2013年4月24日水曜日

2013年度第一期訪問スタート! 

こんにちは。佐藤です。
コスタリカにやってきました!

いつも泊まっているサンホセのホテルバルモラルの前。
カップルがイチャイチャしている姿を見ると、中米に来たな~としみじみ思います。

 2013年度第一期訪問として、4/22-29の日程でやってきました。
昨日、日本から30時間くらいかけてサンホセに到着。
本日午前中のバスに乗って自立生活センターモルフォのあるペレセレドン(サンイシドロ)に
やってきました。
カルロス君元気満々。
いつものように可愛い顔と立派なまゆ毛。
今回は4/23-25日までペレセレドン、
26日にサンホセ、
27日に帰国という短い日程です。
ちょっとハードになりそうです。

訪問の目的は
1.会計について説明&共通認識を持つ
2.現在の状況の聞き取り
3.運動の戦略についてディスカッション
の3つです。
事務所に着いたらさっそく打合開始。

本日午後にモルフォの事務所に到着し、
3日間のスケジュールを決めました。

 23日(本日) 現在の状況について報告
 24日(水) 午前:全員に会計について説明。 
        午後:会計担当者により細かい説明。他のメンバーは運動についてディスカッション
 25日(木) 運動についての続き。12月の全国セミナーについて。質疑応答

という感じでやることになりました。
26日は午前中のバスでサンホセに移動して、カルロスとアレックスがつくった
センターに行って、他のメンバーにも会って活動の話を聞くことになりました。

今日から4日間、僕と柳瀬で交代でブログを書きますので
お楽しみに!
代表のマイノル。相変わらず男前


さて、1年ぶりにコスタリカにやってきましたが、
いまは雨期に入る前らしく、今日は快晴のお天気でとても気持ちいいです。
先週からプロジェクトマネージャーとして井上さんが3ヶ月の予定でやってきたのですが
井上さんが来たら急に雨が降り出したから、井上さんが雨を連れてきたと
みんなに言われているそうです。
会計のジセル。信頼度抜群。
無駄使いはさせません!
昨年の6月に今の事務所に引っ越したのですが
僕がこの事務所に来たのは今回が初めてです。
小部屋がたくさんあって、全体としてそこそこ広くて良い事務所ですね。
市の中心部にあり、非常に便利なところです。
僕らの泊まっているホテルからも歩いて3分くらい。


事務所がここに移ってから、スタッフもみんな近所に引っ越してきたそうで
みんな歩いてこれるところになっています。
以前はバスを乗り継いでいったりして、時間もお金もかかって大変でしたが
いまは快適だそうです。
ウエンディも元気よ~
新しく引っ越した家はペットが飼えなくて残念らしい。
猫を飼いたいと言ってましたが、確かにあなたは猫(顔?)ですね。


さて、先週井上さんが来てから、雨だけではなく2つ良いニュースがあったそうです。
1.法人格が取れたこと。
2.行政機関から介助制度作りを前向きに検討するという話が来たそうです。

法人格は1年以上前から取り組んでいたのですが、
なかなか上手く進まず、ようやく先週取れたそうです。
これで行政機関やいろんなところに登録が出来るようになり、
活動が幅広く展開していけるそうです。
めでたしめでたし。
スサーナは相変わらずカワイイ~
実は足骨折しています。
でも元気。

2つ目の公的な介助制度作りですが、
これはこの5年間実施するJICAの草の根プロジェクトの最大の達成目標なのです。
5年間で普遍的な制度を作り、全国で自立する人を生み出していこうというものです。

2年目で、現実的な話が出てきて、みんな大喜びなのですが、
まだ中味も何もわかってないですから、喜ぶのはまだ早いのです。


昨日、メンバー6人でサンホセの行政機関を訪れ、
介助制度について話し合いをしてきたそうです。

そこで担当者は、
・まずモルフォが介助制度について提案する
・行政機関がそれを受けて介助制度をつくる
・この2つを4ヶ月で終わらせて実施する
ということを言ったそうです。

チャンス到来。
絶対このチャンスはつかまないといけません。
で、話の流れで、さっそく
具体的な提案内容についていみんなで話し合うことになりました。
ホワイトボードもどき。
実はペラペラの板なのですが、フランクが話し合いように買ってきたそうです。
おかげで会議しやすかったですわ。

提案することは、介助制度だけではなく、全部で5つの柱があります。
 1.介助サービス
 2.生活支援のお金
 3.自立研修(ILP、エンパワメント)
 4.啓発事業
 5.他の地域への普及
いつもハイテンションな介助者ジェレミー
音楽大好き。

今日はこのうちの介助サービスについて話し合いました。
みんながどんな介助制度をつくりたいか、意見を出し合っていきます。

・介助サービスができれば障害者の自立が進む、
・健常者の雇用の場も作れる、
・去年からの介助派遣の実績をまとめて提出する
などいろんな意見がました。

理念的な意見が多かったのですが、それだけではなく
具体的な介助制度の中味についても、
例えば
 単価: 日本のように運営経費も出る金額に設定する
 支給時間数: 上限作らない、1人1人必要な時間数を出す
 対象者:
 介助者資格

というように具体的に考えて細かいところまで作っていく。
この機会に、こちらはより具体的な提案をつくっておいて
それをベースに、タイミングをみて、少しずつ加工して提案するということになりました。

みんなで話し合うこの場所は入り口にあります。
モルフォの事務所前は、車も人も結構通ります。

この作業、実はかなりの時間がかかります。
今日は上の2つしか話し合えなかったけど、
さらに理念的なこと、みんなから出た意見を含めて
検討していくと、数日間はかかります。

しかし、この機会に、どういう介助制度を作るかという
明確なプランを、スタッフ全員が共有しておく必要があります。
そこで、モルフォスタッフ全員で話し合う。
さらに、サンホセのメンバーも含めて作った方が良いから、
サンホセのメンバーもできる限り来てもらって、一緒に話し合っていく
ということが決まりました。
あ~やっぱり俺太ってるな。
昨日柳瀬と1日で9食たべちゃったし。
伊丹空港1食→成田空港2食→飛行機3食→ヒューストン空港1食→飛行機1食→サンホセの角の店1食
時差があるから昨日は1日が39時間でしたが、1日9食という人生最高記録樹立!
しかし、めでたくはない。

5月10日までにつくらないといけないので、
これから結構なハードスケジュールです。
しかし、チャンスはめったにやってこないわけなので
このチャンスに全力を注いでいこうということになりました。

今日は3時間ちょっとしか話し合えなかったけど、
会議の仕方から始まって、
提案する介助制度づくりをやっていくという、非常に良い流れが出来たと思います。
この機会に全力で向かっていこうと言っていました。

僕も話していて、胸がワクワクしました。


アレックスもご覧の通り元気満々。
カロルも変わってないよ~


夜は事務所で歓迎会を開いてくれました。
4月から新しいメンバーになったフランク(北九州市育ち)の
奥さんと介助者がペルー料理をつくってくれました。
うまかったよ。
良くわかんないけどうまかった。


フランク(右)と奥さんのエリカ(左)。
去年フランクが来日していたときに自慢していましたが、確かに美人でした。

歓迎会の初めはマイノルのあいさつ。
相変わらず優しいスピーチ。

今回は介助者が彼女も連れてきていました。
この辺が中米的。
介助者のロサとカタリ-ナ
介助者のカテリン。
昨日の行政機関訪問で良い話したそうです。

介助者でコーディネーターもやった二人。
アンドレスとグスタボ。



歓迎会のあとに記念撮影。
サンホセの2人も混じっていますが、こんなにメンバー増えています。
という感じで、モルフォ訪問の1日目は終わりました。
明日は柳瀬が講義しますよ。
ブログも柳瀬が書きます。
そのためか、今日はもう寝ています。

また明日~!

2013年2月10日日曜日

ペレスは今日も熱い!!

Hola! やまです。

実は僕、ブログを書くのが今回初なんです!!デビュー戦ということで Mucho gusto!(はじめまして~)

それでは、さっそくペレス最終日の様子をお伝えしていきたいと思います。

ペレスはこの日も天気が良く朝からすごく暑い・・・








ペレス最終日の今日は朝からモルフォの事務所でサンホセの今後についてとモルフォの来年度の事業計画について話し合いました。





サンホセの今後についての話し合いでは、モルフォのメンバーもサンホセにセンターを作ることには賛成していて、2014に選挙があるため首都であるサンホセにセンターを作って活動することはとても重要だということが確認されました。
コミュミケーション不足を指摘されていましたが、それは改善されているように感じました。

さて、次のモルフォの来年度の事業計画では、第1成果から第5成果までの来年度の計画について話し合いました。

スサーナ




第1成果 運営について

・日本で自立生活センターの運営をもっと詳しく研修したい。

・地域グループとの情報共有
 地域グループの5人がモルフォと地域グループとのパイプ役になってほしいという計画がありました。その内容は、 スタッフではない、地域グループ5人に定期的にきてもらい、掛け橋となって地域グループと関わる。担当。マイノル。ルイスエルナン。


第2成果 介助者養成
・自立生活の哲学にそったフォローアップ研修。
・利用者の記録表を作って、それぞれの利用記録をまとめていく。



今回のセミナーを知るまでは23月にフォローアップ研修をやりたいと考えていた。担当ウェンディとルイスエルナン

今まで介助のシステムでいろいろなもめごとがおきたので、それぞれの利用者が問題があったとか、ハプニングがあったか記録していく。
1年間通して、行政と交渉するためのツールをつくりたい。
実際に介助者を使ったときに何に介助が必要だったかと記録を残して、行政に提出したい。だから介助は必要なんだと

第3成果 ピアサポート (ILP・ピアカン)

・グループILPの実施
・ピアカンセミナーの実施

第4成果 障害者のエンパワーメント

・サンホセでの全国集会 11月か12月 参加人数は未定

・行政へのはたらきかけ、政治活動、交渉。障害者社会全体のエンパワメント。

IMAS以外の他の行政機関との連携

第5成果 自立生活運動の全国展開

ブログの頭に書きましたが、サンホセでの活動・センター立ち上げ


の様なことについて話し合われました。今後に期待が持てるような内容でした。

セミナーの後だということもあってみんな疲れている様子だったので話し合いは早く終わりました。

早く終わって時間があったので、沖田さん、ぼく新井さん、エルナン、スサーナ、カルロスのグループ、健常者+畑さん、アレックスに分かれて話し合いをしました。


沖田さん、新井さんの頸損グループは、相談に来たときにどう対応しているのか?ILPについての話をしていました。

健常者グループでは、アレックスの活動と悩みを聞きました。


盛り上がり気が付けば日が落ちていました!!

アレックスから出た悩みは、介助者であり健常者スタッフであり、カルロスの同居人なので線引きが難しいものでした。
でも、「この仕事が好きなので、2日間の休みが1か月に2回あれば俺は全然やっていけると言ってました。」
「アツシ~~」

さすがアレックス!!




話し合いが終わると、エルナンが家に招待してくれました。




思ってた以上に広い
キッチン広くてオシャレ
 エルナンがこう言ってました。

『日本に研修に行った時、僕が自立したら家に招待して食事をごちそうしたいとアテンダントのSEGUROに言いました。それは、僕の夢でした。この前、SEGUROがコスタリカに来た時その夢が実現しました。しかも、こんなにも早く実現できるなんて思ってもみなかった。』


うれしそうなエルナン

エルナンの話を真剣に聞いています。



これも、自立の理念を知って、それに本気で取り組んだから夢が実現出来たんだと思います。


今回、僕たちを家に招いてくれた時のエルナンは本当に嬉しそうな表情でした。



そして、今回、紹介したい人がいます。


この人・・・



ジョバンニ
パナマとの国境付近に住んでいてエルナンと同じ時期に事故にあってリハビリセンターでエルナンと知り合ったエルナンの友人ジョバンニ

彼はエルナンに誘われ去年の全国集会に参加したそうです。今回のセミナーに参加しました。エルナンからセミナーに来るときに家に遊びに来てと誘われたそうです。エルナン家にホームステイしてました。
はじめはめんどくさいと思っていたけど、セミナーに参加して自立の理念を知り、実際にエルナンの自立しているところを見たり、ホームステイしてみると、居心地が良いみたいで、今は帰りたくないと言ってました。



仲の良い2人

エルナンとジョバンニ


数年前まで自立とはほど遠い生活をしていた彼らが今では、自立生活運動のリーダーとしてやっている姿、活動によって多くの人の心を動かしたりしている姿を見ると彼らならコスタリカという国を本気で変えられはず。これからも目が離せません!!

彼らに負けないように日本での活動を頑張らないと・・・
















2013年2月8日金曜日

サンホセ三昧!


水分取らなきゃヤバい!
ペレセの気候は朝、夜はちょい寒く、昼間は底なしに暑い!
ペレセは熱いぜ~!
気候も、も!!
熱さに弱い、まもるがペレセ8日目をお届けします。
今日はセミナーに来ていた、サンホセのメンバーとの一日。サンホセってどこかって?
サンホセは、カリブ海に面したコスタリカの首都であり、人口は約430万人(2004年のデータ)。ペレセからはバスで山を越えて3、4時間ってとこかな。


車イス カルロス
介助者 アレックス
自立生活センターモルフォはペレセにあるのですが、今後の

活動をしていくには首都である、サンホセでの活動が必要!

ってことで、モルフォのスタッフ、カルロスと、アレックスがサ

ンホセに行き、サンホセで一緒動活動してくれる仲間を探し

ていたわけです。

この活動のおかげで、サンホセから今回のセミナーに7人の

障がい者と、2人のボランティアが参加しました。

みんなすごい陽気で、今回のセミナーをすごい楽しんでいました。

今日も朝から研修だったのですが、昨日の晩は事務所でコスタリ

カ代表のサッカーを楽しみ、お酒を飲みながら遅くまで語りました。













コスタリカ VS パナマ
結果は引き分け

今日の午前は、セミナーの感想、今後の活動をどうしていくかなどを話しました。

セミナーに参加した感想はみんな衝撃を受けたようで、よかったの一言でした。

感想の中で、「戸惑いを感じる」という人がいました。
養護学校の先生をしている人で、「自分の事は自分でする!」と自分も昔から教わったことを生徒達のことを思い伝えていたのですが、セミナーで学んだ介助制度、他人介助を使い自己決定をし「できないことは介助者にしてもらう」ということに衝撃を受けたようです。

中には公共のバスを利用したのが初めてっだった人や、ペレセのリフトバスに乗る際、スタッフの丁寧な対応の違いにビックリした人、他人の介助を初めて使った人、すべてに感動したようです。
サンホセのバスに乗るときは、運転手とよく喧嘩になったり、他の乗客が「はやくしろ!」と怒り運転
手を殴るなど、様々な問題があるようです。

ペレセでは、モルフォの活動で社会が変わってきていることを実際に体験できたようで、サンホセから参加したメンバーは、これからどうやってやっていくか?など、気持ちがどんどん話を盛り上がっていました。

話しのあとは介助者を使い、1人暮らしをしているスタッフの家に3つに分かれ、実際にどのような生活をしているか見に行きました。私が参加したのは、スサーナとウェンディーの家です。

左 ウェンディ― 右 スサーナ
右後 デレちゃん

思った以上におしゃれ!

 2人とも介助を使った自分の生活について語っ
ていました。みんなも色々な質問してましたよ。

「ご飯作ってるの?上手にできた?」

変な質問だと思われやすいのですが、これも家族と住んでいる人には大変な事。
テーブルにつけば親がいつも料理を出してくれる。考えなくてもいいわけです。一人暮らしをすれば自分で考えなくてはいけません。

スサーナ
「始めは大変だったけど、今は好きだよ。だって親の料理はおいしいけど、身体のことを心配してくれているんだろうけど薄味。私、濃い味が好きなの」

これぞ自己決定の醍醐味!!いいぞ!スサーナ!

外国の家はなんかおしゃれ。
おれもこんな家に住みたいな。
「ウィスキー!」
写真を撮るときの掛け声


見学が終わり、次はバスに乗ってモールにご飯を食べに行きました。プチILP!
介助者を使って、公共のバスを使い外出し、自立生活の体験。


リフトバスに乗り

モールでご飯!
 3日間おつかれさまでした。今日はいろいろな体験ができた1日でした。
みんなサンホセに帰りますが、今後のサンホセでの活動で
みんなの思いが社会を変えていきます。
1人じゃできないこともみんなが集まれば社会はきっと変わります!
色んなことがあると思いますが、みんなでがんばって、楽しんでいきましょう!

熱いぜ!
チャオ!
サンホセメンバーを見送った後、すぐに会議が始まります。
サンホセでの活動をどうやっていくか。






・活動資金

・みんなの思い

・問題

・今後の活動






などテーマは様々。それぞれのみんなの思いが話し合われました。

ここでの話はここまで。簡単に説明すると、志をもったものが覚悟を決めて活動してるという事。

自立生活運動をする者は、自分の人生、生活にまでどっぷりと入る。
サンホセにたった2人で行った彼らは不安はあるが楽しんでるっていうこと。
実際セミナーに参加した彼らの心を動かしたんだから。

コスタリカの社会は、また少しずつ変わり始めています。



おまけ

彼は扇風機くん。気温30度を超すクーラーのない会議室に
風を送ってくれる。なくてはならない存在。

日差し対策で買ったという、おそろいの帽子。
田舎町のペレセで目立ちすぎてる!
毎日事務所に来る15歳の、ジョアオ。
介助の仕事がしたいようで、モルフォの活動を何でも手伝ってる。
すごい良いヤツです。
レモン、ジンジャーエールで味付けし、玉ねぎ、セロリ、
パクチーの薬味を入れ、
魚介類を漬け込んだ「セビッチェ」
めちゃくちゃうまい!大好きです!

自分撮り特集!

ホテル近くのBar

サンホセにて、通訳の五十嵐さんとパートナー

ではみなさん、チャオ♪