2015年4月1日水曜日

コロンビアからHola! ①ボゴタ編


Hola! らち姉です。実は私、3月24日からコロンビアに来ています。
自宅を出てからコロンビアの首都ボゴタのホテルまで約37時間かかりました。疲れた・・・・。
今までメインストリームに研修に来ていた中南米の研修生はもっと時間がかかってましたよね。
そう思うと、みんな大変な思いをして日本に来ていたんだな、と実感しました。

さて、みなさんはコロンビアっていうとどんなイメージですか?
実際の町の様子などは、なかなかイメージできない人が多いのではないでしょうか。
私も行くまで全然わからんかったし。
そんな人のために、首都ボゴタの様子を写真で紹介しますね。
標高が2600mあるので、今の時期の朝晩は肌寒いです。
遠くに見える山はアンデス山脈。南米を縦断している巨大な山脈です

空港からホテルに向かう際に大きなスロープ状の陸橋を発見。

道路の両側から分離帯の部分にかけてかかっているスロープ状の陸橋
 これは何かというと、ボゴタ市内を走っている2連結バスの乗り場です。
ホームが高くなっているので、段差がなくバリアフリーになってます。

乗り降りする部分以外はガラス張りになっていて、転落防止も考えられています
こんなバス乗り場は初めて見ました。 なかなかやるな~、コロンビア。


と思っていたら、その晩にホテル周辺を歩いてみると・・・・

なぜこんなところに段差が・・・
 歩道は広いものの、陥没や段差がいたる所にあったり、
歩道から車道にかけてスロープになっているものの、結局段差3~5センチくらいあったり、
一見使いやすいように見えて、実際は使いにくいという印象です。



なんとなくボゴタの町の様子を見てもらいましたが、
「そもそも、らち姉はなんでコロンビアにいるん?」と思ってます??

ですよね~。

そこは今から説明しますね。
メインストリームの直接の仕事というわけではないのですが、
JICAの「障害のある紛争被害者のソーシャルインクルージョンプロジェクト」という
プロジェクトがあります。
JICA HP
http://gwweb.jica.go.jp/km/ProjectView.nsf/VW02040106/82656782E2C090A749257D620079E8AF?OpenDocument

このプロジェクトのために、日本から3人の専門家がコロンビアに来ました。
その方々がこちら↓


みなさんがよくご存知のあの人も写っていますね~。では紹介します。

左:奥平真砂子さん
なんと今回のプロジェクトのチーフアドバイザー(リーダー)です。障害当事者の人がチーフアドバイザーとして選ばれるのはJICA初なんだそうです。コロンビアに2年滞在します。
コロンビアに来てからの口癖①「ねぇねぇ、やまちゃん」②「早く家 決まらないかな」

中央:上條貴子さん
業務調整担当です。主に財政管理やプロジェクトがスムーズに行えるように必要なものを手配したりする縁の下の力持ち的な仕事です。メインでいうとヤナピー+コーディネーターってかんじ?
ボリビアでも働いていた経験があり、フェリサを研修生として押してくれたのは上條さんなんだそうです。こんなところで繋がるとは、縁とは不思議なものです。

右:山田卓也さん
出発前に奥平さんと一緒にメインストリームにきてくれた通称”山ちゃん”
2011年から2013年にかけて協力隊員としてコロンビアでの活動経験があり、30歳にして専門家!
PTとしての経験も活かして活動されることでしょう。すでに奥平さんからは頼りにされています。

で、私は奥平さんの介助者としてコロンビアに来た訳なんです。


この3人の専門家はコロンビア到着翌日から、仕事三昧です。
JICA事務所で説明を受けたり、大使館にあいさつに行ったり、カウンターパートとの会議等
とにかくいろいろ忙しそうです。

特に27日のカウンターパートとの会議に向けて、
26日の夜はホテルの部屋で3人で話し合いながらパワーポイントを完成させていました。
 
 
 
 
 
27日の会議では、関係者の紹介や現段階のコロンビア政府の紛争被害者への補償についての説明がありました。

コロンビアでは紛争が50年以上続いています。
紛争は、政府軍・警察部隊対反政府ゲリラ、反政府ゲリラ対右翼準軍事組織、
という二通りの対決図式のほかに、80 年代後半から90 年代前半にかけては
政府軍・警察部隊対麻薬組織という紛争も起こっていて、内戦という単純な図式では理解しにくい構造になっています。

この会議の時に紛争の被害者は720万人という説明がありました。
50年以上続く紛争によって、自分の生活や家族を失った人が720万人もいるというのが
説明を聞いていても実感がもてないくらい大きな数字です。
そのうち障害者は16万人とのことでした。
でもこれは政府が把握している人数なので、もっと多いこともあり得るということです。

コロンビアには紛争被害者に対する法律が存在しています。
政府には35の機関がああり、紛争被害者に対して行っていることは
①住まい、食糧、医療、教育の提供
②身分証明書の発行
③兵役免除(コロンビアでは18歳から兵役があるが紛争被害者と認められれば免除になる)
④子供の親探し(紛争によって離れた家族さがし)
⑤職業訓練
⑥葬儀費用の負担
などです。これ以外にも
グループカウンセリングなどの心理的ケアやリハビリテーションなど
様々なことが政府により行われているのだと知りました。
また課題はあるものの、その人ごとに社会復帰の段階や状況に応じて
必要なサービスについての情報提供ができるようなシステムも存在しています。


奥平さんからはプロジェクトと活動内容の説明がありました。
まず初めの活動として、地域グループ(教会など)と協力して当事者を探し、
その人たちをエンパワメントすることにより、障害を受容し、当事者自身が力をつけ、
それが他地域へ共有される、というものでした。
エンパワーするには、ピアであることや障害者どうしのつながりやリハビリテーションが大切になること、当事者を探す際にも人数などの数値的なことだけではなく、質を問う調査(幸せを感じる時など)も併せてやっていきたいと熱弁していました。

みんな、奥平さんの話に聞き入っています

私はコロンビアの紛争のことはここに来るまでほとんど知りませんでした。
(勉強不足ですんません)
紛争は終わったわけではなく、今も続いているそうです。
日本とは全然違う状況の中で、このプロジェクトがどのように進んでいくのか
すごく興味深く思えてきました。

今後もまた状況を伝えていきますね~。


では、ちょっとブレイク。 中南米といえばコレ!


会場の外には、コーヒーと甘いお菓子が置いてありました。
でもコロンビアの人は、太っている人はほとんどいません。
なんでやろ??



番外編
ホテルの朝食時に「イケメンがおるな~」と思っていたら、なんと芸能人でした。
食後にお願いして一緒に写真を撮ってもらいました。


 あとから調べてもらったら PISO21 というバンドのメンバーでした。

 
JICAのコロンビア人の職員に聞いてみたら「知らん」との返事が。。。。
そんな有名じゃないのね。
 

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