2011年5月15日日曜日

モンゴルのパワー


カドタスタイルが似合っている、ズラス。
事務所で流行っている
  
ズラス 「サイハン ホクショウ!」
              (おはよう 友達よ!)

土曜日の朝9時30分。
いつになく、気合の入っているズラス。

今日は何があるのだろうか?

ズラス 「行きましょう!」





 
ウランバートルを代表する広場
「スフバートル広場」

すごい!たくさんの人!
今日は年に1回行われている、障害者の権利の集会であった。
聴覚障害者、身体障害者の団体、ボランティアが集まり、
ウランバートルを大行進!


先頭では、演奏がなり 

各団体、そぞれの掛け声で

ウランバートルに響き渡る。





「私達はどこでも行くぞー!」

「店にも入るぞー!」

「バリアフリーにしろー!」

「トイレをつけろー!」


いいねー!気持ちが盛り上がります!
見ている人達も、手を振ってくれたり、
拍手してくれたり、何かを話し握手してくれたり。
モンゴルの国民はいい人達ばかりだ。
障害者観は当事者が変える!
まさしく、いいイベントでした。

あっ!もう13時30分!!
今日は14時から、TRYに参加するボランティアのパーティーだ!
早めに帰る予定が、楽しすぎて忘れてしまいました!
急いで、お買い物!
事務所に着くと、14時15分!ヤバイ!何もできてない!

 バヤール  「学生達は16時頃に来るそう
です。」

セーフ!!

とは、いったもののモンゴルには豚のひき肉がないので、でかい豚肉をみんなで細かく刻み、包丁でたたき、ミンチ肉にしていく。

大変な作業。人間1人じゃ生きていけない。
仲間は大事だ!


みんな、ありがとう!

集まったところで、アベラさんTRYの話しをする。




 ミンチ肉が出来上がるころには、TRYに参加する学生達が集まってきました。
来てくれた人は16人ぐらい。



今日のメニューは、「餃子」 






結構、おいしくできました。
餃子の皮は、モンゴルの人達に作ってもらいました。
皮はモンゴル料理でも作るので、みんな上手!
 餃子は大人気!少しボーズと似てるからか、あっという間になくなりました。
食べた後は、ミッシェルの話し。ほとんどの人が、重度障害者と
話したことがないので、今日の目的はコミュニケーション!
ミッシェルにTRYに参加する意気込みを話してもらった。
通訳がいなかったので、何を話しているかわからなかったが、
ミッシェルと事前に話しもしていたので、いい話しをしたはず!
その後は、メインストリームのパーティーの様子と、畑の一日、の映像を見て
みんな映像にかぶりつき!

みんな、TRY頑張ってください!

学生達が帰って行くころ、ズラスと乾杯!
モンゴル人は歯が強い!

歯で栓を抜いちゃいました!

少し酔ったところで、ズラスと力比べ!
力には少し自信があり、障害者に
今まで負けたことがない。

勝負だ!

ん!?

動かない!!

ズラス恐るべし!負けました!
元軍人。すごいパワーでした!


 今日は一日、朝から晩までモンゴルの色んなパワーを感じた一日。

あー、楽しかった!
そんなモンゴルからでした。

まもる

2011年5月14日土曜日

ソウルCIL ILPセミナー 3日目

現在、午前6時・・・
1&2日目をブログを担当したやなせくんは、深夜12時から4時間格闘してブログを完成させたのに、ブログを公開する直前にブロガーのメンテナンスが入り、この2時間ぐらいパソコンの画面とにらめっこしています。








今日の予定はILPセミナー。
久しぶりに玉木大先生のお話が聞けるので、楽しみです。

今回泊まっているレイクホテル。ホテルからは、湖の向こうにロッテワールドが見えます。





ソウルCILのリフトバスでお出迎え。





座席の関係で、やなせくんも車いすに乗って乗車です。






今日のメインである、玉木先生のお出迎えです。後ろに写っている玉木さんのホテルは、2009年に建てたばかりのきれいなホテルです。分譲マンションと2棟がセットになっていて、マンションには、ユンソナの家があるそうです。








今日のお昼は、おかゆです。
汝矣島(ヨイド)にあるおかゆ専門店の多和は、ぼく(はやし)のおすすめのお店です!


 



セミナーの会場に到着しました。




セミナー開始10分前ですが、大ちゃんは通訳さんと慌ただしく打ち合わせ。チャノさんは地方から来たセンターの人と話をしていました。







  今回のILPセミナーはソウルCILが主催し、たく  さんのセンターがあつまったようです。

第一部は、玉木さんのピアサポート(自分より重度な障害者をサポートするための意気込み)のお話です。
何時間介助を派遣しているとか、介助制度が何時間になったとかいう結果ではなくて、仲間である重度障害者が自立しようとするときに、どれだけ一緒になって頑張れるかが大事だということを丁寧に話してくれました。





第二部は、大ちゃんのILP講座です。
かっちゃんのビデオを見た後に、ILPが何故大事なのかということを中心に話をしました。
自立生活センターのサポートは精神的なエンパワメントのピアカウンセリングだけで終わるのではなくて、技術的なエンパワメントのILPまできっちり持って行ってこそ自立のためのサポートだから、みんなもILPをしっかりやっていってほしいと話してくれました。







玉木さんの話も大ちゃんの話もみんな真剣に聞いていました。
質問コーナーでは、ILPを受けた後、自立に至らなかった障害者は、その後どうアプローチするのか?精神障害や知的障害のILPはあるのか?など時間いっぱいまで色々な質問が出ました。
日本の施設のいいところはどこか?という質問も出ましたが・・・











セミナーの後は、みんなで交流会。
韓国のセンターは一気にたくさんできたため、多くのセンターで障害者スタッフが不足しました。障害者スタッフを募集し、就職先として入ってきた障害者は、すぐ辞める人も多く、それを補うためにまた障害者スタッフを募集する中で、悪循環のなかで自立生活センターのことをよく知らない職員がたくさんいます。運動でも勉強会でもいいので、きっかけをつかんで良い方向に変わっていってほしいですね。

はやし

ソウルCIL ILPセミナー 1&2日目

5月11日~19日の日程で、ソウルCILのILPセミナーとプログラム作りのお手伝いに韓国にやってきました。

ソウルCIL到着!
ソウルCILは入り口に受付があって、ピアサポートチーム、介助派遣チームなどチームごとに部屋が別れていました。チャノさんの代表室もありました。


見えないけど、受付席にアン・サンフンさんが座っています。

ソウルCILで新兵器発見!
便利な?自動本めくり機
誰も使わないから、コンセントはどこかにしまわれてました。


今回のセミナーのことでキム・ジョンフンさんと早速打ち合わせです。キムさんはとっても気合いが入ってるみたいです。後ろのチャノさんは・・・



この後の玉木さんのパーティーの為に気合いを入れてチジミを焼いています。


今日のメインは、タットリタン!タットリタンのタッは韓国語で鳥で、トリは日本語がそのまま使われているので、日本語に訳すと、鳥鳥鍋に・・・


料理もできて、さぁみんなで乾杯!
ですが、なんと・・・
玉木先生は予定していたパーティーよりも、韓国のKBSテレビに招待された、少女時代の公開収録に行ってしまいました。僕よりも早く、生の少女時代を見やがって~!!!













2日目

お昼から、セミナーの全体打ち合わせをしています。


勝也くんのビデオをセミナーで使う事になって、一度見ておくことになりました。


2日目の夕食。やっと玉木先生登場。
「オーストラリアのテレビ局の人が、番組を使わせてくれっていう話があって、予定より遅くなったんや~」
ついにオーストラリアでもデビューか?
そんな感じで、1時間遅れでご到着されました。


大学に行って、仕事に就きたいという重度障害者の話、障害者もILPを受けたら結婚できるか、韓国の年金問題、少女時代の公開収録の話など、熱く語っていました。



明日は、ILPセミナーですよ。みんなで盛り上がるようにがんばるぞ~!!

やなせ

2011年5月12日木曜日

ホームステイ特集


左:ゲルレの姉、サラさん
ゲルレのお姉さん、サラさんの家にご飯を誘われました。
サラさんの家は、サラさん、ゲルレ、妹、サラさんの子供(女の子)、で生活しています。

私の家族は、父、母、兄2人の3兄弟。一番上の兄の子供は3人男!
男性ばっかりの私の家族とはまったく逆の、女性ばかり。
少し緊張しましたが、すぐになれ楽しくご飯をいただきました。
サラさんの子供は小学生ですが、英語がペラペラで、私は外国人なので英語で話してきます。
「I can’t speak English.」
少し残念がってました。ごめんね。でも気持ちはしっかり伝わりました。
その後、サラさん、ゲルレと3人で、日本のこと、モンゴルのこと、仲間のことを、少しの英語と、少しの日本語、絵を描きながら会話し、話しは盛り上がりそのままホームステイすることになりました。

ちなみに家は2階。階段です。

アベラさんの家でホームステイ。

アベラさん、奥さん、娘2人の家族。
去年のセミナーにも来ていた娘さんの1人デギーは少し日本語が話せます。

ご飯を食べて、写真を見ながら日本の説明。
アベラさんは普段は、渋い声で話します。
が、笑うと子供のように大笑い。

事務所では、みんな笑い方をまねしています。



家族で年に1度、木の実を摘みに行っているようで、ブルーベリーと、名前が分からない赤い実、をいただきました。

すっぱかったですが、写真のようにして砂糖を入れて飲むと、すごい上品な味!

ちなみに家は2階。階段です。


一緒にビールを飲み、友達になりました。
ユーエン ホクショ!

ズラスの家でホームステイ。

普段は母との2人で住んでいますが、今日は田舎に帰っていました。

一緒に、ボーズを作りました。

ボーズとは、モンゴルの料理です。
肉、玉ねぎを細かくきざみ、塩で味付け。

小麦粉に水を加え、丸めて薄くのばし、皮をつくります。


その中に、さっきの具を入れて包み、蒸したらできあがりです。

食べると中から肉汁(油?)がでてきます。

家によって味が全然ちがいます。おいしいー!

ちなみに家は1階!ですが階段があります。


右:車イスの人がジャルカシさん
井戸を掘っていました。

ジャルカシさん家でホームステイ。

ウランバートル中心から車で約1時間。ゲル地区に家はありました。奥さんと子供の3人で住んでいます。

ゲルとは下の写真のような家のことです。
トイレは外で、お風呂はありません。
ウランバートル中心でのゲルは、禁止されていますが、少し町から離れるとたくさんありました。




全部自分で作ったそうです。畑もありました。

「ツァ」というミルクのお茶。
ミルクティーとは違います。

肉のスープ。
パンをつけて食べます

川は枯れ、道はガタガタです。石だらけ。
ゲルの中は、暖炉があり薪を入れて部屋を暖めます。

夜になると、外は真っ暗。月の明かりだけです。夜空は、星がすごい綺麗に見えました。
ご飯を食べて22時に就寝。その後、井戸を掘っている作業員が2人来て、みんなで温まりながら寝ました。

ちなみに、ここは近くにバス停がありません。
近いバス停まで歩いても30分以上かかります。バスも、リフトバスなどはありません。しかも道は山道のようにガタガタです。
ジャルカシさんは、車イスで何度もこけながらバス停に行くそうです。すごすぎました。車がないと生活は大変過ぎます。



昼ごろになると、犬が牛を連れて
散歩をしていました。

チォモの家でホームステイ
左:姉のフォスカ 右:チォモ

チォモのお父さん


ギター

 チォモの家は、父、母、フォスカ、チォモの4人暮らし。
家の中は楽器だらけ。家族みんな、モンゴルの歌などいろんな演奏をしてくれました。
音楽を愛する、家族の中にホームステイ。
私も、モンゴルの楽器「馬頭琴」に挑戦。すごい難しいです。

ちなみに、家は5階。エレベーターはあるが壊れていて使い物にならないようだ。

ホームステイをしてくださったみなさん、ありがとうございました。
とても良い経験ができました。

ちなみに、モンゴルの現状はこのような感じです。ごく一部ですが。
介助制度はないので、介助者は家族です。家族がいない時は
同じ住人に頼み、階段を車イスで上り下りするそうです。
健常者に偏った社会。モンゴルにはバリアフリー法があるようですが、
障害者に対する知識がない為、あってないようなもの。
外に出れない障害者はたくさんいると思います。
こういった、社会を変えるため、意識を変えるためのTRY!
私は、TRYには参加できませんが、気持ちは参加します!

修行研修も残り1ヶ月。
出来る限りのことを、モンゴルの仲間に伝えて行きたいと思います。

まもる