを決めていきます。
ベースライン調査は5月5日からの出張で初めて行われます。
なんだか私もドキドキ。
そういえば、プロジェクトの事務所はビルの2階にあるんですが、ビルの入り口には階段が4段あります。
階段のところにはいつも何人かがたむろしている |
奥平さんは車椅子で通勤のため、スムーズにビルに入れるように日本からスロープを持ってきたんですよ。
そのスロープを出勤の時と帰るときに、守衛さんが毎回セッティングします。
※守衛さんって行っても、腰にはピストルがあります
初めは、スロープのセッティングにモタモタ時間がかかっていましたが、
慣れてきたら奥平さんの顔を見たら、スロープを用意してくれるようになりました。
でも、紛争被害で障害者になった人が車いすに乗ってきた場合、今までどうしてたんでしょうかねぇ??
あと、このビルはエレベーターには
エレベーターガールならぬ
セニョール アセンソールがいます。
(私が勝手にそう呼んでるだけ)
このおじさん、見た目はフツーだけど、
じつはすごい人!!
このビルは結構古くて、
エレベーターも100歳くらいのおじいさんです。
1階でエレベーターに乗って「2」を押しても行きません。
一度3階や5階に昇って、降りてくるときに2階で止まる、というほう方法で行くか、
エレベーターをマニュアル運転に変えて、 止めたい位置でブレーキをするか、です。
そして、セニョール アセンソール は手動で2階にピタッと止めてくれます。お見事!!
これはもう職人技!! |
毎日出勤するので、奥平さんのことも覚えてくれて声をかけてくれます。
職場への通勤には以前紹介した福祉タクシーを利用しています。
上條さん、山ちゃんはメトロを使って通勤されていますが、奥平さんはタクシーを使うようにJICAから言われています。
車両とホームの隙間が空きすぎているため乗り降りの際に介助が必要で自力では乗れない。(日本のように駅員さんがいないので、スロープを持ってきてくれるとかは無いです)
車内で、何かあった時に車いすでは対応できないことがおおい。(車内でもスリはいるし、集団で一人の人を狙うこともあると聞きました)
そんな事があるので、奥平さんは福祉タクシーを使って通勤しています。
その通勤の時の風景がこちら↓
ゴミが捨てられている所から、食べ物を探して食べていたり、
売り物になりそうなものを探しています。
それだけではなく、何人かが道に座って集団で麻薬をしている様子も目にしました。
距離にして、事務所から徒歩10分弱のところがこんな感じです。(絶対歩いて行かないけど)
EAFIT大学で日本語教師をしているかおりさんによると、
前はメデジン中のゴミを捨てる集積所があって、
そこに小屋を建ててゴミを拾って生活している人がいたそうです。
でもゴミを集めてもそのまま放置しているので
メタンガスが発生し、空気の汚染がひどかったので、
ゴミの上に土をかぶせて山にしてしてしまったそうです。
そして、そこで生活していた人には公団を作って家を与えたのですが、
生活していく収入が無いので、セントロなどの小さなゴミ捨て場に来て、
ゴミの中から食べ物や生活用品を探してる、ということでした。
その話を聞いて、写真の人達はそういう生活をしている人たちなんだということがわかりました。
コロンビアに来てから、いろんなものを見て、いろんなことを聞いてわかったことは、
コロンビアはかなり格差があるということです。
一番上の写真のように、休日にスポーツウェアを着て体を動かし、午後からは家族でショッピングセンターに行って買い物を楽しんで、外食して帰るような人がいる一方で、
靴も履いてなくて、ゴミの中から食べ物を探し、シンナーみたいなものを吸って空腹を麻痺させて、体がぼろぼろになっていく人もいます。
そして、その格差が車で5分の距離で存在しています。
そのギャップに初めはすごく驚きました。でも生活を送っていく中で、現実なんだと思うようになりました。
コロンビアの貧困層は全人口の50%以上です。
そして紛争被害者は、全国民の約12%です。
紛争被害者と貧困は、大きく関係してるのかもしれない、と思いました。
そして、障害のある紛争被害者は、推定で約35万人といわれています。
奥平さんたちのベースライン調査が進めば、現状がわかってくるんでしょうね。
明日から、いよいよ3日間の出張です。
出張には、介助をやってくれることになった湯浅さんも一緒に行きます。
もちろん先週・先々週に介助研修をやりました!!
①外出介助奥平さんは基本的には電動車いすで外出するのですが、簡易電動も使うことがあるので、手動に切り替えて段差をあげたり,降ろしたりの練習もしました。
湯浅さん、コツがつかむのがうまくて、ばっちりでした!!
②家事研修
料理・掃除もやりました。料理は新人研修と同じ感じ。
掃除は、ほうきと塵取りできれいにした後にモップがけをするのがコロンビアスタイル。
掃除機は売っているけれど、使っている人はあんまりいないとか。
ちなみに湯浅さんは、芸術家で8月には東京で個展を開催予定なんだって。そして元協力隊員。
もう一人、西さんという方にも介助に入ってもらえることになりました。
あ、西さんの写真撮るの忘れた・・・・。
☆今週のおまけ☆
4月30日に出勤してみると・・・・
壁一面に「お誕生日おめでとう」の文字が!!!
5月1日は奥平さんのお誕生日!コロンビアはメーデーで祝日になるので、1日早く職場の人たちがお祝いしてくれました。9日が誕生日の私も合わせてお祝いしてもらいました~!!
二人でケーキに願い事 |
吹き消すのも一緒 |
うちらすっかり仲良しですやん!!
コロンビアの伝統的なカバン「ワジュ」を山ちゃんからもらってました |
みんな優しい~!!手作り感たっぷりのお祝い、嬉しかったです。
奥平さんおめでとうございます~!!
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