2011年7月24日日曜日

カンボジアから ソクサバーイテ(元気ですか?)地域の重度障害者対象、自立生活セミナー

カンボジアからザッキーです。

22日は地域の障害者と、地域の政府や警察と一緒にセミナーしました。


 先日訪問した地域の障害者達+先日デパートで出会ったティラ+介助者を実際使ってる重度の利用者とその家族達。
事務所のスタッフに、介助者として働いてる、サミスの妹のロットちゃん、ナーさん、そのだんなラーさん(ラーさんは、よく事務所に遊びにきてて仲間みたいになってて、先日ティラが事務所きたときも、セミナーの準備してたし、自分を介助者って紹介してた。まだなのに。。。笑)などなど。
あと、先日突然事務所にサミスに会いに来た、友達の日本人。
(彼はカンボジアの子供のボランティアをしたくて、来てました。セミナーでかなり興味持ってくれたので、また日本かえってからメインストリームの事務所も行くかも。そのときはよろしく~)
今までの国際的な大規模セミナーに比べると、こじんまりとしたセミナーでしたが、地域密着型です。
会場設営。昨日がんばって作ったやつです




手前のピンクの子が実際介助を使う利用者。
隣が地域に住む初参加の重度障害者。二人とも21歳



手前の二人の間に見える、後ろの彼女も参加者
床ではって動きまわってました。
一番左が地域の重度障害者6歳。


遅れて到着の17歳の重度障害者の男の子。右隣がティラ
ちなみに、みんな車椅子が必要にもかかわらず、車椅子に乗ってきたのは彼だけ。
あとは、身ひとつの参加です。 



















プログラムは、
8:00~8:10   受付
8:10~9:00    自立運動について。サミスから。事務所のビデオ上映。
9:00~9:30   メインストリーム畑のビデオ上映
9:30~9:45   サンドイッチ&コーヒー休憩
9:45~10:15  介助サービスについて
10:15~10:45 ボッパちゃんの障害者の権利
10:45~11:00 質疑応答

でしたが。まず、受付時間に人がなかなか来ない。
来るのにお金がないからトゥクトゥク代は出そうとかなったのに、
トゥクトゥクのって来る人なんて一人だけ。
後数人は、お父さんとお母さんに挟まれて、バイクの3人乗りとかで来ます。
結構重度の障害者が!
みな歩けないのに、参加者全員誰もこのときまで車椅子に乗ってやってきません。
最後の一人はトゥクトゥクに車椅子が乗れないと連絡があり、トゥクトゥクで向かえにいったところ、
折りたためない上に余計なタイヤがついてるので、(マラソン用車椅子みたい)
ぜんぜん無理。ってお迎えのハッチさんがあきらめた。 
いやいや、あきらめないでよって、サミスの他に唯一運転できるラーさんに車を出してもらって迎えにいったら、
6歳ぐらいの妹が重い車椅子押して炎天下の中遠くから歩いてきてた!
ちょっと、心つかまれた光景でした☆
その後、車にも乗れず結局、ラーさんが車椅子を押していくことに!
いやいや、誰が車運転するの?うち行くからっていっても、一緒に乗ってたハッチさんが自分は昔運転してた!っていいつつも車が動かない~とかアクシデントもありつつこれで予定者全員到着。

セミナーは始まってました。
サミスの話をみな、特に親が真剣に聞いてました。

介助についてのとき、「ザッキーさんちょっと話しても(話してもらって)いいですか」ってふられ、話をしたけど、やっぱり、日本だからね~ってなっている。
その後の実際介助に言ってるサミスの妹、ロットちゃんからの話にみな感動して拍手のあらし!

(文章では伝わりにくいですが)ロットちゃんの介助の話は、4つ
1つは介助者をやりたいと思った理由。将来、障害者がもっと外にでてて、自立生活もできるようにやっていきたい。
一方的に介護を受ける障害者は家族からも差別を受けやすい。お荷物扱いされ、家族からも差別されやすいが、家族も差別しないでほしい。介助者は家族じゃないのに介助する中で家族の考えが変わりやすい。
2つ目は、今の障害者問題を間近で勉強できて、経験できる。
介助の他にも、学校に行ってない障害者と一緒に勉強したり、話をしたり、することで障害者の現状に接することができる。
3つ目は介助者としての責任。
介 助者になったら、障害者の決めた事を尊重する。やってあげるじゃなくて、利用者のやりたい事を介助者の仕事として責任もってする。あとは、秘密を守る。家 族なら、時間のあるときに介護したり、手伝うけど、介助者だから障害者がやりたいときに、言われたらすぐにやる。  など
4つ目は介助方法のスキルを持っていること。研修して、抱え上げなどができるようになった。
他にも障害者は障害を持った自分を 卑下したり、外に出る事を恐れたりしているが、
どんどん介助者を使って外に出てほしい。障害者が外に出る事にはすごく意味がある。
そして、社会参加して、社会にも障害者の事を訴えていってほしいといってました。
セミナー中も一番に介助に動くし、よく気がつくし、家でもよくサミスの介助手伝ってます。
日本語もサミスよりうまいぐらいで、うちもよく助けてもらってます。
いい人でいい介助者です。
ちなみにカンボジアの介助者は、交通費と、できるなら気持ち少しもらえるというほぼボランティア

畑のビデオ上映
動けない障害者がこんな生活ができるのか!と、かなりの驚きと、あと笑いも。
参加者のほとんどが自分で動けない障害者だったので自分も介助者使いたいと言ってくれました。
ただ、日本ではできるけど。。。みたいな感じになってたので、
これからも活動を通じて、社会を変えていこうって話をしていけたらと思います。

政府関係者からも、このセミナーを通して、すぐには無理だけど、介助制度も、あと社会も変えて行きたいといってくれました。
このセミナー会場が政府関係の建物ですが、まずバリアフリーじゃないので、直してほしいところです!
サミスも話ししたし、向こうからも今まで障害者が来る事を考えた事がなかったけど、
こういうセミナーなどで、来てくれる機会があるなら作っていきたいといってくれました。
さ!あとは実現してくれるかなぁ
サミス達のセンターはこういったセミナーをプノンペンや郊外で月に2回ぐらいひらいてるそうです。
みな、また来てね~
感動の嵐だったロットちゃんの話。


畑ビデオ上映中

ボッパちゃんの障害者の人権の話

左が17歳の男の子。右がティラ。二人ともミニTRYも参加したい!って。
介助者も使って外に出たいそうです。

帰宅風景。間にのってるのが障害者。

またね~。
かわいくて、セミナー終わったあともみんなと遊んで人気者でした

やっぱり目の前のトゥクトゥクには乗れず、ラーさんが手押しで連れて帰りました。

やっぱりバイクで

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