Hola!(こんにちは!)ケイジです。
今回は2月18日〜28日に訪問したコスタリカの報告をします。
僕にとっては3回目のコスタリカ訪問になりました。コスタリカは食事もビールも美味しい国なので大好きです。そして1年ぶりにMorpho(モルフォ)のメンバーに会えることも楽しみでしたが、今回の訪問では様々な新しい出会いがありました。
コスタリカ1日目(2/19)は午前中にJICAコスタリカ支所でのMorphoの活動報告を行いました。午後からはコスタリカの日本大使館を表敬訪問しました。
コスタリカ2日目(2/20)はサンホセから北東にバスで3時間ほどのところにあるグアピレスに行き、自立生活センターKADOTAのメンバーに会いました。
リーダーのジセニアは脊髄損傷の女性。Morphoのプロジェクトが開始した頃からウェンディーとSNSで知り合いになり、およそ2年前に開催されたサンホセでの全国集会に参加したそうです。そこでカドタさんの話を聞いて感動し、自立生活運動を行う為に地元のグアピレスで仲間を募りセンターを立ち上げました。今では法人格をとり活動の幅を広げていこうとしています。
「カドタさんはいろんな活動を行い、たくさんの仲間を集め、自立生活を信じて運動してきた。頑張る力、逆流してでも前に進んでいる。その人が自立生活という考えをコスタリカに持って来てくれた。その考えに仲間も賛同し『KADOTA』をセンターの名前に入れた。」と話してくれました。グアピレスでの活動も活発になってきていて、今では街を歩いていると「KADOTAの人だ!!」と言われるそうです。面白いですね!!
ジゼニアはすごく魅力的な女性でした。話を聞いていると気持ちがグイグイ?!(表現合ってる??)伝わってきました。リーダーとしてこれからどんどん活躍して欲しいと思いました。
夕方からはMorphoのメンバーが集まってくれて歓迎会を開いてくれました。
美味しい手作りの料理を振る舞ってくれました 右はしのメガネの女性がジャッキー |
Morphoには新しいメンバー、しかも女性が2名増えていました!!
筋ジスのマルセラと脊髄が膨張して1年半前から歩くことが困難になったジャッキーです。二人とも職業訓練学校に通いながらMorphoの活動に参加していきます。
今回の訪問の目的の1つ「ペレスセレドン以外の場所でCILを作ろうと頑張っている人達に会うこと」ですが、短い旅のため訪問する事ができなかった地域から私たち日本人に会いに来てくれた人達がいました。
2015年7月21日のタケシのブログ「morpho libre」でも紹介されていましたね。
今まではMorphoから介助派遣を受けて外出していましたが、今回のペレスセレドンへは自分のセンターで育成した有料介助者を使って私たちに会いに来てくれました。
自立生活センター改善には脳性まひ、筋ジス、盲目などの障害を持った7名の当事者が参加しており、介助者は7名いるそうです。
コスタリカには介助制度がありません。そのため有料介助のお金を支払えない利用者のために、センターでお金を集める活動(イベント)を行い介助料の補てんを行っています。
2月末にはサンラモンで自立生活センター改善が主催する大きなビンゴ大会を開催すると話してくれました。コスタリカではビンゴ大会が人気だそうです。多くの景品が出て、大勢が参加し延々とビンゴを行うそうですよ。なんだか日本のビンゴ大会とは様相が違いますね。
僕たちがペレスセレドンに到着した時にバス停まで迎えに来てくれていましたね。
プンタレナスでの活動はまだはじまったばかりですが「障害者の社会参加と自立生活を実現する」というスローガンで運動を行っています。
ジゼニアさんと同じく、Morphoが行った全国集会に参加して障害者の人権、自立、自己決定を知り感銘を受け活動をはじめました。
Morphoがプンタレナスで行った介助育成により6名の女性介助者がいます。
今の彼女の目標は「プンタレナスにMorphoのような素晴らしい自立生活センターを作ることだ」と力強く語ってくれました。
人見知りなアンジーさんですが、時折見せる笑顔が可愛らしかったです。目に力があり、周りの人をどんどん引っ張って行ける人だと思いました。
そもそもはMorphoに発達障害の親から相談があり、コンセホ(障害者の施策を監督する国の機関)に相談するなど間に入るなかで今回の勉強会が開催されることになりました。
コンセホからはMorphoの活動に理解があり、自らもアスペルガーの子供を持つマルコスさんが講演を行っていました。
講演会には発達障害の子供を持つ親がたくさん参加しており、全体的には20~30名の参加がありました。活発な意見もたくさん挙がっていました。
僕は今回すごく素晴らしいと感じたのは、Morphoが立派な社会資源としてこのような講演会を自ら開催する事が出来ているということです。
昼からは自立生活センターの役割として大ちゃんが自分史も含めてMorphoのメンバーやルイス・パブロ、アンジーに話をしました。
大ちゃんとは同い年で長い付き合いですが、フォーマルな講演的な話はちゃんと聞いたことがなかったので、面白かったです。
今回はコスタリカ・バージョンで恋愛と下ネタ?系を多めに挟んだそうですよ。
かなりうけていました。
コスタリカ6日目(2/24)はMorphoで一日中、来年度予算案と今後のプロジェクトについての話し合いでした。
コスタリカ7日目(2/25)はサンホセから東へバスで4時間くらい、パナマ国境近くの街のサンビトを訪問しました。
遠くてバスがあまり通っていないため朝5時半のバスで出発です。
サンビトでは「ADEINVI」というセンターのみんなに会いに行きました。
タケシのブログにも何度か登場している代表のフランシーニさんたちが温かく迎えてくれました。
フランシーニさんは女性障害者の地域集会や全国集会に参加するなど活発に行動している人です。
この団体もまだ動き出したばかりですが、厚生省の職員にワークショップを開催したり、障害者の国際DAYには100名を超える規模のイベントを開催しているそうです。
この団体のロゴにはイーグルが描かれています。
「普通の鳥は嵐が来ると隠れてしまうが、イーグルは嵐よりも高く飛び立つ」
逆境にも決して立ち止まらず、前に進んでいこうという強い意志が感じ取れますね。
サンビトのバス停 フランシーニが見送ってくれました |
コスタリカ8日目(2/26)はペレスセレドンからサンホセへの移動。そして深夜にはコスタリカを後にしました。
今回の訪問で感じたことはMorphoの活動が様々なところに広がってきていることでした。
一緒に活動する仲間が増えました。
事務所に毎日、色んな人たちが訪ねてきます。
地域の障害分野の要として、講演会や勉強会を独自で開催しています。
Morphoが行ってきた自立生活運動がコスタリカの他の地域に確実に広がりを見せています。
Morphoのメンバーが力を付け、自分達の言葉で自立生活を伝えていました。
そして活き活きと人生を送っている姿が素敵でした。
そんな姿がまたコスタリカの障害者を変えているのだと感じました。
次にコスタリカを訪れたとき、もっと進化した彼らに出会えることを楽しみにしています。
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