2012年5月14日月曜日

コスタリカ訪問 会議4日目 ケアプラン&健常者の役割

こんにちは。佐藤です。
コスタリカにきてはや5日、会議も4日目になりました。






サンイシドロには15日までいるのですが、そこまでが今回の活動なのでブログは15日で終わりです。

今回は3人で書いているので、一人2回担当。
ということは、僕のブログは今日が最後です。

  今回の訪問の目的は、自立生活センターとしての活動ができるようにベースづくりです。

これまでの日本での研修で自立生活センターの理念などはみんなよく知っているのですが、運営する上の具体的なことは分からないので、そこを連日話し合っていってます。

明日まで5日間連続で会議ばかりやってます。



今日話し合ったことは2つ。ケアプランと健常者の役割です。

公的なヘルパー制度の創設を目指して活動するわけですが、そのためには一人一人がどのくらいの時間数が必要か算定しなければ要望できません。








日本では、月曜~日曜日までを、0時~24時までの表で、介助の必要な時間帯、どんな介助をしているのかというのを書き込んでいきます。


これをモデルに、メンバー全員に自分のケアプランを作ってきてもらいました。


最初はルイスA。
良く理解していて、しっかりつくってきてました。


ルイスは電動に乗ったらある程度のことは自分でできるので、必要な介助は少なめ。約200時間となりました。


ここで問題になったのは、最低何時間の介助できてくれるかということです。


時給は$3くらいで考えることになり、ここから運営会費20%をセンターに支払うので、介助者の給料は$2.4となります。




単発の1時間介助なら$2.4だから、これで来てくれるのか?

結局、2時間以上なら来てくれるだろうということになり、最短の介助派遣は2時間からとなりました。


ウエンディは約300時間。
ロビー活動などでサンホセに行くときはどうするのか?

木曜日の夜は大学に行ってるけど、その後の22時から介助が必要だけど来てくれるか?

などなど、細かい質問も出て1つ1つ答えてみんなで話し合って決めていきます。


ハナちゃんは気管切開をしていて、夜寝るときは呼吸器をつけているので24時間介助が必要というケアプランをつくってきました。

でも、車いすには乗ってるけど手も足も動いてトランスファーや寝返りもできるので、日本だと24時間まではでないよ、一人でいれる時間を作ることも大事だよ、と言う話もしました。





こういう課程をみんなで話し合うことによって共有化していくことが重要なんですね。



ところで、みんなで話し合っている奥の方では、この人が一人机に座ってなにやら書いてます。→



← 書いていたものはこれ!


午後から柳瀬と良知さんが「自立生活センターの介助者の役割」を講義するのです。
その準備をしてたんですね。


よっ! 頑張れよ!

今日のお昼ご飯はなんと、カレーライスじゃあーりませんか!

廉田さんがもってきた日本のルウで、ジセルがつくってくれたのです。

日本人に大好評!
失礼ながら、コスタリカにきて一番うまかったとみんなが言っておりました。 
☆ここでちょっと脱線。

昨日、玄関前で咲いている花をボーッと見てたら、なんとハミングバード(ハチドリ)が飛んできたのです!

日本にはいないから大興奮!
アメリカで一度見たことがあり、これが人生2回目。

石橋さんに話すと、「いろんな色のが、たくさん飛んでいますよ」





で、お昼休みに探して写真撮ってきたのが↑これ。

花の蜜吸うから、くちばしが長いのが特徴。

残念ながら飛んでくれなかったので、ネットで検索してホバリングしている写真を拝借しました↑
ハチみたいに羽の動きが超高速。



★さて、午後
いよいよこの二人の出番だよ!



 ・健常者と障害者のスタッフは役割が違う。健常者の役割は、障 害者が仕事に集中してできるように環境を整えること。
一般に雑用と呼ばれていることはなんでもやる。

・役割は違うけど社会を変えたいという想いは共通。社会を変えるためにここで一緒にやっていく。



・障害者と健常者はよく話し合うことが必要。意見を言って話し合うことで信頼関係ができる。最終的に決めるのは当事者だけど、良くなって欲しいと思うので遠慮せずに意見を言う。


・健常者がいたら障害者が話しにくいということもある。そういうときは当事者だけで集まって話すのがあっても良い。ここは健常者が理解しておかないといけない。

・健常者に気をつけて欲しいことは、当事者主体と当事者任せは全然違うということ。当事者が決めていくと健常者は言わなくても良いかなと思うことがある。それが当事者任せ。健常者が興味もってないということ。

・大事なのはランク付けをしないこと。一緒に働く仲間。障害者が主体で動くがどちらが上下とかない。仲間として行動していく。

・健常者はいつでもどこでも動かないといけないことが常にある。お正月とか日曜日とか夜中とか関係なく呼ばれたら出かけていく。それが嫌な人はこの仕事できません。
障害者は人生かけてこの仕事する覚悟のある人。健常者もそれと同じくらいじゃないとできないし、おもしろさも出てこない。

・健常者スタッフはサッカーでたとえたらディフェンダー。当事者はもちろんフォワード。新聞に載るような目立つことをする。フォワードもディフェンダーがいないと点が取れない。そういうことをしているという誇りを持ってください。 
 〇マイノルの感想
今の話はとてもうれしい話。柳瀬さんや良知を見ていると本当に誇りを持っている。
どうしてそうなったのか教えて欲しい。

→障害者に洗脳されました。障害者が僕たちにこの活動は楽しいといっぱい教えてくれたから。いろんな活動に参加することができたから。新しいことを作り出す楽しさ。コスタリカのみなさんも新しいことを作り出そうとしている。(柳瀬)

〇アレックスの話
私も洗脳されてここに来ている。マイノルは自分の考え方を変えてこの仕事を始めた。俺もできるんじゃないかと感じた。大変なことたくさんある。ケンカをしたり、泣いたり、楽しかったり、いろんなことが同居している。
彼らが僕らを変えていく。自分が元々持っていた考えを変えたてくれた。新しい人生観を彼らに与えてもらっている。お金ではない。お金ならここに来ていない。
今日の話はすばらしかった。僕も5年、10年とこの活動を続けて、今日の柳瀬さんのような話をしたい。


とまあ、二人の話は大好評!

通訳のフランクも「通訳しながら、僕も興奮しました!」
本当にいい話でした。








今日もみっちり6時前までやって解散。
明日はいよいよ会議の最終日となります。
夜はウエンディの家に行ってくるよ。

では、おやすみなさい~




☆おまけ (コスタリカコレクション)
ルイスH 

天使の微笑み (ルイスHと結婚したデレちゃん)
介助者としてペレセレドン自立生活センターで働いていきます。7月末からのピアカン研修に介助者として来日予定。
それぞれの幸せ…

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