2012年10月30日火曜日

志ILインターナショナルin韓国!


 志を世界へ最新号!!
 今回は「志ILインターナショナル」の動向を紹介。
あっと自己紹介が遅れました。久々の登場ヒロシです。

 Wifi大国韓国ですが、うまく使いこなせない私どもの投稿が遅れてしまったことをここにお詫び申し上げます。

続々とここオリンピックパクテルに到着

なにやらザッキーが見つけた様子
見たことある人がフロントガラスに何やら掲げている。
「志BUS!」いやぁやることがいちいちくどい
顔もくどいアクマル(パキスタン)でした。
  
ソウルCIl事務所に到着

外に出てみるともう気候は冬
さて本題の志ILインターナショナル会議を見ていくことにしよう。
 今回のテーマは「共有」というのが一番ピッタリくる。
 各国の活動報告による情報の共有はもちろん、自分たちの国だけでなく同じインターナショナルメンバーの国々の活動に対し一緒に考えていける関係を目指せればということが今回の最大の目的だったように思う。
 今回の会議の中で、全てそれがうまくいったとは思えないが、少なくとも今後意見を言いやすい雰囲気を作っていくという方向性は共有できたのではないだろうか。

<パキスタン>
 なんといっても今回大注目すべきは、来年3月に行われるパキスタンTRY。
 いったいどのくらいの規模で、どこを、どのようにTRYしていくことになるか、何よりパキスタンの情勢はどうなのか、史上最高の挑戦になること間違いなしのこのイベントの進行具合を見ていこう。

描ききった直後のドヤ顔シャフィック

 ソウルCILの月間スケジュールボードを白紙に戻し、いきなり描き出したのはTRYパキスタンのルート。
 固唾を飲んで見守る中、皆の口からまず出た言葉は
「そこどこやねん?」
だった。
 どうやらラホールというパキスタン第3の都市にして、マイルストーンの本拠地で今回のTRYは行われる。
 ルートは4つ
 各ルート約50kmを4日間で歩き、パキスタンのモニュメントのある丘で合流、その後1日かけすべてのメンバーと一緒にゴールを目指す。
 メンバーは外国人50名(日本、モンゴル、ネパール、台湾、韓国、カンボジア)、パキスタンの参加者150人を想定している。
 各グループ50名という恐ろしく大規模なTRYになりそうだ。
 期間は3月1日から5日間。
 
 ラホールは大学の街と呼ばれるほど多くの大学が存在し、ルートにはその多くの大学と、地方自治体、法律関係の場所を通って、「自立の理念」を世に広げるという事が主な内容となりそうだ。

 宿泊先については従来の野宿ではなく、決められた場所(結婚式場や公園、大学キャンパス)などを行く先々で準備を進めている。

 このTRYのテーマはアジアの障害者が自立をする上でもっとも難関とも考えられている「家族からの自立」である。

 道は大丈夫か?
→ボコボコです。でも、大丈夫
 女性も参加するのか?
→参加します。
 ボランティアは急に帰ってしまったり、次の日いなくなったりしないか?
→そういう人もいるかもしれません、でも大丈夫。こんなイベントはすごくいいことだから。
 車いすの充電は可能か?
→大丈夫です。
 でも、停電多いでしょ?
→大丈夫、アクマルさんがなんとかします。
 スタート地点まではどうやって移動するの?
→大丈夫です。
 「家族からの自立」という共通の目的をもった人を150人も集められるのか?
→セミナーします
 
 呼吸器をつけた人の参加は可能か?
→無理です。

以上がパキスタンTRYに関する今回の報告。
不安がぬぐいきれない状況はいなめないため、このほかにもたくさんの質問が飛び交うことになったが、TRYの報告だけではないので、このくらいで打ち切ることになった。  
昼から始まった会議だったけど、あっという間に夜
 パーキスタンではー、大家族というのが現状で、それによってアパートで単身で暮らすという人があまり多くない。そのためアパートという概念が希薄である。よってアパートがとても少ない。
 これでは一人暮らしを始めるどころか住まいを見つめけること事態難しい状況である。
 そこでCILは土地を購入し、今はアパートの建設をするための準備をしている。

 土地の広さはなんと400坪メインストリーム協会の4倍である。
 この土地に「自立ハウス」の建築を予定しているがそのための資金集めがかなり難しい状況。

その他の主な活動として、JICAの草の根支援プロジェクト「さくらプロジェクト」と言って、日本から電動車いすを送り、そのメンテナンス、レンタルサービスなどを進めている。

「台湾」
 続く台湾の報告は、今大きな山場を迎えている国が行うことになった介助サービスについて。
 介助サービスができることは大いに喜ぶべきことだが、問題はその内容。
 一日に介助を使える時間がたった2時間という始末。
 それに激怒した障害者団体は政府に対し大規模なデモを現在も行っている状況。
それだけでなく障害者が地域生活をするにあたっての相談や、実行するまでに必要なプログラムを行うために必要な費用を国が提供するのはなんとたったの10回で、プログラムを行うノウハウを持っている事業所はほとんど皆無といっていい状況。
 今はCILのリンちゃん、マルコを筆頭に各地でセミナーを開いたりしているが、そこに来るのは当事者ではなくほとんど健常者で、本当に相談にのることができるのか、そういった準備を政府がすべてすっとばしてしまっているのが今の台湾状況。

 大規模なデモによって政府は出頭し、話をすることになったが「検討します」の一点張りで、返答はいつなのか、必要性を理解しているのか。
 なんとかこの機会に話をする場を約束させることができた。

 しかし、問題はここでは終わらない。
 なんと話しをする場にその政府の人間は出頭せず、3月からの新任とはいえ全くこの新しい制度についての把握をしていなかった。
 
 危機を感じた当事者たちはそのままエレベータージャックを行い、日本で言う厚生労働省を封鎖するという事態にまで事は発展することとなった。

 これによって政府も返答する機会を作らなければならなくなり、来月11月5日・6日にこの返答が行われることとなっている。

台湾メンバーのリンちゃんとマルコ
「モンゴル」
 モンゴルは今物価が急騰している。そのため土地の値段が来年には今の倍以上になることが予想されている。それにともないモンゴルもパキスタンと同じく事務所を探すことが急務となっている。

 現在は物件を探しているが、問題は大自然モンゴルの厳しい気候。
 モンゴルはすでに冬を迎えており、日本のそれとはケタが違う。
 町全体の機能が停止してしまうほどの寒さで、物件の工事、設計も例外なくとまってしまう。
 モンゴルにはバリアフリー物件というのはただでさえ難しく、設計前に交渉をしなくてはならないが、設計側は購入を決めなければ物件の設計を変えることはできないという始末。
 おまけにモンゴルの街の機能が冬眠してしまえば、来年には物価が倍に膨らんでしまうというまさに崖っぷちなのである。
 そんな中メンバーたちの必死の活動でいくつかの物件を見つけ今交渉中。

 他にも今年に行った日本での研修によって政府も動きを見せ、介助制度のパイロットプロジェクトも考慮されそうな様子だという報告があった。


スタッフは現在8人になっている。
 バヤール、ゲルレ、ポギー、ズラス、ボルロ、アベラ
 エルカ(男介助者)、エンケ(女介助者)
 バイトで障害者が2人

 
モンゴル バヤールの報告
「カンボジア」
サミスをはじめ自立生活を始めることになった。
今までは当事者が事務所に来ることにもアクセス上の大きな問題があったが、車を購入することになり、移動がとてもスムーズになった。
スタッフ間のいざこざが以前大きな問題となっていたが、今では仕組みなどの改善によってとてもいい状況になっている。
 現在は頚椎損傷の当事者が最も重度として活動していて、彼の自立をどう行っていくのかスタッフと本人と考えている状況。
 カンボジアは資金集めに困っていて、どのように協賛を集めていくのかを研修するため、協賛を集めるのがうまく、同じような国の状況であるネパールに行くことを検討している。
 今回からダスキン研修生でもあったボパちゃんがこの志ILインターナショナルの会議に参加することになり。スタッフ層もより厚くなった。
カンボジア報告
「ネパール」
 現在のネパールはクーデターが起きてからいまだに政府が憲法を作れていないという不安定な状況。
 そんな中での彼らはこれから作られる法律の中に障害者のことも盛り込むように政府と交渉を続けている。
 
 政府を訴え、障害者年金を上げてもらうということも行い勝訴することになったが、この不安定な状況化どうなるかは不透明。

ラジオの番組に各地のCILから地方に対して人権や自立の理念の話を定期的なプログラムで話すということも行い、なかなか情報の得られない当事者たちに情報を発信している。

 カンボジアと同じくネパールもダスキンの研修生だったジャムナも2か月程前からCILカトマンズのスタッフとなり一緒に活動をすることになった。
 
クリシュナ ディパック仲良しコンビ
 「韓国」
 韓国の問題は介助時間が重度な障害者には足りないこと。
 これによって大きな事件が二件たて続けに起こったことでいま大きな話題となっている。

 事件とは筋ジストロフィーの障害者が介助者が帰った後に呼吸器のホースが抜けてしまいそれによってなくなってしまうという大事件だった。
 もう一つは火事によって脳性マヒの方が亡くなってしまった。
 どちらも、日本では泊まり介助を利用できるくらいの重度障害者だったが、韓国では泊まり介助をを入れられるほどの支給時間はない。
 この事件を発端に政府は介助時間の見直しを重要な課題として考えるようになり、今そのための交渉を続けている。

 現在障害者手帳の障害程度の等級が決められていることによって、介助制度の時間数が決められる仕組みがあり、障害程度だけでなく、環境や生活の状況を考慮した時間数を求める活動が起きている。

 その後も質問や、こうした方がいいとか様々な話題が飛び交う中夜はどんどんふけていって、終わったのはAM1:00。

 大丈夫かな?
なんて時々思うんだけど

すごい難しいなぁなんて思うんだけど
彼らを見ていると

きっと社会は変わると思えてくる。

彼らのような人が社会を変えるんじゃないかって
「志を世界へ!」
志ILインターナショナルin韓国

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