今日のブログ当番は良知です。
今日が話し合い最終日。何だか早いなぁ。。
じっくり話ができるのは今日で最後。みんなも集中してます。 |
今日は、まず5年間の間に草の根のお金をどのように使うかについて話しました。
介助サービスについては、介助の単価は1時間当たり$3、そのうち運営費として20%($0.6)をセンターに納めます。残りの$2.4が介助者へ支払われるという仕組みです。
今はコンセホからそれぞれに介助料が支払われていていますが、
今回各自が作ったケアプランに照らし合わせると、コンセホからの介助料では足りません。
そこに草の根のお金を使って、みんなが必要な時間の介助を使えるようにします。
でも、そのままだと5年経って事業が終わったら、自立生活ができなくなります。
なので、この草の根から出す介助料は、毎年20%ずつカットしていき、
その分をメンバーがコンセホと交渉して、介助料を獲得していくようにします。
そして最終的には、国の制度として確立するのが目標です。
この4日間の中で、交渉術や戦略の立て方なども伝えたので、私たちが帰ったらメンバーで話し合って、戦略を立てる予定になっています。
メンバーだけが自立生活できるようなものではダメで、どんな障害者も自立できるような普遍的なものでなければいけません。今コスタリカには制度がないので、このメンバーが作ったものが基準になります。それを実現するためには、自分たちも必要なことを勉強し、
また周りの人を巻き込んで協力してもらう形を作っていくことが大切です。
メインストリームの組織図を説明中 |
真剣にメモをとるジゼル |
また、このセンターがどういう活動をしていくかについても話し合いました。
メインストリームの組織図をもとに、CILにはどんな活動があるか説明しました。
メインストリームは20年以上かけて今の形になったけれど、ペレセレドンCILは始まったばかりなので、活動の中でも優先順位をつけて、活動してく必要があります。
みんなで話し合って決まったのは、介助制度を作ることを何よりも最優先するということ。そのための介助サービス(介助者集め、養成プログラム作り、養成研修、コーディネーターの配置)を作っていく。
また自立する障害者のためのILPやピアカン(ILPは7月、ピアカンは8月に研修予定)、それと相談窓口を設けることも検討することになりました。
優先順位をつけて活動していかないと、すべてが中途半端になってしまうから、 活動を絞って、それに集中してやることが大切。でも、そればっかりだと疲れてくるから、 イベントなども入れて、楽しみながらやってね。イベントは、啓発にもなるし、 障害者が集まるから、そこから自立する人が出てくるよ。と佐藤さん |
自分達は、優先順位をつけずにいろいろやってきて、うまくいかないことが多かった。 これからは活動を絞って、集中してやっていきたい。 |
また、自分たちの事務所をどんな事務所にしたいか、そのためには何が必要か聞くと、全員が「誰でもが来れる場にしたい。それを考えると今の事務所だと町中から遠すぎて難しい。できれば街の中心に事務所を移したい」という意見でした。
街の中心に、いいなと思う物件があるから、そこを借りれるかきいてみる、とジゼル うまくいけば近いうちに事務所が町中に移るかもね。 |
あと、スタッフの心意気として、この仕事をするなら普通の価値観が邪魔になることがある、自分の幸せを優先する人はこの仕事はできないよ、という話をしていました。社会や国を変えようとしているのだから、それくらいの心意気が必要ということです。
昔はこの仕事してても給料なくて、新聞記事に取り上げてられても、 「無職」って書かれてた。でもそれを「オレかっこいいな」って思ってたよ。 社会を変えるために誇り持ってこの仕事してるんなら、一般的に 「かっこわるい」って思われることなんか気にならないよ。と熱弁! |
ウエンディーとスサーナの集中力はすごいよ。 こんなにクタクタになるくらい頑張ってます! |
牛肉と野菜のスープ スープといっても、大きな野菜がごろごろ入っていて あっさりした肉じゃがのような、、、。 甘くないバナナが入ってました。 |
マイノルの隣で嬉しそうなジゼル、ご飯も食べたし元気になったね。 ちなみに口にくわえているのは、ビニール袋に入ったオレンジジュース |
袋をくわえながら、どこを見つめているのか、、、、。 |
☆今日もここでちょっと脱線
昨日のブログで、佐藤さんがハミングバード(ハチドリ)が木にとまっているところをアップしてましたが、今日ヤナピーがホバリングしているところを激写!それがこれ。
写真中央に、緑と茶色のハミングバードがいます、見える? |
こっちは葉っぱの裏側にいます。きれいな緑色をしています |
さて、お昼休憩も終わり、午後の話し合い開始です。まずは、今後の予定の確認。
7月半ば ILP(太田・沖田)、
7月後半~ ピアカン(スサーナ・ジゼル)、
12月 未定(7月太田・沖田が来るときまでに何がやりたいか話あって決めておく)
2月 全国集会
このほかに9月に中南米研修があり、コスタリカからは誰を送りたいかメンバーに聞いてみました。
すると、全員が「ハナを候補に考えている」とのこと。
本人は知らなかったみたいでビックリした様子。
ハナちゃんに、日本で研修を受けたいと思うか聞いてみたところ「行きたい気持ちはあるけれど、怖い。でも怖いって思うことに負けたくない」と言ってました。
2日前のブログで紹介したように、ハナちゃんの呼吸器は大きくて持ち運びはとても大変。日本では、設定を同じにすれば使える呼吸器はあるようなのですが、コスタリカから日本に来るまでが大変。もっとコンパクトで移動しやすい呼吸器がないか、ハナちゃん自身に病院に確認してもらうことになりました。
中南米研修に来るかも? ハナちゃん |
また、「ハナちゃんが行く気でも、家族が反対するだろう」とメンバーから意見が。「行きたいなら、自分で親を説得するんだよ」「今日から自分一人で出来ることがあるって事を、家族に見せて認めさせるんだ」とみんながハナちゃんにアドバイス。
実はハナちゃん、いつもはお姉さんに付き添ってもらって事務所にきているんだけど、今日初めて一人で事務所に来ました。今日みたいな事の繰り返しなんだよね。
私も前は、ハナと同じ状況だったから怖い気持ちはよくわかる。 でも、自分で出来ることをどんどん見つけていけば、家族を説得できる。 私がそうだったから、ハナもできるよ。 |
みんなの話にじっくり耳を傾けていたハナちゃん 今日はお姉さんがいないからか、何だかいきいきしていました。 |
みんなのケアプランの確認、必要時間数が決まれば、 交渉・介助者集め・養成、いろんな事が始まります。 |
私はコンセホ・IMASから支給されるお金は、給料だと思ってやっている。 役所の人達がやらない仕事(制度作り)を私たちが作っていると考えたら、 お金を支給されていることは恥ずかしいことではない。 |
そんなこんなで、今日の話し合いが終わったのは17:30をまわってました。
はぁー、お腹すいたわぁ(> <)今晩はルイスの家で、みんなと一緒に晩ごはん。
話し合いが終わっても、聞きたいことは尽きません。 |
ここがルイスの家。隣はウエンディーの家。間取りは2LDK、一人で住むには十分な広さ。
チョコレート下着の話にみんな興味津津 |
正式に健常者スタッフとなったカロル(奥)とアレックス(手前) |
明日15日はジゼルの誕生日。1日早いけど、みんなでお祝い。うれしそう~!!
Feliz Cumpleaños |
食後にみんなで話している時に、スサーナが
「2年前の自分と今の自分は全然違う。前の自分は殻に閉じこもって後ろ向きで、
自信がなく、落ち込むことも多かった。でも、みんなと知り合ってサポートしてもらえて今の自分になれた。今の自分が本当の自分だなって思う。
ハナを見ていると前の自分を見ているみたい。だからハナの気持ちもわかるけれど、
ハナにも私と同じようになってほしい。みんながわたしをサポートしてくれたように、
私もハナをサポートしていきたい。」
と強く言ってました。
9年ぶりに行った海外支援は、私にとっても大きな経験になりました。
ペレセレドンCILのこと、メインストリームのこと、自分自身のこと。ほかにもいろいろ。
思うことや考えることがありました。
まだ整理できていない部分も多いので、帰ってから自分の中で整理したいなと思います。
やっぱり、海外支援っておもろいっ!!
ちなみに、一緒に行ってる3人は私を置いてすでに夢の中です。
只今3:15、やっと寝れる・・・。
おやすみなさい☆
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