2011年7月29日金曜日

パキスタン訪問記2 女子大訪問

バン!この写真は何の写真でしょう?内容はブログに書いております。


本日はキリ&ヒロシでお送りいたしマッスル!!

今日は雨・・・。

パキスタン人はなんと、雨でも傘はさしません。
全員、ずぶ濡れで歩いてるんです。

しかし、パキスタンの雨は幸せの雨
みんな心がリッチになる雨です。

雨の苦手な僕たちには考えられないこの前向きさ

パキスタンでは傘は売れません

パキスタンでは井上陽水さんの「傘がない」も売れません


ゆらりゆらり
さぁ今から女子大に行きます。


キリ&ヒロシもわくわく


さあついた!!

今からセミナーが始まります。

右からマリアさん、ファラック、大学の先生3人

<Acces For All セミナー>
このセミナーは一体何のセミナーなのかはこの時私たちは知りませんでした。この大学はシャフィックのお兄さんが教師として働いていて、そのコネクションもあってマイルストーンと一緒に活動をするほどの関係を持つことになったそうです。
今日は学長やトップクラスの人がここに来ることになっていて、そこで学部?としての活動の発表、マイルストーンの活動の発表、メインストリーム協会の発表をし、今後も一緒に協力していこうというセミナーだったそうです。

このお方が学長こと、美輪明宏しぇんしぇい
生徒20名、教師20名、マイルストーン20名、その他20名の合計約80名が集まりました。マスコミも何社か分かりませんが来ていました。

・学部からの発表
 UDERC(田舎の者をクリーンにするという意味があるとか)という団体の活動報告で、田舎は水道の整備がととのっておらず、みんな生水を飲んで生活をしている人が多く、これによって病気(骨が弱い子どもが生まれたり)になったりしている人が多くいるそうです。これを改善するために浄化装置(フィルター)を取り付ける活動の発表をシャフィックのお兄さんがしていました。


シャフィックのお兄さんです。
名前は4月に来たときに聞いてください。

・マイルストーンからはメインストリーム協会にも来たファラックが、マイルストーンの名前の意味、どんな理念で活動し、そして今日の話を聞いて「社会を変えるために何かを感じて帰って欲しい」ということをを話しました。
 
続いてマリアさんから今までの活動の経緯を話しました。
最初はスポーツや娯楽のための集まりだったマイルストーンが変わったきっかけはダスキン研修生が日本で自立生活運動を学び、そして社会に対しての考え方が大きく変わり、自分たちが社会参画していかなくてはいけないということをシャフィック、アクマル、シャムサがメンバーに伝えたことだってことをマリアさんは熱心に話をしていました。
キリ&ヒロシの目線の先には常に彼女が視界に入ってきます。

・シャフィックもウルドゥー語で話してましたが、僕ら通訳いなかったので、わかりませんでした。観衆はよく笑ってました。

この仕事はお金持ちにはなれません、
でも!!
心がRichになります。



・そしてわれらがカドちゃんからの話は毎度毎度驚かされます。
いつも度肝を抜く例え話ですが、今回は初めて障害者運動としての自己決定自立を聞く女子大生たちに自立を伝えるための例え話はなんと「植民地!」。
 大家族文化の色濃いパキスタンでは自立なんて健常者もしてません。
 みんな家族と暮らすことが当たり前、高齢者の世話、障害者の世話は家族でやりますという文化。これを打破するのに今カンボジアに行ってるザッキ-も悪戦苦闘しています。家族が介助している間は制度も、自分のやりたいことをする人生も作れない中この問題は大きな壁です。
 それをかどちゃんはパキスタンが以前イギリスの植民地としていたことを例に挙げて話をしました。「みなさんは植民地のままが良かったですか?」と・・・。
 もちろんこれにはみんな「NO!!」
 大家族文化を植民地状態と同じであるというスケールに度肝をぬかれました。

 これでは飽きたらず、自立とは自己決定。パキスタンはまだまだ親の決めたお見合い結婚が多いんです。そんな環境の彼女たちに「恋愛結婚と、親の決めた結婚どっちがいいですか?」と質問を投げかけ、お見合いと答えた学生にそれは自立していないと言い放ちました。

 この過激な発想を僕は痛快な気持ちで聞いていました。
 もちろんそれは全ての個人が人権を持ち自分で自分の人生を決めていけるべきだという根っこがあるからです。こんなにも痛快に人のハートに直接問いかける術をいつか身につけたいです。




最後には学長からのまとめ、感想、質問がありました。意外と畑DVDは学長らに評判が良く、あのDVDにはたくさんのメッセージかこめられていて、私たちは今後活動をする上で考えさせられました。という絶賛だったそうです。
 「日本の国は本当にバリアフリーで、介助制度も有り、すばらしい国です。
 でも、本当にすばらしいのは良くなった自分の国だけでなく、隣国に対してもその活動を広めていく闘士のようなメインストリームインターナショナル協会の人たちです!!」と学長からの賛辞を送られました。
 (メインストリームインターナショナル協会って・・・シャフィックが勝手につけたな)

みんな食い入るように聞いております。

パキスタンの大学にも自立が広がりました。


キリ&ヒロシのヒロシです。

みんなで昼食会、でも何か様子が変だぞ?

男と女別々で?
せっかく女子大に来てるのにbyキリ&ヒロシ

そうなんです!男と女わかれて食べる文化です。
握手もできません。
ハイタッチもできません。。




でもね、マイルストーンは文化までも変えてしまうチーム。
「人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらず」
みんな一緒に食べてます。


昼食が終わりました。
TOP写真の正解はこれです。




このスロープはシャフィックのお兄さんが
交渉をして大学に作らせました。
キリ&ヒロシのキリです。
今からどこへ向かうんだろうか?

場所は変わりこちらはマイルストーン


人がどんどん集まってきています。






こちらのお方はシャフィックのご子息のお方。
(名前は来年4月に来るシャフィックさんに聞いて下さい)





大学のセミナーが終わったら今日の予定は本来なかったんだけど、今日はさらに、事務所でマイルストーンメンバーと自立についての話をしました。
志インターナショナルの中でパキスタンは自立者ゼロという状況がやはりどうしても気になっていて、マイルストーンのメンバーとはぶっちゃけトークをすることになりました。
 テーマは「みんなは本当に家族から自立し、自分の人生を自分で決めていきたいのかどうか。」
 みんなそれぞれ自立はしたいけど、世間体(家族を捨てたと思われる。)お金の問題、治安の問題(女性は特にこの国では危険)等があり自立に踏み込めないということを話してくれました。
 
<治安の問題>

自立生活はリスクがあるもの、それでも自立をしたいかどうかが大切。自立をし自分のやりたいことを実現するリスクのある人生がいいか、それともリスクのない不自由な生活をしていくか。

<世間体・親の問題>

親が望む、世間が望む人生を生きていきたいのかどうか。親が喜ぶ人生ではなく、自分が喜ぶための人生を目指すべきではないのか?そして自分の幸せが親の幸せというのが本当の家族の幸せではないのか?
  
この議論によってみんなの問題の糸がほどかれていくのが手に取るようにわかりました。もちろん完全にほどかれたわけじゃないけど、これから彼らは自分を見つめ直し、本当に自立生活センターというところで、パキスタンでどんな人生を送るか考えてくれる。そう思える話し合いをしました。
 

議論がヒートアップ中


「でもねー」シャフィックのご子息のお方は爆睡中。

今日の夕食です。

気がつけばもう、パキスタンの夜は23:00を過ぎております。
明日の予定は
政府の人と仲良くなること&2つ目の大学に行きます。
今部屋は停電中です。
このへんでキリ&ヒロシのふとんの中に一緒に入ります。
シュークリア



●おまけ(佐藤談)

昨夜は深夜の2時くらいまで、きりやんとヒロシが頑張ってブログを書いていたのですが、やっぱり停電! 
停電だとネットがつながらないので、アップロードできず。
無念。
こんな感じで夜も朝もブログを書いています

そこで、今日は朝から起きて二人でこつこつやっておりました。
そのため、アップロードが遅くなってしまいました。すいません。
ここは停電ばっかりなので、ネット環境が大変です。

では、いまから3日目(7/29)のプログラムで、行政に挨拶に行ってきます。



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