2012年2月11日土曜日

Kaloieプロジェクト終了セレモニー



今日のペレセレドンは本当に天気がよく、外に出ると日差しがきついですが心地よい風が吹いてとても気持ちがいいです。皆さんご機嫌いかがですか?クスノキです。昨日はかっちゃんが国会の記者会見にて、重度障害者が社会参加するためにいかに介助者が必要かを話しました。何だかこの瞬間に自分がここにいるのがとても凄いことでコスタリカがこれから変わろうとするときに立ち会えた事がとても幸せでした。

Kaloie終了セレモニー会場

さて今日は、2007年から5年間活動してきたKaloieプロジェクトの終了セレモニーがありました。この5年間のKaloieプロジェクトに関わったすべての人たち(JICA、コンセホ、ペレセレドンのメンバー、国会議員、様々な団体や関係省庁の代表者、そして私たち)が集まり、最後のセレモニーが行われました。

会議ではKaloieプロジェクトに関わった人の話や、Kaloieプロジェクトの5つの成果、Kaloieプロジェクト後の方針、Kaloieプロジェクトの成果を持続させるには?などの報告と発表がされました。沢山の方の報告や発表があり、長いので今回は自立生活センターのメンバーの発表・報告と、日本人専門家の発表を報告しようと思います。
まずは各団体の代表や行政、国会議員の方がKaloieプロジェクトの報告と感想を述べています。ここではジゼルがブルンカ地方の団体の代表としてコメントをしています。ある日ルイスが言った一言を紹介しながら「主人公は私たち。もっと沢山障害者の社会参加の機会作りと人権を守る活動をしていきたい」と語っています。


「ヤシの木のように自立運動に深く根をはり、沢山のヤシの実を手に入れたい。」


次にKaloieプロジェクト5つの成果について発表がありました。このプロジェクトの成果の5つというのは1,情報共有・連携強化、2,リハビリサービスの強化、3,障害者の就労の強化、4,CBRの促進、5,エンパワメントの促進の5つををあげています。
ここではスサーナが5のエンパワメントの促進について発表をしました。前回のブログでも報告しましたが、自身の経験をもとに障害者にとってのエンパワメントの大切さを語っていました。

「私が私としてあるのはKaloieプロジェクトのおかげ。
人として私も同じ権利があるということ、社会の一員として生きていけることを知った。
こうした権利を今後も強く訴えていきたい。エンパワメントされたグループ団体と一緒に進めていきたい。
自立生活運動に大切なのはエンパワメント。」


次にKaloieプロジェクトについてルイスが報告をしました。

「障害者はエンパワメントされることで社会に出る。
社会に出ることで意識が変化する。
意識が変わると積極的に関わるようになる。
運動によって今までの考え方を取り払う。
障害者が外に出ないと変わらない。」

Kaloieプロジェクトの成果の持続のついてはこの二人がコメント。


今回初めて長期で関わらせていただいた奥平さん。
最初思っていたイメージとは全然違うひとでとっても面白い人でした。


奥平さんはKaloieプロジェクトの成功には1,コンセホとJICAの協力がうまくいっている、2,障害者のエンパワメントについて付け加えたこと、3,地域別研修などほかのスキームもうまく働いたことをあげ、エンパワメントされた人たちが声を上げ、お互いに話し合って解決していくことを望む。うるさい障害者がいない国は良い福祉ができない。どんどん声をあげて上手に交渉してほしいとエールを送ってました。

「自立センターをやっていて一番楽しいのは1人の人がどんどん変わっていく姿を見ることができる。
自分で何もできなかった人がどんどん成長していく。人の成長に関わるのは素晴らしいこと。
人の人生をいい方向に変えたり関われる。だからこの仕事をしています。」

廉田さんは昔、コスタリカをみんなで回ったことを思い出す。コスタリカに自立センターを作りたいと思い来た。みんなの人生に関わることができて幸せ。それぞれの町が障害者であふれる街になってほしい。今度コスタリカに来るのを楽しみにしているとエールを送っていました。

紹介した他にも、自立センターのメンバー以外にも沢山のKaloieプロジェクトに関わった方々の報告と発表がありました。皆さん、Kaloieプロジェクトの素晴らしさと、今後のコスタリカの未来について熱く語ってました。みんなが1つの目標に向かって協力して取り組んでいったKaloieプロジェクト。最後にマイノルが「このプロジェクトの終わりは活動の終わりではない。始まりであり、これからも成果を出し続けなければならない。」というコメントがとても印象的でした。

セレモニーの最後は


いつもはビールのかなこですが今日はサングリア。
ちなみに片方は奥平さんの分。2杯飲んでません。

日本とは違い最後は全員サングリアを片手に乾杯で終了。

みんなでおつまみをつまむ。

ところで今回の終了セレモニーですが、発言はみんなスペイン語。話が全然わかりません。そんな日本人に配られたのは

しっかり聞いてるお父さん

ひろし&しゅんじもなにやら装着。























この機会を使うとヘッドフォンからみんな日本語通訳が聞けるんです。
何話してるのかわかるのは2人のおかげ。
このマイクから聞こえてきます。
フランクさん、いがらしさんありがとうございます。ほんと感謝です。

そのあとはウェンディとルイスの家でパーティーがありました。
ウェンディの家。広くて1人暮らしには十分な部屋でした。

事務所とスカイプ。
このあとみんな乾杯をしましたが、けいじさんもチュウハイ片手に乾杯してくれました。日本は朝の10時。

手前にある豚の揚げ物がおいしかった。
楽しいひと時を過ごしました。

昨日のかっちゃんの国会での話だったり、終了セレモニー、コスタリカのメンバーがすごく頑張っている姿を見て、改めてですがすごい瞬間に立ち会えてるんだと実感しました。5年前にメインストリームに来たときはまさかこんな風にコスタリカにきて障害者運動の大きな1歩を踏み出す瞬間に立ち会ってることを想像していなかったし、自分も負けないように頑張らなきゃと思ったコスタリカでした。

さて、今は朝の8時50分。
かなこは一足先にコスタリカを出発します。
僕たちは今日はルイスの故郷プンタレナスに行ってきます。
ではまた。
グラシアス。





0 件のコメント:

コメントを投稿